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赤塚不二夫先生の「目ン玉つながりのお巡りさん」のモデルについて
『天才バカボン』で知られる日本を代表するギャグ漫画家の赤塚不二夫(1935年 - 2008年)先生は、小中学校時代を父の故郷である新潟県新潟市で過ごされたそうだ。
その新潟県では1958年に「ウサギ汁事件」(「ウサギ密猟で口論 新潟 巡査の殺人原因」『読売新聞』1958年1月22日朝刊)という、警察官による大量殺人事件が起きている。
1967年から連載された赤塚不二夫先生の代表作『天才バカボン』には、かなり特殊なキャラクターが登場している。
「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」との異名も持つ「目ン玉つながりのお巡りさん」(「ピストルのおまわりさん」)である。
赤塚不二夫先生が描く、「目ン玉つながりのお巡りさん」(「ピストルのおまわりさん」)のモデルは、ウサギ汁事件で村民3人を射殺し、自らも拳銃自殺した新潟県のおまわりさんなのではないだろうか?
このウサギ汁事件で村民3人を射殺し、自らも拳銃自殺した新潟県のおまわりさんは、他の村民一人にも重傷を負わせている。
当時警察官に貸与されていた拳銃に装填されていた銃弾が5発であったということから、全弾を人間に向け発砲し、全弾命中させ内4人(本人を含む)を死に至らしめたことになる。
日本で一番銃弾を多く人間に的中させたおまわりさんと言って良いだろう。
「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」のモデルは「日本で一番銃弾を多く人間に的中させたおまわりさん」を暗示しているのではないだろうか?
ぜひこの仮説を検証していただきたいものである。
あ、日本では文学だけでなく、漫画やアニメの研究でも、警察はタブーか・・・
もし、『天才バカボン』で赤塚不二夫先生が描く「目ン玉つながりのお巡りさん」のモデルが、ウサギ汁事件で村民3人を射殺し、自らも拳銃自殺した新潟県のおまわりさんだったとすれば、赤塚不二夫先生のギャグには、夏目漱石の風刺に通じるものがあるといえるだろう。
つまり、赤塚不二夫先生にも、文芸の哲学的基礎があったということになりそうだ。