秘密の戯言28

「完璧主義者なんだねぇ。」

　こんばんは。最です。あやなちゃんです。いかがお過ごしでしょうか？

　中学生の頃、不登校というか気まぐれで学校に行っていた私が１時間目の授業に遅刻して行ったある日のこと。なかなか教室に入れず「まあ２時間目から入ればいいか。」と思って階段でぼーっとしてたらとある先生に見つかった。咄嗟に「やばい！叱られる！」と思ったけどその先生は慌てふためく私を見て「あなたは完璧主義者なんですねぇ。」と言ってくれたことが未だに忘れられずにいる。なるほど、そういう考え方もあるんですね。さすが美術の先生。独特の感性をお持ちだ。多感で不安定でどうしようもなかった当時の私はこの言葉にとても救われた。

　先生が言ってくれた”完璧主義者”かどうかはわからないけど、大人になった私は今でも全てにおいて０か１００かで生きている。頑張る日と頑張れない日、人間関係、人生における重大な決断を迫られた日、ライブの日。適当でいいよ、の適当がわからない。やるなら１００、やらないなら０。もっと間で生きればいいのにとはよく言われるけどそうはいかない。これが私の良いところなのか悪いところなのかはわからないけどきっと私はこういう人間であってこれからも０か１００で生きていくのだと思う。こんな性格のおかげで苦労をしたこともあるし他人に迷惑をかけたこともあるけど、うまく使いこなせれば悪いことばかりではなさそうだ。その０か１００かは朝目覚めたときの気分で変わるのでまだコントロールできていないんだけどね。

　先生、ありがとう。先生にとってはとっても些細なできことできっと覚えていないだろうし、何気なく言ってくれた言葉なんだろうけど、今も私はこの言葉を大事に持っています。頑張れない日も先生が言ってくれた「完璧主義者なんだねぇ。」の一言に救われています。今日は頑張れない日。でも明日は頑張れるかもしれない日。

ある日の撮影帰り。

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■あやなちゃん
最という名で活動中の音楽家。
10.19神戸市出身。現在は東京在住。
主にギターか鍵盤を用いての弾き語り。
最近DTMも始めました。（詳しいプロフィールはこちら）
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