他人の思考をたどる
#要約チャレンジ 4回目です。
「これをしたら要約以外の何かになってしまうからしない」という決まりはいくつかあります。
事実と意見を混ぜない。
自分の意見や感想を述べない。
元の文に書いていない内容は書かない。
簡単なようでいて意外と難しいのはなぜか。元の文を書いた人の思考をたどらなくてはいけないからです。
例えば2回目のお題にしたこちら。
鈴木健二さんがテレビで活躍していたのは1960〜80年代です。紅白歌合戦の司会も務めたそうなのですが、平成生まれは知らないでしょ。
この題材から、元の文章を書いた人の年代も推定できます。そもそも新聞コラムを書く担当はたいてい論説委員とか編集委員で、40代後半〜50代のベテランです。平成生まれのみなさんは、ご自身の上司や親御さんが書いたと思って読んでみましょう。価値観の違いを前提にしつつ、自分の感想を持ち込まないようにまとめていきます。
この企画の発端になるアイデアをくださった関谷さんのタイトルと要約です。
関谷さんは高校の時に朝日新聞の「天声人語」を要約した経験があるそうです。「素地」は原文では終盤に出てくる単語ですが、前半に持ってくることで鈴木健二さんのエピソードを簡潔にまとめています。さすがですね。構造を変えてはだめですが、単語の位置を入れ替えるのはOKです。ご自身の意見や感想も入っていません。
完成度が高いのでちょっとだけ注文を。タイトルをもう一ひねりすると光ると思います。ポイントはまた別途書こうと思いますが、本文を読みたいと思わせるのがタイトルの役割。「受験の地域格差」だと、受験生かその保護者に読み手が限定されます。受験とは縁が遠くなってしまった人にも読みたいと思ってもらうにはどうしたらいいか、お時間ある時に考えてみてください。結語部分に検討の余地が出てくるかもしれません。
要約チャレンジ4/25
新聞コラムを題材にして始めたのですが、書き手や想定読者に同じものが続くと飽きてしまいますので、今回は雑誌から。
https://more.hpplus.jp/column/brady/107121/
ブレイディみかこさんが『MORE』(集英社)に連載しているコラムです。『MORE』は10代後半〜20代前半の女性が主な読者の雑誌で、このコラムには「20代 転職」のタグがついています。
すでにタイトルがついていますが、ご自身でもチャレンジしてみてください。
タイトルをつける(20字以内) ※半角数字は0.5字
要約する(140字以内)
新聞コラムより長いので時間がかかるかもしれませんが、削る時は思い切って削るといいですよ。
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