日本の森林の現状を把握し改善案を模索するためにいろんな森林保護団体や林業関係者の参考を貼り付けていく試み。(日々更新)
日本の森林についての概要
林業・森林学習館
日本の国土に対する森の比率、他国との植生の違い、気候や環境や地形の奇跡の好環境から生まれた豊かな植生理由など。
森の現状引用集
日本全体に関しての森林の大まかな問題や、ピンポイントの森のことなど。
たくさんの情報を収集することでピクセルを細かくしたい。
日本は国土面積の67%が森林に覆われた世界有数の森林国です。つまり、自然環境の観点では、美しい景観と豊かな生物多様性を持つ国。産業的な観点からは、豊かな森林資源を持つ国といえるでしょう。(林業・森林学習館)
日本は全国的に十分な降水量があるため、樹木が育つのに適した風土になっています。つまり、全国どこでも樹木が育つ環境です。
また、日本を地理的見ると、南北に長く、急峻(きゅうしゅん)で複雑な地形になっています。このような地理的環境により、水平方向、垂直方向にともに多様な気候(帯)をもたらしています。そして、多様な気候(帯)に対応して、森林(植生/樹種など)も多様になります。
水平方向に見れば、沖縄の亜熱帯から北海道東部の亜寒帯までの多様な気候を持ち、森林(植生/樹種など)もそれに応じて多様になります。
また、垂直方向に見ると、狭い国土に3000m級の山を持ち、急峻(きゅうしゅん)な地形であるため、低地帯~高山帯まで、高度に応じて気候環境が変化し、森林(植生/樹種など)もそれに応じて多様になります。(林業・森林学習館)
日本の森林は約2500万haです。国土面積に占める森林面積(森林率)は約7割で、先進国の中ではフィンランドに次いで2番目※となっています。
※FAO「Global Forest Resources Assessment 2015」
なお、日本の森林のうち約1300万ha(約5割)が天然林、1000万ha(約4割)が人工林、残りが無立木地、竹林となっています。(林業・森林学習館)
日本は美しい森にあふれていました世界中の自然を観てきたC.W.ニコル。
北には流氷、南にはサンゴ礁と、世界でもっとも生物の多様性に富んだ風土を持つ国は、日本だと言います。
そこに住む人々は、自然を愛する繊細な文化を持っていましたが、残念なことに、高度経済成長期以降、経済の発展のためにその自然の素晴らしさに背を向けるようになります。
樹齢 400 年以上のナラ、ブナ、トチなどの大木が一瞬にして切り倒され、スギやカラマツの人工林になってしまいました。
人間の都合のいいようにつくりかえられてしまった森は、野生動植物を育んだり、水をきれいにしたり、土をつくったり する森 本来の力を失っていきました 。
しかもその人工林された森が、またもや経済的な理由で放置され、今や荒れ果てています 。
食べ物を失った野生動物たちは、里に下りて農作物を荒らさざるを得なくなり、絶滅の危機に危ぶまれるツキノワグマさえ、里におりてくれば害獣として打ち殺されてしまうのです。(アファンの森HPより)
ニコルが居を構えた長野県黒姫。戦前、周辺の原生林はすべて伐られ、スギやヒノキの人工林となっていた国有林は戦後民間に払い下げられ、農地や里山として開墾されました。
しかし雪も多く寒 さの 厳しい自然環境のこの土地は、農地には向かず、わずかに薪炭林として利用されていたものの、その後の高度経済成長の波により、石油や電気中心のライフスタイルに変わると、次第に山は放置されていきました。約 40 年以上にわたり放置されたこの場所を地元では「幽霊森」と呼んでいました。(アファンの森HPより)