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杉のこと。

名前について

ヒノキ科 スギ属
学名:Cryptomeria japonica(クリプトメリア ジャポニカ)

学名は面白い、学名の意味がわかるとその植物の特徴がわかったりする。
杉の学名のCryptomeria japonicaは「日本の隠れた財産」という意味である。


杉の優れた使い方
「適材適所」という言葉がある。木も各々、得意不得意があって
杉は真っ直ぐに育つことから建築の柱材として多く利用されてきた。
昔の人が木で建物を建てていく中で、木の特徴を把握しその知恵は現代にも受け継がれている。
その中で興味深かったものがある、ユネスコの世界文化遺産に登録されている
「正倉院」である。
建物は総檜造。強度とともに風雨や腐食に強い檜が宝物を守ってきた。やはり檜は世界最高レベルの優良な木材であるとうなずける。
しかし宝物をしまっておく箱は杉材でできていた。
杉には、調温作用、調湿作用はもちろん、オゾンや二酸化窒素など宝物を劣化させるような物質を吸着してしまう機能があることが、最近になって科学的に判明した。正倉院の作られた時代から、当時の木工家たちはそのことがわかっていたのだろうか、大切なものは杉の箱に収めるのがいいと。


美味しくする杉
海外でワインを作るときなどはオーク(ナラの木)樽が使われる。
日本ではこれが杉であった。
今でこそ冷蔵庫や運送方法などが確立され、科学的にも何度で保存しておくと味が担保されるなどわかって私たちはいつでも最高の状態で美味しい日本酒を嗜める時代になった、しかしそれが確立されてない時代の人々が飲む酒は必ずしも美味しいものが手元に届いたことはなかっただろう。その時に重宝したのが枡酒であった。


ジャパニーズシダーウッド
海外のシダーウッドと日本の杉は少し違う。
アロマの紹介ページを見るのがわかりやすいだろう。
アロマとして言えば心を落ち着かせる作用がある。


さて、どういう取り入れ方で作っていこうかな。

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木工作家
森下 綾
instagram : ayamorishita_woodwork

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