猫の毛皮
私は、
「猫が生まれてくるときに、お洋服を選ぶように、じぶんの毛皮を選んできた」
というお話が大好き。
個性的な模様の子をみると、きっと時間をかけて吟味したとっておきのお洋服なんだろうなぁって愛おしくなる。
たまにみるチョビヒゲ模様が鼻のあたりにある子は、みんなを笑わせたいひょうきん者かな?とか、
前髪がある子は、私とオソロイね、とか、
白猫ちゃん、黒猫ちゃんは、シンプルイズベストね、とか。
脚の裏とか、おなかのほうに、隠れポイントがある子もいて、
特別な関係にならないと見せない秘密をもってるみたいで、それもまた可愛い。
ミル坊くんと初めて会ったとき、背中に天使みたいな柄があって、この子は私の天使だ!って直感的にかんじた。
片足にだけある、レッグウォーマーみたいな柄もオシャレさんだねって、いつも褒めてる。
ココ坊くんは、ハチワレが仮面舞踏会風マスクで、大きなおめめはアイラインで強調して、中身は甘えん坊だけど、衣装はキリッとかっこいい系のを選んだのねって。
猫が毛皮を選んだとすれば、
私たちもじぶんの姿を選んだりしたのかな?
猫たちは、誰かの毛皮を羨んだりしてなくて、みんな自分がはじめに選んだ毛皮を、毎日清潔にお手入れして、誇らしげにしている。
猫を見習って、私も自分で選んで生まれてきたこの体を、声を、姿を、もっと愛でよう。
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