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夕日をみて思うこと

私は1日の終わりに夕日を見るのが好きだ。
「今日もよくやったな!この時間までお疲れ様!」と思えるから。
どんな1日であっても、心が洗い流される気になる。
夕日の赤が濃いほど、なんだか嬉しくて空の色が蒼く変わっていく様子をみつめている。

だけど、小さい頃の私には同じ夕日が寂しく見えていた。
友達と別れて帰らなきゃいけないとか、塾に向かわなきゃいけないとか、
学生時代の私には夕方は家族団らんを象徴する時間ではなかったのだと思う。

私は大人になり家庭を持った。
今の私にとって夕方は家族で食事をとる時間だ。
いわゆる家族団らんなのだと思う。
うちは会話が盛んな方ではないので、静かに家族で夕食をとっている。
自分の幼少期と違う夕方を過ごす娘をみては、なんだか自分が救われている様な気になる。

今でも晴れてる日は毎日夕日をみる。
赤さが増す日は、娘と一緒に外で夕日をみる。
今の私にとって夕日は寂しくは映らない。
1日を洗い流してくれるような、清々しい赤い空に思える。
娘にも同じように映るだろうか。
そうだといいな。


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