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【下ネタ含む】天才エロ小説家は13歳、あの感動をもう一度

昔から「アヤチャンはバカなのか真面目なのかわからない」とよく言われるAYA~もう名前が出てこないです。

夏休み中の方も多いと思いますが、
ここで私がエロ小説を読む原点となった話を書きたいと思います。

(3000字と長いので暇な時に読んで下さい)

それは、私が今の娘と同じ中1の時でした


■ 交換日記でエロ小説を書き始める

当時私は中学1年生、テニス部に所属する噂好きでおしゃべり好きな女の子だった。
派手なバスケ部や陸上部と比べて「普通」メンバーが多いテニス部、私はその中でアサミとミサと仲良くなった。
2人は私みたいにギャーギャー騒がしくない、見た目も性格も比較的大人しい感じの子だったが、なんとなく笑いの質が合ったので交換日記を始めた。
最初、私とミサで普段の日常についての内容+「プチエロ小説」というものを書くようになると、それがちょっと面白くてアサミと3人でやろうということになり、私たちは「エロ日記」を書き始めた。

ルールは、①登場人物は同級生 ②日記は厳重に管理する ③多言はしない

中学1年生の女子3人がそれぞれ爪弾くエロ小説、たかが知れてると思うかもしれないがそれが後にとんでもない天才を生み出すことになる。

■ ネットの無い時代、エロは稀少

当時の文献といったら雑誌、中学生の女子が買うものだからエロ本なんてとんでもない。「ポップティーン」「プチセブン」等の読者投稿欄をオマージュして、もちろん自身の体験なんて皆無な為、想像と妄想を膨らませて書くしかなかった。

特に私は陳腐で薄っぺらいペラっぺらい小説しか書けなかったのを覚えている。
それは今でも私の文章の特徴であるが、
私は基本自分が経験した事か、人が経験した事を基にして書くことしか出来ない。
中学1年生の自分が書く文章なんてたかが知れたものだった。

■ アサミの紡ぎ出すストーリーは別格

3人で始めたエロ日記、すぐにその頭角を現したのがアサミだった。アサミは普段はおとなしく、テニスも上手い、勉強も出来る、私という人間と何故仲良いのかわからない程の才女だった。

アサミは年子の3人きょうだいで兄と弟に挟まれた、家があまり裕福ではなく、いつもエロ日記は2段ベッドで書いていると言っていた。アサミは昔から本が好きで、家がコミセンの近くだったということもあり、コミセンの図書館が自分の居場所で、小さい頃からミステリー小説や推理小説を読んでいたと話していた。

そんなアサミがどういう話を書いていたかと言うと、
3〇?S〇?寝〇り?寝取〇れ?
いやいやそんなもんじゃない

ミサ「今回のアサミの話には参った。これ以上これを超える話を書ける自身がない。」

最初に読んだミサからそんな言葉を受けて読んだアサミの作品に、私は度肝を抜いてしまった。
なんとその内容は、

ス○ト○プレイ

ちょっと!!!中学1年生でろくな経験も無い、今みたいにネットがはびこってない時代になんでそんなネタが出てくるの?
おかしいでしょ。
ワードこそ出てこなかったけど、今でも内容は思い出せる。こんなのがエロプレイの1つにあることなんて、私は何年も経ってから知ったのに、それを小学校を卒業したばかりの女の子で、想像だけでこんなのが書けるなんて・・・

アサミ
アンタは間違いなく天才(変態)だよ

■ 女子テニス部内でエロ日記を有料で回し始める

中学生の私は何をやっていたのでしょうかw

このエロ日記は金になると思い、私たちはB5の40枚綴りの大学ノートにびっしり書かれた30話くらいのショートエロストーリーを、女子テニス部限定で回す事にした。
それも有料で。
確か100円とか200円、いや300円だったか?

自分達のエロと恥を晒す事になるので無料で貸し出す事は出来ないと判断し、絶対に秘密を守る事を約束して「どうしても読みたい」と言う子だけに回すことにした。
たぶん10人位は読んだと思うw

回し読みをした人のなかでもやはりアサミの作品は好評だった。アサミの書く物語は、例のネタ以外でも本当によく作り込んでいて、エピソードからオチまで毎回完璧で本当に面白かったのを覚えている。

■ 2冊目の悲劇

そんな女子テニス部内でちょっとしたムーブメントを引き起こした伝説の「エロ日記」は、2冊目に入ってすぐに何者かに盗まれた。

忘れもしない、ちょうど5、6話が終わり私の番になった時の事だった。教室の机の中に入れていたはずのエロ日記が無い。確かに私は朝、ミサから受け取ってそれを机の中に入れたはず。教室移動したわずか50分の間になぜ無くなるのか?鞄の中も探したが無い。どこに行ったのか?なぜ無いのか?

エロ日記は盗まれた

ミサとアサミに話したが2人ともパニックになり、なんで失くすのか?と責められた。それにしてもまだ1冊目じゃなくて良かった。あんな30話くらい書かれた物語を読まれたらたまったもんじゃない。まぁ、2冊目で3人とも文章が格段にうまくなっているので、読まれても恥ずかしくないか。いや、問題はそこじゃないw

誰かに読まれたとしても私のエロがバレるだけのこと。私の机から無くなったので盗んだ奴は私の事をただのエロだと思えばいい。ミサとアサミが書いた文章なんてわかるはずがないから。

■ 盗まれたエロ日記は2年生の先輩の間で回っていた

ここで本当に不思議で奇妙だったのが、私の教室の机から盗まれたエロ日記が1週間後に階の違う2年生の廊下で見つかった事だった。

ある日突然ノートが2年生の廊下に放置されていた。内容が1年生の男女の登場人物だった事と、文章の最後に「次はAYAだよ~」の記述から、すぐに私の身元が判明された。

「こんな変なエロ小説書いてるの誰だよ」

一時期、私が2年生の男女から失笑と何とも言えない視線を浴びたのは言うまでもない。


テニス部の先輩からも散々笑いものにされ辱めを受けたが、なぜ2年生にノートが回ったのかは、先輩もわからないと言っていた。

犯人は一体誰だったのか?
なぜ私の机から盗んだのか?
なぜ2年生の廊下に放置したのか?

その謎は30年以上経った今でもわからないまま←今更分かっても怖いよw

■   アサミの地獄

最初の方に書いたが、アサミには1学年上に兄がいた。2年生の間でエロ日記が回し読みされ、テニス部の先輩に渡った時点で日記のメンバーが私とミサとアサミだということがバレた。
アサミは地獄を語った。

「お兄ちゃんから、エロ日記の1人はお前だったんだなって言われた。私がどれだけ恥ずかしいかわかる?アヤにはわからないよ。
兄弟に自分がエロバレする恥ずかしさがどれだけのものか!

ごめん、アサミ、その言葉には本当に笑っちゃったよ。真剣に悩めば悩む程笑っちゃって、本当に申し訳無かったと思うよ。
確かに今思えば、中学1年生で1つ上の兄にエロバレするって相当なものだよねw

■   アサミへ

しかしながら、こうして大人になって思うのが、アサミの書く物語は本当に面白かったなぁ、と。

あの時あの時代に、大学ノートびっしりにアサミ独特の右下がりの字で書かれた2000字程のショートエロストーリー。懐かしくて、恥ずかしくて、エロくて、笑いもあって、たまに感動すらもあって、本当に本当に面白かった。

アサミ、今もどこかで書いていてくれたら嬉しいなぁ。


なんて、

私はアサミの才能を開花させた誇らしい思い出だと思ってるけど、当のアサミ本人にとってはただの恥ずかしい思い出だろうねw

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