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最後まで尻の穴を緩めないのがお受験というもの

下品なタイトルですみません汗

私、昨年末くらいまで、
「暇、暇、暇、マーヒー、マーフィ、エディマーフィ、マーフィの法則」
って毎日毎日うざい位に呟いていたのが、最近は暇と感じないんですよね。

不思議です

相変わらず仕事は暇だし、プライベートも暇だし、飲み会も自粛中だし、なんでそれなのに暇と感じないんだろう?

お・そ・ら・く

心が暇じゃないからだと思う。
毎日毎日、中3の娘が頑張ってる姿を見て、私の心にも余裕が無くなっているのだと思う。

まったくさ、自分が受験する訳じゃないのにさ、自分は勉強なんてしなくてもいいのにさ、娘が夜中の3時まで必死に勉強する姿を見てさ、どうにも心が森山良子(ザワワ)しちゃうのです。

ってことで、せっかくお受験モードなのでお受験記事を一発放り込みますね。

これは私が中学3年生の時に、お受験に失敗した同級生2人の話です。
縁起が悪いとか思わないで欲しい。
教訓になることしかるべしなので。

① スポーツ推薦のサトケンの場合

私の隣の席だった佐藤健一は、イケメン、長身、スポーツ万能、誰もが認める好青年だった。ただすごく寡黙な男子で、クラスでは「うるさ女子」の私は、寡黙男子とは何を喋っていいかわからず、必要最低限の会話しかしなかった。周りからはサトケンと呼ばれているにも関わらず、「佐藤健一、消しゴム貸して」とか「佐藤健一、教科書見せて」とか(私忘れ物多すぎだよw)、佐藤ならではのフルネーム呼びをする、そんな感じの間柄だった。

っで、このサトケンは全く勉強が出来ない男子だったけど、野球推薦で私立高校に確約が決まっていた。私も単願推薦で決まってたから、お互いピリピリする事なく、中学校生活の集大成である3学期を満喫していた。

しかしながら

サトケンは確約が決まっていながらも試験に落ちた。

え?
スポ薦で落ちる人なんているの?
いないでしょ?
よっぽどの事が無い限り落ちる人なんていないでしょ?
え?
よっぽどの事をやらかしたの?
まさか最低点の3教科合計30点も取れなかったってこと?
そんな事があるの?
え?
サトケン?
嘘でしょ?

そんな噂がまことしやかに流れていただけに、私は真相を突き止めるためにサトケンの野球部仲間の山本にこっそり事情を聞いた。

「最低点の30点も取れなかったみたい」

サトケンは野球推薦の為に丸刈りにしていた頭を垂れていた。
私はそんなサトケンに何も声を掛けられなかった。

その後サトケンは埼玉県の男子校に進学が決まった。
高校に行ってから、時々駅の反対ホームにサトケンが立っている姿を見た。その姿は傍から見たらとてもかっこよく見えるのだろうけど、私はどうしても教室の後ろの席で頭を垂れていたサトケンの姿が頭に浮かんでしまった。

その後サトケンを駅で見かけなくなったと思ったら、噂では高校を中退したと聞いた。

② グループ合格で引っかかってしまったメグPの場合

中学時代、アヤP含めた3大Pと呼ばれている中にメグPがいた。
メグPの志望校は都立F高校だった。メグPにしてはレベルが低い。メグPならもっと高い所に行けるだろうと言われていたけど、
「私はF校一本で勝負にかける、滑り止めなんて受けてたまるか!」
メグPの度胸は凄いと思った。
滑り止めを受けないなんて凄いと・・・

しかしながら

まさかまさかのメグPはF校に落ちた。
毎回模試でもS判定(当時模試とは言わず偏差値が出る学力テストで合格圏内)にも関わらずメグPは落ちた。当日のテストが出来なかった訳ではなく、本人曰く、名前を書き忘れたかマークシートがズレてしまったとの事。

今の時代なら二次募集とかがあるのだけど、当時は「学区内グループ合格」という最悪なシステムがあり、メグPはまさかまさかの東京都で最低中の最低のヤンキー校で有名なI高校にグループ合格してしまった。

誰もがメグPに同情した。
3大Pの一人として私も一緒に泣いた。
どうにかI高校に行かずに済む方法があるかと試行錯誤したが「グループで合格した場合は絶対に行かなくてはならない」というルールが義務付けられており、メグPは泣く泣くI高校に入学した。

高校に行ってからも3大Pで集まる機会があり、開き直ったメグPはヤンキー話でいつも笑わせてくれた。その後もメグPは周りの環境に一切流されず、硬式テニス部に入りながら学年トップを守り切り、無事にI高校を卒業した。卒業後は看護学校に通い、看護師になってからは得意の英語を生かして、オーストラリアや東南アジアに派遣看護師として働いた。今では3人の子どものお母さんだ。


以上、受験に失敗した2人の例を挙げた。
サトケンがその後どうなったかはわからないけど、メグPのように強い気持ちをもっていれば道は開ける。それは間違いない。
ただ、私はあの時の2人の姿が今でも忘れられない。15歳の中学生が受験に失敗して泣いている姿が、今でも私の頭に焼き付いて離れない。

だから私は改めて言う。
受験は最後の最後まで尻の穴を緩めてはいけない。
受験には「絶対」という言葉は無いのだから。







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