【母と娘】悩み多き女子中学生リリーの話
こんにちは
中学3年生の娘がいる母親のAYAです。
最近は、更年期と思春期のぶつかり稽古はしていませんが、娘からの悩みをよく聞くようになりました。ここで一つのエピソードを書きますが、どうか皆様も令和の中学生になった気分でお読みください。決して「大人気分」で読んではいけません。なぜなら大人のままで読むと「女子って面倒くさいよね」という身も蓋もない話になってしまうので、どうか身体は大人、心は中学生になって読んでいただけると幸いです。
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うちの娘(仮名リリー)は控えめに言って、かわいくて頭がよくて運動神経がいい。性格はおとなしくて受け身な「どうぞどうぞ」派です。(親バカかよw)
ちなみに聞いてないかもしれないけど、私自信は、そこまでかわいくなくて、そこまで頭がよくなくて、そこまで運動神経はよくなくて、目立ちたがり屋のうるさい系の「イケイケ」派だった。
まぁ、この2タイプは不思議と昔から親和性があって相性はすこぶるいい。
今回は私の事はどうでもよくてw
そんな娘がちょっとしたトラブルに巻き込まれた。
それは10月に行く修学旅行での班決めでの出来事だった。
帰宅するや否や娘が、
「お母さん!!!聞いて!!!私もう食欲無い。ご飯食べられない。もうこのまま悩み過ぎて栄養失調で死ぬかもしれない」(大袈裟な所は私に似てますw)
「ちょっとどうしたの!!!」
聞くところによると、修学旅行の班決めが娘のせいで全然決まらないとの事。なぜ娘のせいかと言うと、2つのグループで娘を取り合っているというのだ。その2つのグループとは、
Pグループ=パリピ女子の集まり
Oグループ=おとなしめ女子の集まり
娘は普段はOグループ(おとなしめ女子の集まり)と一緒に行動しているとの事。ただ、新しいクラスになり、皆と仲よくしたい娘はPグループとも仲良くしたいのです。
そう言えば前にこんな会話をしたような・・・
「高校選びに迷ってる。たぶんA高校はパリピが多いかもしれない。私はパリピの中で生きていける自信がない。やっぱりここは無難にB高校を選んだ方がいいのかな」
そこで私は、
「それならリリーちゃんもパリピになればいいじゃない。お母さんもちょっとパリピだったけど、結構パリピって楽しかったよ」
「え?私もパリピになるの?なれるかな?」
「なれるよ。だって別にパリピの事嫌いじゃないでしょ?ちょっと楽しそうだなって思ってるでしょ?」
「うん、思ってる。ちょっと仲間に入りたいって思ってる」
「だったらパリピになればいいんだよ。皆でパリピになれば怖くない!」
1ヶ月程前にこんな会話をした覚えがある。
娘はもしかして、その時すでにクラスにいるパリピ女子達に対して、ちょっとした憧れを持っていたのかもしれない。
話を戻します。
っで、娘はそんな憧れのパリピグループと接点を持ち始め、今回の修学旅行の班決めの際にPグループから直々に指名を受けたのです。
娘の気持ちは一つでした。
「Pグループに行きたい」
まさに相思相愛です。
はい、カップル誕生!になる所でしたが、それはOグループが許しません。
「いつも行動を一緒にしているのに、なぜリリーはPグループに行くのか?私はリリーと一緒の班になりたい。リリーがいないとヤダ、ヤダ、ヤダー!」
Oグループのうちの1人が、泣きながらトイレに駆け込んだ。
(ここでクラス全体を巻き込む大騒ぎとなる)
ただ、娘もそこは譲れません。
娘は中2の時も、宿泊を伴うスキー教室の班決めで同じ事を経験しました。
その時娘は妥協して、自分の気持ちを一切通さず、皆のためを思って、自らあまり仲良くないグループに行きました。その時私は、
「結局どんな班になっても楽しいと思えるものになるよ。リリーちゃんなら絶対に楽しめるから!」
と言いました。
結果的にそこそこ楽しかったようで良かったです。
ただ今回は違います。
「2年生の時の私は自分の意見を言わなかった。あの時は我慢した。だけど今回は譲れない。私はどうしてもPグループに入りたい。キラキラのパリピになりたい。でもこれって私のワガママなの?やっぱりまた妥協しなきゃならないの?」
私は言った。
「自分の意見を言うことは大事だよ。Pグループに行きたければ行けばいい。Pグループもリリーを望んでるから絶対に楽しいものになるよ。ただ、Oグループの人達に恨まれてしまうのは仕方ない。それは覚悟の上だよ。でもね、多分そのうち受験でそれどころじゃなくなるから、大丈夫だと思うよ」
「もうさ、毎回班決めでこうなるのって、私のせいなの?私がおかしいの?だって2年生の時も今回も、こんな風に班決めで揉めてるのって私のクラスだけだよ。これって私が原因なの?私のせい?」
けんかをやめて~
私のために~
争わないで~
私の頭の中はこの曲がずっと流れていましたw
「とりあえず、悩みはあるかもしれないけどご飯はしっかり食べてね。ほら、ちいかわのフリカケかけて、お母さんが一生懸命作ったコロッケも食べてよね!」
「あ、はい、食べます」
悩み多き女子中学生リリー、今母として出来ることは、話を聞いてあげることと、ご飯をしっかり食べさせることかな。
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