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推したい会社のハナシ|新潟で家具や雑貨を扱うS.H.Sを運営する株式会社ツールボックス
こんにちは。関あやみです。
Money for Good×noteの投稿コンテストのテーマの「#推したい会社」について書きます。
投稿コンテストの応募期間は過ぎていますが、わたしがインテリアを好きになるきっかけとも接したテーマなので書いてみたくて。
わたしの推したい会社は、新潟県でS.H.Sを展開する株式会社ツールボックスです。
・推したい会社との出会い
株式会社ツールボックスは家具、インテリア用品の販売やホテル事業をおこなっている新潟県の会社です。S.H.Sという新潟県内ではよく知られている家具屋さんを展開しています。
家を建てるタイミングで、「飽きがこない、長く使える良質な家具を買おう」と考えたときにハウスメーカーから紹介されたのがこのお店でした。よいものを取り扱っていることで新潟県では広く知られています。それまで家具はネットでリプロダクトを買うことが多かったので、「あのS.H.Sで家具を買うんだ」と思うだけで高揚感で胸がいっぱいでした。
実際にお店を訪れてみたら、推せるところしかなかったので詳しく書いていこうと思います。
・推したいワケ①真摯である
そのとき買おうと思っていたのはダイニングテーブル。展示品で好みのものがあったので、その周りをウロウロとしていました。後にわたしが心の中で師匠と慕うこととなるスタッフNさんが声をかけてくれて、事情を説明。
「もし良かったら、ダイニングやリビングの広さや間取りが分かるものを見ながらベストなものを探しませんか?」
この提案にクラッときました。一緒に考えてくれるの……?
なんという心強さでしょう。大きな買い物だから失敗したくないと思っていたけど、プロが一緒なら安心!
・推したいワケ②汲み取って補ってくれる
家を建てたのを機にインテリアが好きになって雑誌や書籍で知識を蓄え始めましたが、当初は自分の好みを言語化する十分な語彙を持っていませんでした。インスタ等を見て、好みの家具を見つけて、画像検索でメーカーや商品名を探すので精一杯でした。
洋服で例えるなら、インフルエンサーが着ていたのと同じアイテムを探し出したはいいが、自分に似合うコーディネートは出来ないレベル。
「あのチェアが好き」
「こういうダイニングが好き」
そういった断片的な情報とブクマ画像を元に、Nさんが提案してくれるのですが制度がめちゃくちゃ高いんです。その日の内にカタログや展示品を見せてくれるときもあれば、次回会うときまでに探しておきますと約束してもらうときもありました。でも、毎回ストライクゾーンを射抜かれました。
Nさんの提案に最初から「それ好き、すごく好き!」と思うときもあれば、ちょっと意外だな〜と思うときもありました。でも、そういうときは大概Nさんの説明を聞いて「確かに!!」と納得してしまう。凄腕スナイパーかよ。撃ち抜かれたのはストライクゾーン、ついでにわたしの心も、かもしれません。
・推したいワケ③ドラえもん級のアフターフォロー
そんな感じで、ダイニングテーブルとその他いろいろを購入しました。このとき購入したものは3年経った今もお気に入りなので、いつかnoteで紹介したいと思います。
購入したものの中で、ネジが緩んでなくなってしまったものがあったんです。
CUEROのフラインググースです。リビングにソファではなく、BKFチェアを置くことにしたのでオットマンとして購入しました。
気づいたらネジがひとつなくなっていて、落胆。ホームセンターで似たようなネジを探す?という夫の話は耳に入らず、Nさんに相談しました。
「分かりました、ネジですね〜」
Nさんサラッとネジ取り寄せちゃいました。ネジ締めもやってくれたし、何ならレンチもくれました。四次元ポケット持ってるんじゃないかな。
さらに、雑貨を見にプラっと寄ったときにBKFチェアを愛犬すーちゃんが齧ってる話をしたら
「リペアできますよ。レザーのパッチワークみたいになるかもだけど。」
とサラッと言っちゃうNさん。思わず、レザーのパッチワークいいな……ガンガン齧らせとこ、と思いました。サラッ言えちゃうのはアフターフォローがサービスとしているからですよね。
気になって調べてみたら、株式会社ツールボックスはリサイクルショップとしてスタートを切ったそうです。「長く愛用できるように」というのが当時からの企業理念とのこと。以下、HPからの抜粋です。
壊れたら直せばいい。古くなったら、その表情を楽しむのがいい。こう言い続ける原点には「使い捨ての暮らしを見直す」という創業当時からの考えがあります。時間をかけ、やっと出合った家具、使い続けるうちに愛着が生まれた家具と、長く付き合っていただくために、S.H.Sでは修理を承っています。当店でお買い求めいただいた家具はもちろん、他店で購入した家具でも、対応しています。専門のスタッフが思いを引き継いで、直します。どんなものでも、まずはご相談ください。
他店で購入した家具でも修理対応してくれる懐の深さ。家具への愛情を感じずにはいられません。なにがあってもここなら助けてくれる。不思議なポケットはないけれど、ドラえもん並になんとかしてくれる安心感。
・ツールボックスという名前に込められた思い
このように、推したいというか推してやまないS.H.S、そして株式会社ツールボックスのHPには社名に込められた思いについて書いてありました。
社名の「ツールボックス」はその想いが込められています。使うものに応じて使う道具を選ぶ。S.H.Sのプロフェッショナル集団は箱の中のツールのように、それぞれ専門分野があります。そして年月を経てツールは増え、できることも増えました。
さいきん水野学さんの『センスは知識からはじまる』を読みました。そこでは、累積された知識を持つことは、スイスアーミーナイフのような多機能ナイフを持つこととして喩えられてました。ひとつあれば数字ではあらわせない抽象的なものを測ることができ、「いざというとき」の安心感があるのだと。
本の趣旨とは少し外れますが、いざというときに磨き抜かれたツールの詰まった道具箱があることは心強いですよね。自分の中に多機能ナイフを持つことは重要だけれど、ナイフでは対処できない事態に頼れる存在……それがわたしにとってのS.H.Sです。
推しへの想いは人を雄弁にさせるもので、ついつい長く書いてしまいました。
わたしの推したい会社は、家具への愛着の育み方、インテリアの奥深さ・面白さを教えてくれました。家を建てるタイミングで出会えてなかったら、そこまでインテリアにハマらなかったんじゃないかな。
また近々、『推し』に会いに行きたいと思います。
思いが迸る文章となりましたが、ご覧くださり、ありがとうございました。