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【作品】月の引力が見えるまち

【月の引力が見えるまち】
サイズ:F20号
素材:有明海の土

日本最大の干潟を誇る有明海。
有明海は海苔をはじめとする
漁業資源がとても豊かな海です。

その豊かさの理由のひとつは、
なんと「月」でした。

有明海の潮の満ち引きで起きる海面の高低差は
最大6.8メートルもあります。

干満差が大きいということは、
それだけ大量の海水が毎日入れ替わっているということになります。
有明海の海水の酸素は東京湾の約2倍あるのだそうです。
そのほかの栄養分も群を抜いており、新鮮な海水のおかげで、なんと2000万年前からいる生物も有明海では生き残っていけます。
生物にとって優しい環境です。

有明海苔は
満潮時は海苔が有明海の海水から豊富な栄養を吸収し、
干潮時には日光をたっぷりと浴びて海苔の旨味を凝縮しています。

有明海に循環をもたらしている
その潮の満ち引きは
月の引力が大きく関係しています。


月の引力は目に見えるものではありませんが、有明海の干満の差を通して間接的に月の引力を感じられます。


■100年後
今回の作品は
「100年後の有明海にもし月が落ちてきたら」
というSF映画のような作品です。

100年後、月が地球に落ちてきて
潮の満ち引きの高低差がもっとうまれます。
海には今よりもっと不思議な生き物たちがたくさん生きており
未来の人々はその生き物たちをいただいて生きています。

■作品に込めた想い

海苔の漁師さんから聞いた「自分達は月で自分の今の位置を把握している」こと。
有明海が月の引力が感じる海であること。
有明海に生息するワラスボがエイリアンと呼ばれていること。


SFな絵が描きたいと思いました。
有明海に落ちた月と、その側で漁師さんが海苔を収穫している姿を描きました。

100年後、有明海で採れる漁業資源はどう変化しているのでしょうか。

何年経っても豊かな海であってほしいと
願いを込めた作品です。

【月の住人】
サイズ:15㎝円形
素材:有明海の土

月が私たちに近くなったことで
月の模様の見え方が変わると思います。

結局月には何が居るのか。
人の横顔なのか
ライオンなのか
ウサギなのか
もしくは何も居ないと感じるのか。

これは100年後の人々の
月の見え方を予想した絵です。

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