ごめんなさいよりも、ありがとうを
「ごめんね」「すみません」
そんな謝罪の言葉が、気がつけば口癖になってしまっていた。
口を開けば自分の意思とは反して、息をするように出てしまう「すみません」の言葉。
まるでそれが枕詞にないと話せないんじゃないかというくらいに。
「あ、すみません、◯◯の件なのですが〜」
その"すみません"は、果たして本当に必要なんだろうか。
"excuse me"も、"I'm sorry"も、どちらも"すみません"と訳す日本語。広い意味とニュアンスが込められているからこそ、なんでもかんでもすみませんをつけてしまう。
とりあえず"すみません"って前につけておけば失礼には当たらないだろう、という保険のような感じで。
でも、そうやって何となく発する言葉を、ちょっと見直してみたい。
いくら"excuse me"としてのすみませんだったとしても、口に出しているとなんだか自分が悪いことをしていたり、申し訳なさがあって、相手の下手に出るために言っているような気持ちになってしまう。
そして、そのすみませんが口から頻繁に出てくるときは、大抵自分に自信が無いときだったりする。
「(あなたが求めている、期待するレベルに達しないかもしれないので)すみません、◯◯の件なのですが〜」
おしなべてこんな気持ちになっている時が多い。
出来なくてすみません。
わからなくてすみません。
知識不足ですみません。
なんだかずっと、そんな気持ちが心の何処かにあるからか、気がつけばその気持ちが口からついて出てきてしまう(ような気がする)。
気がつけば日常生活でも、「あ、ごめんね」を枕詞でつけることが多くなってしまった。
手洗い場を使いたくて後ろで待っていたら、それに気づいた友人がサッと譲ってくれて。思わず「ごめんね」と口にしたとき、果たしてこれは謝ることなんだろうか?とふと思ってしまった。
ここで言うべきは「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」なんじゃないか、と。
もっと、前向きな言葉を使いたい。
「すみません」よりも「ありがとうございます」を。
「ごめんね」よりも「ありがとう」を。
自分から発せられる言葉のひとつひとつを、もっと丁寧に。
優しい言葉を紡げる人でありたいなと思う、今日この頃。
おつかれさまでした。
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