下諏訪でのんびりしてきました。
旅に、出ていました。
青春18きっぷを使って、1泊2日の電車旅。
最小限の荷物をお気に入りのマンハッタンポーテージのリュックに詰めて、赤いポシェットに旅のスタンプ手帖と写ルンですを入れて。
4時間半の電車に揺られ、到着したのは長野県の下諏訪。
この地に初めて訪れたのは、2ヶ月前の6月のこと。なんだかゆっくり時間が流れるこの地がすっかり気に入ってしまって、どうしてももう一度足を運びたかった。
駅スタンプ、見つけるたびに思わず押してしまう。その時に感じたことや出会った人のことを、忘れたく無くて、残しておきたくて、余白にたくさん書き込みます。
この地にある、マスヤゲストハウスがとてもとてもお気に入り。前回泊まった時に、あまりにもの居心地の良さに心を奪われてしまって。だから、こんなステキな場所をわたしだけが知っているのがなんだかもったいなくて、今回は、彼を連れてきました。
川に入ってみたり、諏訪大社をぐるっと回ったり、かわいいカフェを見つけて休憩してみたり。
桃のシャーベット。桃の味が濃くて、めっちゃ桃だった。本当に桃だった。おいしかった。
温泉に浸かって疲れを癒し、アイスを食べながら夜道を歩く。缶チューハイを片手に諏訪湖のサマーナイト花火を見て、地元の人で賑わう居酒屋でお酒を嗜む。
気がつけば夜も更けていて、静かな下諏訪の夜の中、そっと眠りについた。
旅する本棚。自分が持ってきた本と、ここにある本を交換して、旅のお供に持っていく。ステキだなあと思いながら、なんでわたしは本1冊も持ってきてないの!とちょっと残念な気持ち。惜しいことしたなあ。
翌朝、お部屋に差し込む日差しがジリジリ暑くて目を覚ました。隣で寝ていたはずの彼はわたしより先に起きて、朝から近所の銭湯にお風呂に入りに行ったらしい。相変わらず自由だなあ。
朝食はマスヤゲストハウスのご近所にあるEric's Kitchenで。朝ごはんにおいしいものをゆっくり味わうと、それだけで幸福度が上がる気がする。
午前中はマスヤでゆっくりのんびり。特に何もするわけでもなく、スタッフさんや同じ日に宿泊していた他のゲストの方と談笑してみたり。色んな旅の仕方や暮らし方があって、そんな話を聞けるたびにとてもわくわくする。ゲストハウスって、わくわくの宝庫だと、わたしは勝手に思ってる。
その日出会った人たちとパシャリ。これでみんなマスヤ家族。
お昼前。ゲストハウスを後にしたわたしたちが向かった先は、JR最高地点の駅、野辺山駅。どんどん登っていく線路にわくわくを膨らませながら、電車の中では名物の駅弁をもぐもぐ。
とっても良いお天気で、歩くのもとっても気持ちよかった。日焼けしちゃったけど。
ここが、JR鉄道最高地点。標高1375メートル。
帰りの電車は、運転見合わせに巻き込まれて予定の電車に乗れないハプニングなんかもあったけど、それはそれでまた良い思い出。
いつもは予定をいっぱい詰め込んで目一杯楽しむ派の彼が「たまにはのんびり旅もいいなと思った」って言ってくれて。なんだかそれがとっても嬉しかった。
彼といると、とても楽しい。いつもお互いに変顔をし合うか、笑ってばっかりだから、表情がとっても豊かになる。
ゲストハウスのオーナーのきょんさんが「撮ってあげるよー!そこ座ってー!」とフランクに撮ってくださった写真たち。わたしたちのいつもの日常がここに切り出されてて、なんだか幸せな気持ちになった。
いつもはそれぞれひとり旅をしているわたしたちだけれど、こうしてたまに行く2人旅は、なんだか特別な感じがしていつもの2倍楽しい。
「気をつけて帰ってね」「またね」そう言い合って、彼は京都に、わたしは東京に帰った。
写真アルバムを見返しながら、ひとり、旅の余韻に浸る。今度は2人でどこに行こうかな。なーんて、次の旅先はもう決まっているのだけど。
晴れの国、岡山。
次はここで会おう。また会う日まで。