やっと自分の世界を見つけたから
なんだか、ゾーンに入る時がある。
周りが何も見えなくなって、この世には今目の前にあるものとわたししかいないような。
そんな世界が一定時間続く。
わたしは、そんな経験をよくしてきた。
それは、目の前のことに過度に集中している時。
わたしの場合、とりわけピアノを弾いている時にそうなることが多い。
今日も切りのいいところで残業を終えて、寄り道もせずにまっすぐお家に帰ってきた。
荷物を置いて手を洗って、一息つく間も無く向かった先は、グランドピアノが置いてあるお家の防音室。
白と黒の鍵盤の上にわたしが指を乗せると、しんと静かだった防音室にぽーんというピアノの音色が響き渡る。
気がつけば夢中になっていて、休むことなく指を動かし続けた。
自分の音色を求めて。自分の音楽を求めて。
ピアノとわたし、世界にはその2つしか無いかのように、鍵盤にかじりついていた。
他のことが、もう何も考えられなくなる。
むしろ何も考えなくても、勝手に指が動く。
思い出した。この感覚。
わたしが音楽に夢中になったのは、この感覚を覚えた時だった。
わたしがピアノに夢中になったのは、この自分だけの世界を見つけたからだった。
この気持ちを、この感覚を、どうやって伝えたらいいのかわからないのがもどかしい。
でも、ようやく自分の中で思い出せたことが本当に嬉しい。
10年ぶりにピアノを再開したあの日からもうすぐ1年。
思い出すのに、かなり時間かかっちゃったな。
10年のブランクを埋めるのはそんなに簡単では無いけれど、ここ数日でようやく自分の中での理想の演奏に近づいてきた感覚がある。
そんなことに気づいた今日は、発表会まであと4日。
ここから、いよいよ仕上げの段階。
楽しくなってきたなあ。
本番まで、残り4日。
最後まで走り切ろう。
今日もお疲れ様でした。
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