ターミナルの向こう側へ。
「バイバイ」「またね」「ありがとう」
別れの言葉を何度言っても、その場を離れられない。帰らなきゃいけない。頭ではわかっているのに。
どうしても、離れたくなくて。
どうしても、あなたのそばにいなくて。
出発の時間が、刻一刻と迫ってくる。
どうか、このまま時が止まってほしい。
この手を離すと、次はいつ会えるのだろう。
あなたの隣で笑えるのは、同じ時間を共有できるのは、いつになるのだろう。
改札口が、
プラットフォームが、
ターミナルが、
嫌い。
わたしの知らない街に、あなたを連れて行ってしまうから。
向こう側に去っていくあなたが、見えなくなるまで手を振る。笑顔でバイバイするつもりだったのに、溢れてくる涙を、自分で止めることなんてできなかった。
いつかわたしも行ってみたい。
改札口の、
プラットフォームの、
ターミナルの、
向こう側へ。
大好きな、あなたと共に。
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