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「書きたいもの」と「求められているもの」は違う。創作と仕事のジレンマを抱えて【あやめしの部屋】

「自分がやりたい音楽と、バズる音楽は違う」

これは、先日、トランぺッターの友人と話していたときに出てきた言葉。彼女は音楽を生業としてこれから本腰を入れてやっていきたいと活動している。元々は音楽の先生だったこともあり、幅広いジャンルの音楽に精通しているし、彼女自身も色んなジャンルの演奏ができる人でもある。そんな彼女があれこれ試行錯誤する中で、創作する人なら誰もがぶち当たってしまう現実と遭遇していた。それが、自分がやりたい音楽と、世間から求められている(バズる・流行る)音楽は異なるということ。

彼女が本当にやりたいのは、ジャズ。でも、ジャズの需要はそれほど多くはない。つまり、ジャズだけやっていても、正直あまりお金にはならない。音楽で食べて行きたいけれど、自分がやりたい音楽だけでお金を稼ぐことは結構厳しい。それなら、自分がやりたいジャンルではないけれど、「音楽で稼ぐ」という点でマネタイズする必要がある。すなわち、大衆が求めている・流行る・バズる曲を作る必要がある。

自分がやりたいことと、世間から求められていることはちがうから、そこにどう折り合いをつけてやっていくかが、大事なのだと思う。

なんて話を彼女としながら「これ、わたしも同じことが言えるな」と思った。

彼女はトランぺッターとして音楽の領域で思うこと。そしてわたしは、ライターとして、文芸の領域で思うこと。

自分が書きたいと思う記事と、世間から求められている(需要がある・お金になる)記事は、ちがう。

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