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逃げるように旅に出ていたあの頃のわたしが、今のわたしを作った【あやめしの部屋】

わたしは過去に「週末旅人」を名乗るくらい、とにかく一人旅に出まくっていた時期があった。今から多分、5~7年くらい前のことだったと思う。

何の予定もない土日があれば、予約の空いているゲストハウスが無いかを探し、電車やバスや飛行機に飛び乗り、とにかく日本中を飛び回った。1人旅だけでなく、当時遠距離恋愛していた彼氏(現夫)とは、旅先で現地集合現地解散をしてみたり、「今週末新潟行こうと思ってるんよな~」「ほんなら俺も一緒に行こうかな」みたいな軽いテンションで、色んなところに出かけたりもした。

あの時、どうしてあんなに飛び回ることが好きだったのか。何かにとりつかれたように旅に出ていたのはなぜなのか。当時のことを振り返って、ふと思いついたことがあった。

あの頃のわたしは、何者でもない自分になれる場所に行きたかったのだ。

わたしが初めての1人旅に出かけたのは忘れもしない2017年の秋。場所は仙台だった。東京からバスに乗って、1人で降り立った初めての地。グーグルマップを見ながら見ず知らずの道を歩き、迷いながらたどり着いたゲストハウスで、人の温かさに触れた。

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