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大好きなことと、少しの嫉妬
毎週木曜日は、一万人の第九のレッスンの日。
そういえば、一万人の第九っていう単語だけで伝わる人って何人いるのかな。
ベートーヴェンの交響曲第9番、一般的に"第九"と言われるこの曲。その第4楽章で歌われ、演奏される第一主題「歓喜の歌」は、きっも誰もが耳にしたことのあるはず。寒くなる時期によく聴こえてくるあのメロディーが、まさにそれ。
毎年年末になると、色んなところで第九の合唱が行われているけれど、今回、わたしはその中でも世界で一番規模の大きな、サントリー主催の『一万人の第九』に参加をしています。
指揮は、なんとあの佐渡裕さん。
12月2日の本番に向けて、わたしは週に一度のレッスンに毎週わくわくしながら通っています。
その練習も、今日がなんと折り返し地点。
ついこの前スタートしたばかりな気がしていたのに、もう半分まで来てしまったなんて。
この調子だと、きっとあっという間に本番がやってきて、年末がやってきて、2018年が終わってしまうんだろうな。
時間の流れが速すぎて、とってもびっくり。
***
第九の練習が始まってから、歌に関して自分で自分の成長を感じられることがあって。
以前よりも声量が出るようになっているし、歌い方も、音域も、幅が広がったような気がしてる。
所属しているアカペラグループの月に一度の練習で、「なんだか今までと違うね!めっちゃ成長してる!」ってメンバーに言われて、とっても嬉しい気持ち。人前できちんと歌うのが月一だったのが、週一に頻度が増えたということと、ポップスだけではなくクラシックを歌う機会に恵まれたことで、なんだかすごく表現の幅が広がった気がする。
…でも。
今日、すごく、嫉妬した。
こんなにも悔しいって思ったのは、久しぶりかもしれない。悔しいけど、届かない。それがまた、余計に悔しい。それくらい、嫉妬した。
わたしの隣の席で一緒にレッスンを受けていた方の歌声が、本当に綺麗で。澄んだ声の綺麗なソプラノは、みんなの中でも一際素敵に聴こえてきて。
表現の幅が広がった!って喜んでたけれど、やっぱりまだまだなんだなーってのを痛感して。
それでもやっぱり音楽が楽しいから、もっと歌いたいと思うし、もっと上手くなりたいと思う。
だって、もっと上手くなれたら、きっともっと楽しいはずだから。
まだまだだなという気持ちと、頑張りたいという気持ち。
好きなことって、こんなにも向上心とやる気に満ち溢れるものなのね。
今日も、楽しい1日でした。
お疲れ様でした。
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