吉見町日本酒計画③
吉見町初日本酒が完成するのか。
去年の9月から、地味にコツコツ営業やらをして来て、ここまでの流れを書き記してみたら、案外長い道のりだったようで。
前回の続き。
・「彩のかがやき」1tは確保。
・販売店、町内にあるスーパー1軒のみ。
・吉見観音さんが、購入予定。
・飲食店さんも、出来たら買うよ!というお言葉。
確定されていることと、未確定な希望。
商品もなければ味もわからないものを売れないという酒屋や飲食店のご意見はごもっとも。
出来上がった酒を持ってくるのが当然と言われて、ごもっともです。
酒屋が取り扱わない、問屋経由で卸す、松岡醸造さんから直接卸す、など、
販路の流れがわからなくなり、これは無理なのか?といよいよ行き止まる。
11月末。
東松山の酒屋さんに突然伺って聞いてみる。
とにかく、モノがないと買うとは言えないし販路の流れも難しいと一緒に考えてくれた。
そこで、お手上げだと思い、松岡さんに電話。
最終段階の打ち合わせ、最後にわからない所全部まとめて話して無理なら無理と判断しますので、一度伺いますと。
私一人の理解力ではわからないので一緒に話に行きましょう、と役場の担当者引き連れて、松岡醸造へ。
松岡社長にお話を聞く。
何でも出来るように考えてくれる。
何とかすると考えてくれる。
こんなに、心強いサポートがついていて、ここで、やっぱり辞めますというなんて逆に失礼なんじゃないか、と思う。
松岡社長のお話を聞き、役場担当者と帰りの車の中でどうするか話し合う。
乗るか反るか感の今、一旦内容をまとめて来年のお米で、新米を目指し明確な計画をし直すのもありなんじゃないかと問われる。
「絶対に今やったほうがいい」
こんなに、何とかなると言ってくれている人がいるのに、来年に向けて改めて計画しますなんて、勿体なさすぎる。
目の前にあるチャンスを見逃そうとしているのか、と。
これは、タイミングでしかなくて、ギリギリだけど駒が揃っているのだからやらない方が勿体ない。
私みたいな人間だから無責任なことを言えるのかもしれないが、
どれだけ準備しても来年になれば状況も変わり、予定通りに行くかどうかもわからないのなら、今出来ると言われているならやるべきだ、と話す。
わからないよ、成功するかは。
そりゃ、確信ではないよ。
でも、ここでやらないと、成功も失敗もないのよ。
協力隊も3年が任期で、今回作れば来年度の活動にもなるし、うまくいけば2本目も作れるかもしれないじゃないですか!と。
先送りにした方が、準備も出来て計画性もあって安全?なのかもしれないけれど、ほぼ1年準備期間に捧げるのも勿体なさすぎる。
役場担当も自分の責任になりかねないのだから、不安だろう。
そんな仕事はしてきてないだろう。
石橋を叩いて渡る仕事だ。
ただ、今、叩いている橋はそんなに危険な橋でもなく、もしその橋から落ちても捻挫するくらいの橋だと思う。
今まで、本能的に生きてきた人間が突然この町に現れて、成功するかもわからないことをやりたいと言い始め、巻き込まれているとしか感じないかもしれない。
すみません、としか言えないけれど、絶対やった方がいいし、やり始めたら見える世界があるということを、知ってほしい。のか。
「営業も販路形成も中村さんが全て責任持ってやりますね?」
12月。
本当にギリギリです。
役場担当者が上に申し立てる資料を速攻作り、町長に対して協力隊企画として実行可能かの会議。
無事通りましたと。
一安心。
でもさ、私がさ、どれだけ動いても、結局役場内での会議にかけてもらわないと、どうにもならなかったんじゃんと思う。
ずっと、細々と動いていたけど、そちらが動いてくれないと動かなかったんじゃん、と。
中村さん頑張ってるなーと思ってただけなのか?!
と思いました。
9月からやってたの知ってますよね?のやつ。
ということで、とりあえず酒造り計画実行!
年明けに続く。
地域おこし協力隊
あやめ