ほしのかけら

僕は死ぬ前に何の言葉を残すだろう

清々しい星空を前にして

この世は幻想なのか

むしろそうであってほしい

すべてが夢物語のように

やさしくなにかに包まれていてほしい

耐えられない苦痛と

耐えなければいけない苦痛

悲しみに包まれて

絶望に包まれて

小さな希望の光は

僕の手の中にあたたかく輝く

プラスチックで
できたその希望のカケラは

昔よく遊んだなにかによく似ている

地平線へ沈む月

海の中へ沈む月

辺りを照らすのは

このカケラだけなの?

僕を苦しめるのは誰なのか

希望のカケラは僕の手の中に

月と一緒に海の中

誰もいない海のなかへ

星空が遠くならないように
 
僕が寂しくならないように

夢幻の希望は僕の瞳に

無限の希望は僕の心に

ありがとう

誰も悪くない

ありがとう

僕の波紋よ永遠に


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