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文が読めないADHDが、読書を好きになりたい。
私はいくつかの発達障害を抱えています。
それは、ASDだったりADHDだったりと自分でも面倒だと思うようなものばかりです。
そして、これら発達障害の特徴のひとつとして『文が読めない』だったり『時計が読めない』ということが良くあると思います。
かくいう私も文を読むのは非常に苦手。 特に文字がビッシリ並べられている文庫本などを読む時は、どの段落を読んでいるのか突然判別が出来なくなってすぐに匙を投げてしまう有様でした。
ちなみに、これと似た症状として数を数えるのも非常に苦手です。
かつて運送業に従事していた頃、束になったケースの数を数えている最中に突然、「あれ?今どこまで数えたっけ」とか1,2,3,4,5,7,8…と何かしらの数字をド忘れして数えてしまっておかしいぞとなることもしょっちゅうです。
これでも私は昨日投稿した『考え方によるコントロール』の応用で、必ずダブルチェック、トリプルチェックを怠らないようにしていました。 すぐ数がおかしくなるから私はダメだと思い込んでしまいそうになるのをぐっと堪えて、たとえ時間がかかったとしても必ずチェックを行うという習慣を身につけています。 そうすることで、成功体験は積まずとも失敗の経験というものは自ずと減らせていくもの、というのが私の信念です。
そんな私ですが、『エッセイを書いてみたい』というひょんな思いつきから読書に興味を持つようになりました。
私は根っからの理系だし、文章なんて発達障害の特徴上向いてもないことに頭を突っ込むものじゃないとも正直考えています。
ただ、私は『ダメだから諦める』という考えがどうしても苦手。 根性論なんて柄にも無い癖にこういう所だけはなんか頑張っちゃう癖があるんですよね。
これはかつて幼少期に両親から逃げるなと散々言われ続けてきたトラウマがきっかけとなってついた『逃げられない癖』です。
正直これが原因で無理しすぎて倒れたという現実からは目を背けることは出来ません。
が、今は幸いなことに時間も体力も有り余っています。
だから今回はそんなトラウマを上手く利用して、『嫌いな読書に立ち向かってみよう』と思います。
と、ここまで書いたところではありますが実はもう既に読書に対する苦手意識というのはかなり薄れてきていたりもします。
といってもそれは昨日からの話。 エッセイを書くために読書をしようと思って昨年に購入したとある本を読み始めてみたら、これがまた非常に興味深くも面白い内容でして。
確かに、『嫌いだ』という先入観だけでも人の心というものは距離を置こうとするものです。
だけど、そんな『嫌い』にあえて向き合ってみると案外面白かったなんてこともよくある話だったりしますよね。
その本のレビューもしてみたいと思いますが、読了した翌日にでも書いてみようと思います。
思えば私の人生ってそんなことの繰り返しだったような気がします。
あれだけ人と関わるのが嫌だったのに、嫌々でも接客業をしてみたら普通に話せるようになった。
あれだけ怖い怖いと思っていたクルマの配線いじりも、踏み込んでしまえばこんなにも楽しくてやりがいのある作業なんだと。
発達障害というのは、普通の人よりもさらに『嫌い』の先入観で物事を避けてしまうものですよね。
私もまさにその一人です。
でもきっと、それを乗り越えられる力があるのは『考え方のコントロール』を身につけられたからなのかな、と思います。
やりすぎて倒れてしまったけれども、それで失ったものばかりではないのかなと読書をきっかけに思いました。
その『考え方のコントロール』には、考え方そのものによるコントロールもそうですが色んな工夫を凝らす事でも色んな発見を得られるものと思います。
なので、私が読書するにあたって気をつけていることを一つだけ書いておきます。
時間は決めないが、区切りをつけて読むこと。
私はまだ読書に慣れていないし、速読しようとも思わないです。したところで出来ずに飲み込めないのがオチなので。 変わりに、読み始めたら一章呼んだら別のことやるとか、区切りをつけて読むようにしています。
ADHDの特徴として異常なほどのめり込む『過集中』というものがありますが、これをやると非常に疲れます。 本当に好きな作業ならこれも充実感のある疲れと言えますが、まだ読書を好きになりきっていないうちは過集中ゾーンに入らないようにすることで『楽しく読書する』ように心がけています。
私のような発達障害持ちは普通の人のやり方での継続は難しいと思います。 ただ、基本は同じ人間なわけで色んな応用が効きます。
だからあえて私は時間を決めずに区切りで決めています。 その方が集中しやすいので。
発達障害で苦しむ人々は沢山いると思いますが、私もこういった経験を通して色んな応用が出来るんだなってことを発信していきたいなと思った『読書』の話でした。