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きっかけの熊野古道(1)

 2019年5月のゴールデンウイーク。熊野古道を歩いた。これが山登りを始めたいなと思ったきっかけだった気がする。

 まず熊野古道を歩こうと思った理由は2つ。
・新しいことに挑戦したかった
・とりあえず何も考えずに歩きたかった

 
当時28歳だった私は、長年付き合った人と別れたばかり。今となれば笑い話にできるが、10年近く日常だった日々がなくなることの喪失感は半端なかった。

 私はもう大丈夫、生まれ変わるんだ、と前に進みたい気持ちと、何も考えたくない、どうにかなってしまえ、と投げやりな気持ちの狭間でゆらゆら。
 クラゲのような日々が半年ほど続き、長期休暇を目の前にふとどこか遠くへ行きたいと思い立ち、熊野古道に行く計画を立てた。

 歩いたルートは発心門王子から熊野本宮大社までの中辺路と呼ばれる一部。距離は約7km、所要時間は約3時間。
 運動音痴で日常生活で歩くくらいしか運動のしない私は、長いようで短いこの旅に、少し心が踊っていた。

 紀伊田辺駅からゴールにもなる熊野本宮大社までバスで行き、本宮大社からスタート地点になる発心門王子までさらにバスを乗り継いで到着。バスの道中、この道を歩いて戻るのか、と思ったのは良い思い出。

 発心門王子を朝10時半出発。いざ熊野古道・中辺路へ。


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