映画「水曜日が消えた」についてまだ考えている
↑ 写真は、水戸市立西部図書館。火曜日に行ったけど、開館日でした。
人生、どこに落とし穴があるか分からんもんですなあ。落とし穴というか、沼というか。楽しいから全然いいんだけど。
最初のネタバレ感想は、↓こちら。
すっごい気に入って、ロードショー期間中に二回観た映画は、過去いくつかあるんですよ。でも、三回以上ってのは初めて。なにをやってるんだわたしは。
で、新たに思ったこと、少しばかり追加で書いておきます。映画未見の方はネタバレになりますのでご注意あれ。
■ 題名が素晴らしい
火曜日くん視点で云うと、瑞野さんとデートするあたりまでは「水曜日が消えた」じゃなくて「水曜日が増えた」という感覚なんですよね。二日あると世界が違う。一ヶ月が四、五日しかない日常が、一気に倍に。幸せいっぱい、目がキラキラ(瑞野さん効果もあるけど)。
でも気づいてしまう、消えた曜日があるってどういうことなのか。もともと一つだったのが、事故を契機に分裂してしまった人格、なので一つに戻るのは自然な流れなのかもしれない。なのに「金曜‥大丈夫か?」「(土曜のゲームが)止まってる‥」あたりで、観ているこちらも一気に背筋が寒くなる。で、この題名の意味が分かる。上手いなあ。
■「僕が消えたらさあ‥」の後
火曜日と月曜日がごっちゃになって、事故の全容を思い出して、ふらふらになりながら自宅に帰る。火曜日が階段あたりで「僕が消えたらさあ‥」と云うんですが、あの後なんと続けるつもりだったのか。
個人的には、花びらがひらひら舞うエフェクトが事故のことを表していると思ったので、一ノ瀬への想いを云って、それを月曜日がちゃんと伝えたのかなあ、と。
■ ラストの七人
手術前より関係性が深くなった七人が描かれます。いくら服装や髪型を変えているとは云え、表情もしゃべり方もまーーーったく違う。中村倫也本当にすごい。
・火曜日の読んだ本を図書館に返しに行く水曜日(おそらく、火曜日指定の本を借りもする)。
・金曜日の育てた観葉植物が茂る部屋で、仕事をする木曜日。
・土曜日の作ったゲームをモニターする金曜日。
・その感想を読みながら、日曜日の車のキーに気づく土曜日。
・日曜日は‥他の曜日との関連を示すところがイマイチ見つからなかった。キーホルダー?
・水曜日の朝の曲「ペールギュント 朝」を演奏する月曜日。
・水曜日の借りた本を読む火曜日。月曜日の打ち上げのせいで眠そうにしていても、以前ほどイヤそうではない。
観れば観るほど新たな発見があり、面白いです。曜日の象徴として流れるクラシックも、場面場面でアレンジして出てきてる。サントラは作らないのかなあ。
さすがに、次観るのは円盤だと思いますが、さて(笑)。
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