令和6年の今、武蔵村山市政において必要だと感じること、引き続き取り組んでいくこと
武蔵村山市議会議員の清水彩子です。
令和6年になりました。今年から私が特に力を入れて取り組みたいことは、「住んでいるだけで健康になれるまちづくり」です。
地場野菜の摂取、仲間づくり、楽しみながらできる運動、緑化による癒やし、何でも話せる場所などなど「武蔵村山市に住み始めてから調子がいい」「武蔵村山市に住んでいるから、毎日楽しくて健康」となるまちづくり。心身の健康が一番です。行政視察、本、様々なことから学び研究して取り組んでまいります。
私が市議会議員として基礎的なことで大切にしていることは、大きく2つあり、1つ目は「安心できる優しいまち」になるよう、市民の「生命」と「財産」を守ること。全ての政策を辿ると、この2点に繋がっています。
2つ目は、市の財政が適正に使われているかのチェックです。引き続きこの2つの基礎を大切に、令和6年度も活動してまいります。
【令和6年の今、市政に必要だと感じること&引き続き取り組んでいくこと】
「健康」
虫歯予防、生活習慣病予防を強化する必要があります。
コロナ禍を経て、武蔵村山市内でも、コミュニケーションの機会の減少があります。コロナの後遺症による気持ちの落ち込みがある方々もいらっしゃり、心の健康を保つ施策を強化する必要があります。
近年増加している若者の薬物乱用。大麻など麻薬だけではなく、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)も社会問題になっています。家に居場所がない、愛されていないと感じる孤独、社会的な状況も見ながら、武蔵村山市のこどもたちを、乳児期から青年期まで守る対策が必要です。そして、「あなたを愛している大人はいるよ」と伝わる、社会からこどもたちが孤立しない支援体制の構築も必要です。
望んで「一人」でいるのと「孤独」は異なります。「孤独」は誰にとっても悲しいことです。高齢者にとっても、大切な人や愛犬を亡くす喪失の体験、身体機能の低下から外出を控えることによる、コミュニケーションの機会の減少は、時にうつ病発症に繋がることもあります。心身の健康の保ち方が難しい時代となっている中で、一層相談体制の強化も必要です。相談機関には行かなくとも悩みが話せる人、気晴らしができる仲間との交流ができる機会の創出も身近な場所に必要です。
「元気があれば何でもできる」その通りだと思います。
市民の心身の健康が守られるまちづくりの推進は、現在の状況を見ると急務です。自殺対策についても、武蔵村山市民の命、ひとつとして自殺で失わぬよう、悩んでいる方の早期発見、早期支援ができる体制が必要です。
「教育」
教育では、経済的に困窮している世帯でも、こどもには影響なく、進学、文化的な活動、夢を諦めず追いかけられる支援が必要です。
発達障がい、不登校、外国から来たこどもたちも、分からない学習に不安を感じます。また、裕福な家庭だから問題がないとも限りません。過剰な期待による教育虐待など、分かりにくい虐待もあります。
こどもには、無限の可能性があります。世界中のこどもが、誰一人として悲しい状況に置かれてはなりません。
「学び」とは本来、知りたいことの追求、知識を得て人の役に立ちたいこと、将来の夢を叶えたいこと、そうした「輝き」のあるものです。学びを止めない教育環境が必要です。
そうしたことからも、学校教育では、「個別最適な学び」を大切にし、障がいの有無、不登校等関係なく、自分に合う学習内容で学べる環境づくりと、「みんなちがってみんないい」という、ありのままを互いに尊重し、いじめのない学校づくりの推進、また、支援する立場の教員や専門職のケアも必要です。
「防災」
災害に強いまちづくりの推進に引き続き取り組んでまいります。
今日にでも起きるかもしれない災害に備える力。まだまだ安心できる状況にありません。災害時避難所では、市の職員の人数には限りがあります。近年自治会の会員も減少しています。自分たちで、なんとかしなくてはならないという実情があります。避難先の備蓄はどうなっているのか、避難先で、どのように過ごすことになるのか、市民の皆さんが、総合防災訓練や地域の避難訓練に参加し、いざという時に困らない地域づくりをしていく必要があります。
避難所のユニバーサルデザインも大切です。高齢者、障がい者、赤ちゃんがいる方が避難することは想定の範囲内として、全ての方が避難所で困らないように整備しておく必要があります。
避難所のトイレについては、衛生面が保たれ、使用したい時に使用できるよう、清掃などについても考えておく必要があります。
「環境保全」
市政で大切にしていかなくてはならないのは「人間」だけではありません。
「動植物」も、この先も棲息できる環境保全に取り組んでいます。狭山丘陵の環境保全はもちろん、狭山丘陵の緑被率のみならず、住宅街も含めたみどりいっぱいのまちづくり、自然を大切に考える河川環境の整備。
みどりが豊かな環境では、うつ病の発症リスクが低いという検証結果もあるそうです。人間と動植物が共生し、共に支え合うまちづくりを推進してまいります。
令和5年度は、ナラ枯れ、松枯れも大変な被害でした。伐採した樹木に代わる植樹を進める必要があります。
地球温暖化対策は、市民一人一人の心がけが必要であり、ゼロカーボンシティの推進、4R(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)の推進が大切です。
市内でも、環境に配慮した取り組みをしている企業、環境に優しい製品やアップサイクル製品(廃棄物や不用品を材料に別のものを製品化したもの)を製造している企業もあります。市民がそうした企業の取り組みを知り、環境に良いものを選んで使う啓発をしていく必要があります。
「子育て」
年々増加する児童虐待からこどもたちを守りたい。それには、虐待をしてしまう親を責めるだけではなく、どのように子どもを育てればいいのか分からない親への支援、孤立させない体制づくりが必要です。親のストレスの軽減は市で取り組めることです。
育児は24時間365日。どんなにこどもを愛していても、涙が出るほど追い詰められる日もあります。産後ケア、多胎児支援、障がい児支援も益々強化し、子育てを楽しめるように周りが支える体制と、子育てひろば等、子育て中の親が交流し互いに支え合える環境づくりの整備が必要です。
また、様々な事情で親と暮らせないこどもが、施設ではなく家庭で暮らせる「里親」の登録件数を増やす啓発、安心して里親になろうと思える支援体制が必要です。
引き続き「子育てしやすいまちづくり」「子育てを楽しめるまちづくり」の推進に取り組んでまいります。
「こども」
令和5年度から始まった「まちづくり学習」等で、こどもの意見が反映されるまちづくりが推進されています。
乳幼児だけでなく、小学生が遊びたい公園づくり、小学生の身体機能の向上に繋がる遊具の設置、自然とふれあえる公園づくり。こどもたちの心身の健康を守るには、外で元気に遊ぶための環境整備が大切です。
行きたくなる学童をはじめ、放課後の過ごし方も、親の帰宅を待つだけの時間とならぬよう、充実した時間を過ごせる工夫が必要です。
「若者」
過疎地域等では、地域おこし協力隊として来た若者で定住する方も増えていますが、武蔵村山市も、起業や、やりがいのあることなどを通じて若者が選んで武蔵村山市に住むようになる仕掛けづくりが必要です。
若者の様々な悩みを相談できる窓口も必要です。
「高齢者」
全ての方が、何歳になっても、どのような環境に置かれても自分らしくいられるまちづくり推進します。
労働やボランティア活動に、これまで長年培ってきた知識や経験を活かしていただくことで、多くの市民の福祉の向上が図られます。
暮らしは人それぞれのため、個別に、悩みに対応する「困らない支援」ができる体制づくりが必要です。
また、認知症になっても、社会に支える準備ができていれば、尊厳が保たれた生活を送ることができます。支え合うまちづくりの推進をしていきます。
高齢者に限りませんが、特殊詐欺等から財産が守られるよう、犯罪の手口に関する最新の知識の周知啓発と、被害に遭った時にすぐ相談できるよう、消費生活センターの利便性を高める必要があります。
「世代間交流」
様々な世代が助け合い、異年齢であることを楽しめる多世代の交流、共通の趣味を通し、人生の仲間を見つける生涯学習の推進も必要です。そして、読書はもちろん、交流ができる図書館。
核家族化している今、年長の方々の知恵を継承する機会が必要です。また、小学校の近くに住んでいる高齢者は心の健康の割合が高いという研究結果もあるといいます。高齢者にとっても、こどもと触れ合うことが健康寿命の延伸に繋がるため、様々な世代が、世代が違うことを楽しみ、世代が違うことで学び合うまちづくりが必要です。
「コミュニティ」
自治会員の減少、団体活動の減少、ご近所付き合いの減少、人と人が繋がりにくくなってきています。
オンライン、DX、無人化、業務効率化が推進される反面、便利になる世の中において、意識して、自治会の活動、ボランティア活動などの活性化を図る必要もあります。また、サロン活動の充実、地域でふらっと立ち寄り気軽に話せる、お茶ができるような拠点づくりも必要です。
定年退職後、地域で趣味仲間がみつかる交流の場も必要です。
「農業」
武蔵村山市は農家さんと市民の距離が近いという素晴らしい環境です。市内の直売所、大型商業施設等でのイベント、店舗での武蔵村山産野菜の販売。生産者の顔がわかることは贅沢なことです。生産者と消費者が繋がるまちづくりを推進し、お互いの「ありがとう」が美味しさに加わり、野菜を食べて元気に暮らせるよう引き続き農業振興を推進します。
「商工業」
市内には素晴らしい企業がたくさんあります。多くの方に市内の企業がどのようなことをしているのかもっと知っていただくPR、中小企業者の経営が安定及び発展していく環境づくりの推進をしていき、引き続き商工業の振興に取り組んでまいります。
「交通」
多摩都市モノレールの早期延伸と、沿線まちづくりの推進。武蔵村山市民、東京都と武蔵村山市が連携して、住みたいまちづくりを推進していきたいです。市民が多く利用し、市外から多くの方が武蔵村山市を訪れる仕掛けも必要です。
ウォーカブル推進都市である武蔵村山市。駅を中心とした、歩いて暮らせるまちづくり、歩きたくなるまちづくりを推進していきます。
市内循環バスMMシャトル、乗合タクシーむらタク(MMシャトルの運行を廃止した市南西地域の居住者を対象に運行している乗合型のタクシー)の利便性を高める必要もあります。市民のライフスタイルは変わります。データに基づき、足がないエリア、バスが多く必要であるエリア、様々な状況を鑑みルートを考えていかなくてはなりません。
「観光」
行きたくなる武蔵村山市にするためには、観光に力を入れる必要があります。
伝統芸能の継承、観光スポットの創出と既存の施設のリニューアル、武蔵村山市の魅力の発信。姉妹都市栄村との交流も魅力のひとつです。「あの武蔵村山」と、誰もが知っている武蔵村山市になるよう観光施策を推進します。
「公共施設」
公共施設が老朽化しています。財政的に今すぐの建て替えは厳しい面があります。しかしながら、「古くて汚い」と「古いけれど清潔」では全く違います。
「古いけれど清潔」な建物の中で、何をするのか、中身の施策は新しいこと、今の時代に必要なことを取り入れる必要があります。
広々していて、雨の日に、幼児や小学生が身体を動かせるような施設も必要です。
公園には、人々が快適なうるおいある緑の環境を享受できる場、スポーツ、レクリエーションを楽しむ場、災害突発時の避難の場、自然や緑の環境を保全する場などの目的があります。市民の健康増進と安全のため、気持ちが良く、行きたくなる公園づくりを推進します。
「スポーツ」
武蔵村山市はスポーツ都市宣言をしています。各種スポーツで、ご活躍な方々がたくさんいらっしゃいます。そうした選手を応援して盛り上がるまちになれたら、スポーツをしない方もスポーツを楽しめます。
スポーツをする方々がストレスなくスポーツができるよう、野球場等施設の水道、駐車場等の環境整備も必要です。
また、障がい者スポーツについても、知的に障がいがある方と身体に障がいがある方では、やりたいスポーツも異なります。個々のニーズに合わせ、全ての方がスポーツを楽しめる環境づくりが必要です。障がいの有無に関係なくスポーツを楽しめる環境づくりが必要です。
「文化」
市民文化祭では、様々な文化活動を拝見しました。芸術は心を豊かにし、人と人を繋ぎます。文化活動が楽しめるよう、作品を作る方や演奏などをする方と、それを見る方、どちらの感性にも刺激があり、健康にも繋がるため、文化活動が継承されていくための支援の必要があります。
「障がい福祉」
発達障がいのお子さんがいらっしゃるご家庭の多くの目標は、「自分で稼いで暮らせる大人になること」ではないでしょうか。
こどもそれぞれの良い部分、優れた部分が活かされ、乳幼児期から成人まで切れ目がなくこどもが自信をつけていける支援が必要です。
また、福祉と教育、行政の縦割りの中で、支援が行き届かないことがあります。乳時期から青年期まで途切れない発達支援の体制が必要です。
障がい者のものづくりは、身体機能の訓練等の意味合いもありますが、障がいの有無に関係なく、物を作る方はデザイナーであるという点に着眼し、その製品のひとつひとつを芸術品と捉える必要があります。福祉の専門職である方々のみならず、デザインに強い専門職が、障がいがある方と事業所と共にものづくりのチームに加わることで、販路拡大、収益拡大に繋がります。
親としては「親亡き後」が一番の気がかりではないでしょうか。
「親亡き後」が気がかりにならない社会づくりは急務です。障がいがあるこどもがいても、悩みなく楽しい育児ができるよう、専門職が伴走して家族を一生支えていく支援が必要です。
「貧困」
貧困には、本当に辛い思いをしたことがある人にしかわからない苦しさと不安があります。お腹がすく辛さ、みじめな気持ち、貧困ゆえの悩みを解消していかなくてはなりません。
貧困については、一時的なものから、長期的なものまで、様々な要因があります。個別に必要な支援を考え、どのように暮らしを支えて行くのか考え、貧困から脱出できる支援をしていく必要があります。
市政にはまだまだ様々なものがあります。「必要」と思う部分について、気が付き、国際社会共通の目標SDGsにも取り組み、老若男女、人間動植物、あらゆる市内の生命に対し、声を上げられないものへの気付きも大切に、ひとつひとつ丁寧に取り組んでまいります。
武蔵村山市民の皆様の幸せを心から願い、令和6年度も、市民の皆様のために全力で働くとお誓いします。