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エジプト旅行記〜プロローグ〜
2022年5月12日
マウイ空港で搭乗を待つ間、今回の旅のジャーナルをつけ始めた。” Journey into the Heart of Egypt.” 行き先はここハワイからは正に地球の裏側、アフリカ大陸にあるエジプトだ。
星の配置は水星逆行が始まったばかり。占星術では水星逆行中は情報や通信に不都合が生じやすい混乱の時期と言われるが、一方で自分の内面を旅するには最適な時期だとも言われる。2年前に始まったパンデミックを体験する中で、大なり小なり誰もが辿ってきたであろう自分と向き合う旅。憧れていたわけでも行きたいところリストでもなかったエジプトに何故か行ってみたい!と強く思ったのは無意識レベルだったし、自分と向き合う旅の過程で行くべき場所だったのだと思う。アフリカ大陸にあること、イスラム圏であることなどのいわば2次元レベルでのエジプトを捉えるよりも、私にとってのエジプトとは古い古い歴史を持つ国、神秘的な謎に包まれたピラミッド、神聖幾何学、豊沃なナイル川、女神崇拝の原点、クレオパトラの国だった。
エジプトに行けばダウンロードが起きるとまでは思っていなかったけれど、何らかの気づきを得られるのではないかという期待はあった。パンデミックと同時に全世界が巻き込まれた重苦しさに疲れていたし何かしらの出口やその糸口を掴みたかった。
ギザのピラミッドの壁には、世界の大きな出来事が預言として刻まれていて、キリストの誕生や世界大戦、911の他にパンデミックの年も刻まれているという。ピラミッドが建設されたのは5000年前だとか1万400年前だとか5万年前だとか諸説あるが、そんな昔に預言されていたとされるパンデミックの最中を生きている私たちのこの地球上においての存在の意味はなんだろう?
エジプトのピラミッドはクフ王の墓だと教わってきたが、実際のところはっきり証明されていない。フリーメーソンが設計建設したのだという都市伝説めいた説や、女神イシスが魔術を使って建てたのだという女神崇拝寄りの説、あるいは宇宙人が建てた交信基地だというエイリアン説もある。現代の最新技術を使っても未だ建設不可能なハイテク巨大建築物。幾何学的にも不思議なパワーを持つことが様々な実験で証明されている。星の配置、オリオン座との比較も、地球上のレイライン上にあることも、一体どうやってそんな正確な配置ができたのか不思議でたまらない。
アトランテイス大陸沈没を逃れた人々が築いたとも言われる古代エジプト。太陽神ラーと、女神イシスの神話の国。プトレマイオス王朝最後の女王クレオパトラの敗れた後にローマに奪われた叡智。その叡智とはなんだったのだろう。その昔、聖母マリアもマグダラのマリアもエジプトのアレクサンドリアにあるイシス神殿で学んだと言われる叡智。それはキリスト誕生の僅か30年前にクレオパトラの自害とともに失われたエジプトの叡智と同じものだったのではないのだろうか。
今回私がエジプトへの旅に出ようと思ったのは、そんないくつもの謎が重なってのことだった。その場に立って感じてみたい。そうでなくては分からないことのような気がしていた。