いつもいちばんいまがすき
ちょっと前の話をします。
私の大好きな嵐の話です。
嵐が活動休止に入る前の11月3日です。
アラフェスという嵐のオンラインライブが
ありました。
ライブ前、事前にファンに好きな歌を
教えてくださいというアンケート投票があり
みんなが好きな曲を嵐が歌ってくれるという
構成でした。
私は、ライトな嵐ファンですが、
いつもこうした応援してくれるみんなを
大切にする嵐の姿勢に心を打たれます。
私は嵐を見ているといつも歓喜と隣り合わせの諦念を感じてしまいます。
なりたい自分になることと他人の希望を生きることの天秤を常に抱えた人生を想像し、途方に暮れます。
どちらに傾いても崩れゆく。
その難しい調整に、長い間向き合ってきた5人の人生を思います。
誰かに応援されることで成立する仕事が
あります。
自分が夢を叶えていく段階で、応援されること
ばかりを優先しているとやがて飽きられてしまいます。
応援され続ける人でいるには、応援してくれる人への忖度と配慮だけではそれを維持できないのだと私は感じています。
応援の見返りに手渡す希望には、今までに見たことのない景色を準備しなければなりません。
誰もが驚くような。
誰もみたことのないような。
むりだろ。と人が諦めてしまうものにあえて挑むことの継続です。
希望を手渡す準備とは、身体的にも
精神的にも厳しい時間の積み重ねでしょう。
そして、夢を手渡すその時はいつも一瞬で、積み重ねたものと比べたらひと時なのではないかと感じます。
挑戦の過程や、成功の煌めき、そこを経てまた新たな魅力を放つ。
その繰り返しを何十年と続けてきた5人にいつでも尊敬しかありません。
そして、5人がいつも口にするのは支えてくれる周囲やファンへの感謝でした。
自分たちが今ここにいるのは応援というエネルギーがあるから。
そのことに対して、敬意と謝意を繰り返していました。
応援されることで潰れることもあります。
誰かの期待が負荷になり、前向きなエネルギーが足を引っ張ることもあります。
そうした負の部分を一切、人目には感じさせずに、ありがとうを言う強靭さがありました。
応援されたい、期待されたい、評価をされたいと思って生きてきて
そのステージを目指す人が、その望んだものを手に入れたことで、自分の人生を奪われることがあることを、知っています。
嵐は自分たちが背負う巨大な期待や希望を、葛藤し思い悩みながら消化し、力に変えてきたスーパーアイドルだと私は思っています。エンターテイナーとして一流です。
そしてあのアラフェスの日。私が知ったのは、ファンもまた一流であるということでした。
私のようなライトな嵐ファンはあの日打ちのめされました。
私は嵐部という職場の嵐仲間と、一緒にライブを
プロジェクターで鑑賞していました。
ちなみに壁に向かってペンライトを振っていました。
私達が投票したのは往年の名曲でした。
私が投票した曲はベスト1の発表までランキングには入っていませんでした。
第1位の発表で、コールされた曲名は
アンケートが行われた時点で直近に発表された
新曲でした。
じーんとしました。
みんなが、今の嵐が1番好きだよと言っている
ように、わたしには聞こえました。
ちなみに、私がリクエストしたのは
果てない空という曲です。
わあ。みんなすごいなあ。
嵐を幸せにしたいんだなあと思って感激したことを忘れません。
いつでも今が1番好きだよと言えること。
いつでも今が1番好きだよと言ってもらえること。
目の前でそれを体感できたことは
私にとってとても大きな出来事でした。
誰かに言われることは難しいかもしれないけれど。
自分にはそう言える生き方をしていきたいなと
夢?目標?いやいや心意気!のnoteです。