こんにちは、中川さん
表参道なるオサレ地域に、自分が踏み込むなどかなりのハードルだが、持つべきものは東京在住の親友。
一緒に行くよ!と心よく言ってくれて、案内まで任せてとのこと。
A3の出口を目指してきてね!と言われて、地上に出たら、東京の残暑に目が眩んだ。
親友は私と目があったのに、目を逸らして鳥居に挨拶をしていた。
ちょっと!〇〇と名前を呼ぶ。10年ぶりだけど16歳の勢い。
無視したでしょ?と笑って近づく。え?気づかなかったよー。と目を合わせる。ああ、そうだ、目が悪いのは変わらない。黒縁の丸い眼鏡の下の目は虹みたいな形になっていた。
金髪の友はしばらく会わぬうちに、なかなかの人生の決断をいろいろして、たいしたことないといいつつ、起業して取締役をしていた。
本当にとんでもない。とんでもないが穏やかでオープンで、器が広い。一緒にいると落ち着く。彼女は何も奪わないし、私に期待もしない。ただただ、私のことをずっと好きで、私も彼女がずっとずっと好きなのだ。
私が、中川さんのお土産を入れる袋を準備したいというとフライングタイガーに連れて行ってくれて、すでにハロウィンな店内にドギマギしながら、若い店員さんから紙袋を買った。丁寧にお礼を言う。彼女も一緒に頭を下げて声を出している。
中川さんの個展はOPAギャラリーで開催されていた。
ギャラリーに入ると無人。
ごめんくださーいと声をかけると、中川さんが出てこられた。
おー、本物!とひとり、テンションを上げながら、あの、おだんごです。と和菓子だと言い切る48歳、女性。身に覚えがなければ、通報案件。
ああ!遠くからようこそ!!と中川さんが温かくねぎらってくださる。
でかい荷物を抱えて、おもむろにお土産を渡して、早速飾られた作品たちを見渡す。
馴染みのあの子、お久しぶりのあの子、はじめましてのこの子など。ああ、中川さんから生み出されたキャラクター達が生きている。
所狭しと張り巡らされたイラストに、心が湧き立ち、ウキウキとした。
私が中川さんのイラストに心惹かれるポイントに、物語性と色味がある。
中川さんの黄色やピンクや黄緑など、ほんの少し哀愁がある。切なさみたいな、物悲しさがある。
その色味の感情とイラストのユーモアのマッチングがなんともいえず、胸をぎゅっとするのだ。
可愛らしいけどそれだけではない。私はそれだけではないものがすきだなあ。と感じる。
ギャラリーの様子は写真OKとのこと。少しお披露目を。
実は中川さんと2ショットも撮影してもらいまして。
載せられないけど、めちゃくちゃ喜ぶ私をご想像あれ。
私たちがギャラリーにいる間に、お仕事関係の方もいらしており、新しい絵本が発売されるのだなあと盗み聞き。
そんなにお忙しいのに、私との大喜利noteをただ面白そうだから!だけで引き受けてくださる器量にただただ、敬服。
どうしてあんなアイデアが湧き出るのかね?親友は、帰り道しきりに感心していて、そうだよねーとしみじみ。私も親友も社会で子育て思想を抱いており、トリノスギャラリーのことを話すと、更に盛り上がりました。
おだんごさん、文章のまんまですね!と中川さんが言ってくれましたが、そのまま返したい!
中川さんはイラストのまんまの人でした。
中川さんの個展は9/11まで。11日はMarmaladeさんも足を運ぶとのこと。最終日狙い目ですよ!
お近くの方は、愉快で朗らかでそれだけじゃない数多のキャラクター達に会いにぜひお出かけください。
心が明るく温まる作用がありますよ。
◎今月の見出しは、中川さんがお仕事が落ち着いてからお届けくださいます。また、見出しがアップしたら、お披露目します。1noteで2回楽しい。グリコのやり方です😊