![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44795676/rectangle_large_type_2_b0dad592cb6db501c210e2bab766a977.png?width=1200)
もりのくまさん
1月31日のお話です。
私は、その日どうしてもこの日までに書いて残しておきたいことがありました。
自分がほぼ毎日考えては上書きし、経験しては更新してきた「死」についての今の自分のスタンスです。
きっかけはこの投稿です。
私は、老人ホームで介護士をしており、仕事柄、ご利用者であるお年寄りとのお別れをいくつも経験してきました。
お別れから学んだこと、繋いでいること、自分に蓄積したものを文章で残しておく良い機会だなと感じていました。
日ごろから、西先生の取り組みや、発信を目にして、私の知っていることはわずかな断面でしかありませんが、共感できると感じていました。
普通の地方の特別養護老人ホームでも、先生方が熱心に発信されている、
死ぬことについて正面から向き合う大切さについて、真剣に考えていますよということをお伝えしたいなと思いました。
「人生会議」という高尚な名前には及ばなくとも、
「ご本人に最期の希望を聞いてみようよ」ということと
「当たり前の日常を大切にすることがターミナルケアだよ」ということを、ひたすら繰り返してきました。普通の日常にひっそりと忍び込ませることを何年もかけて働きかけてきました。
しかし、どんなふうに書いたらいいかなと悩み始めるとうまくいきませんでした。
そうこうしているうちに、1月の最終日が来てしまいました。
もう締め切りには間に合いませんでした。(30日まででした)
昔から、夏休みの宿題の中の嫌いなものや苦手なものになかなか取り組まずに半べそでやるような人間です。
しかし、追い込まれたらアドレナリンが出て、これが私の「人生会議」といえる投稿が出来上がりました。
1月31日に投稿しました。それがこちらです。
実は最初に投稿したものをみて、声をかけてくれた人がいました。
それが、 #くまさん です。コメントを下さいました。温かく励まされるコメントでした。そして、くまさんは企画に応募してほしかったといってくれました。
締め切りは過ぎていました。
確認すると、投稿の文字数も全然足りていませんでした。
でも、同じように「人生会議」に悩んだり、考えたり、葛藤したことのある
くまさんです。
畑は違えども、医療・福祉を生業とする人の言葉は胸に響きました。
そして、実はくまさんのこの投稿が私に力をくれました。
ここで語られる現場の温度差や、価値観の相違はどんな職種にも、どんな環境でもありがちなことです。
「人生会議」のようなテーマはともすると、目の前にある諸問題にかき消されることも多々あります。
それでも、今だから問いたい、考えるべきだと強く思うくまさんの気持ちに私も同じだと感じました。
「ハッシュタグだけでも変えてみます!」といいました。
その時点で、いけるところまでとりあえず付けたそうと思いました。
4000字は無理でした。エピソードを入れれば個人情報の問題もあります。
誰かを傷つけるようなことは書けません。
自分の気持ちを、普段していることを丁寧に書こうと思いました。
誰かの頭の中に情景が浮かび、身近に捉えてもらえるように。
特別なことじゃなくて、みんなの近くにあることだと感じてもらえるように。
気持ちを綴り、自分の文章の躍動感と余韻を考えた時に、3000文字の手前が限界だと感じました。
これ以上は、飾りつけやウソも混じるかもしれないなと感じました。
くまさんに、急いでお知らせしました。コメントにお邪魔して、
「今、書き直しました。見てもらえますか?」と頼むと深夜の入り口にも
関わらず、読んで感想と後押しを下さいました。
きっと、西先生は読んでくれるはずですの言葉がとても胸に響きました。
翌日、その投稿に西先生からのスキが届きました。
読みましたよのスキだと思います。好きのスキではないと思います。
でも、読んでもらえたことに感激しました。お忙しいのに、目に留めていただけたことに感動し、飛び上がるほど嬉しい気持ちでした。
全て、くまさんのおかげです。
死にまつわる学びは、深い森に似ています。鬱蒼としていて、迷子になることが頻回です。
この道でいいのか。あの道を曲がればよかったのか。そもそも、どこに出るのが正解なのか。
上るべきか、下るべきか。平たんではありません。
その深い森の中でも、光がさす方向があります。実は木漏れ日や、鳥の声や、風の音もします。心地よい空気も流れているのに、ただ恐怖を感じていたら、見える景色も見えなくなってしまいます。
くまさんは、森の中でいいました。
「おだんごさん、私もこの道でいいと思うよ。」
大丈夫、きっと届くよの声は、そんな風に聞こえました。
見出しはみんなのフォトギャラリーから「 #ももろ 」さんのイラストをお借りしました。ももろさんのギャラリーを見るだけで幸せになれます。
ブランコに乗る私の背中を押してくれているのがくまさんです。
押してもらえて、高く前にこいだ先に、明るい光が見えました。
くまさん、ありがとう。
これは、くまさんとわたしの「人生会議」のnoteです。
いいなと思ったら応援しよう!
![おだんご](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148214526/profile_ce179afa3122a2b0b72e20eddd9bab8d.png?width=600&crop=1:1,smart)