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プロダクトディスカバリーに挑戦している
これは、ばばばのひとりAdvent Calendarの15日めの記事です。
今日はずっと取り組んでいるプロダクトディスカバリーについてお話します。
なぜ、取り組んでいるのか?
シンプルに言えば、私たちのプロダクトで解決する課題を増やしたかったから。特に最近感じているのは運用に関する課題です。私たちの会社はマーケティングSaaS Synergy! を提供しています。日々の業務を通じて、ごく少人数のチームで施策を運用し、非常に忙しいことを知りました。本来は、顧客とのデジタルなコミュニケーションに注力したいものの、現場担当者は煩雑なオペレーションに毎日取り組んでいる。そこを改善するようなプロダクトに育てたいし、さらにいうと業務をなくすようなプロダクトを提供したいと考えています。
私にとって難しいところ
ディスカバリは課題を発見するところからスタート。対して、エンジニア出身の私は、今思えば、所与の課題を解いてばかりいました。自分では、多少クリエイティブもあると思っていました。ですが、自分から言葉を発して正解にしていく、という思考は、発想のきっかけやよりどころがあるところから考察するエンジニアリング的思考と全く違い、かなり難しく感じました。ただ、今思うと、業務にディープダイブできていなかっただけかもしれない。
この2年間でなにをやったのか?
この2年間で、2度のチャレンジをしました。
1回目は、私がきっかけとなる企画を考え、すぐにプロトタイプを作成し、ユーザーヒアリングを実施しました。事業的にペンディングの判断をしました。
二つ目は、ディスカバリーのプロジェクトを立ち上げ ました。お客様のヒアリングや社内でオズの魔法使い方式での仮説検証などを実施し、継続して社内検証を進めています。このプロジェクトで Scrum Fest Fukuoka や Scrum Fest Osaka で登壇しました。
うまくできたことは?
まずは、今年立ち上げたプロジェクトチームの成長が著しいことです。ディスカバリーの経験がないメンバーが、日に日にドメインの理解を深め、プロダクトの仮説をたてていくのは頼もしかったです。
また、顧客像の理解がかなり深まりました。UI を 通した顧客しかわからなかったのが、その前後の業務やチーム、ミッションなどのお話しを聞けたのが、ものすごい発見になりました。時間をいただいたお客様には感謝しかないし、そのようなお話しを聞ける関係性を築いている営業には頭があがりません。
そして、実はあらためて、当社のデリバリーの強さを知りました。デリバリーとディスカバリーのバランスは難しいですね。
うまくいかないところはなにか?
もちろんいろいろあります。一回目は、仮説のブラッシュアップというところでつまづいたし、二回目は、MVPをつくるという決断がおそかった。
ただ、総じてメタ的だけど、うまくいっていない、とうっすら感じたときの打ち手の少なさが課題だったと感じます。
違和感を感じたときに、ダイレクトに「まず、なにか、直接的に課題を解決する行動をしよう」としてしまうんですよね。そうではなく、課題(というか違和感)を丁寧に言語化して、チームや第三者との壁打ちを無意識に即実行してみることが正解だったのかもしれません。
来年なにをやるのか?
3つあります。ひとつは、ドメインにディープダイブすること。営業する(あるいは同行する)か社内の担当部署に丁稚奉公するか、かと思っています。もうひとつが、行動のBPM (Beat per Minutes つまりテンポ)を上げることです。スピードではなくてテンポが大事なのではないか、と考えています。週次ではなく、毎日確認する。進捗させる、とか。最後は、適切に人を巻き込むことです。
これらは私にとって自然には得意になりにくいことですが、だからこそ、ここで公言します。公開することによって行動、そして結果を変えられるか、見ていきます。