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私とマインドフルネスとの出会い…(2044)

こんばんは、junです。

noteに不慣れなために、昨日書いた記事が消えてしまったり、記事をアップするまでにも異常に時間がかかったり、結構大変(汗)

私が、マインドフルネスに初めて触れたのは、自身の体験から、東京認知行動療法アカデミーの講座を受講していたから。最初は2016.1.11「マインドフルネスと不安・抑うつ障害(貝谷久宣先生)」「ACTにおけるマインドフルネスの活用(熊野宏昭先生)」「マインドフルネスのスキル習得法としての自律訓練法(坂入洋右先生)」という先生方の豪華三本仕立て。

ただ、当時の私は、「マインドフルネス」の理解も中途半端で、その場かぎり。受講がきっかけとなり、瞑想を日常的に実践するようになるわけでもなかったのですが、私自身が病院に勤務する前に、長年パニック障害と戦ってきた関係で、同じような体験をした方々が社会復帰するのに役立てるのではないかという思いがあり、定期的な受講につながっていたと思います。

パニック障害は、ある日突然起こります。私の場合、看護学校の授業で教科書を読んでいる隣の子が突然過呼吸になって、それを見て「…私もそうなったらどうしよう」と思ったことでした。まさか、そんなきっかけで10年近くも苦しむとは思いませんでした。1度体験すると、「また、そうなったらどうしよう」という予期不安に悩まされます。

元々、人前で話すことが苦手で、話そうとすると頭が真っ白になるため、発表するときは、話すことを全部紙に書いてそれを読むようにしていました。ただ、パニック障害になってからは、人前で本を読むことすら出来なくなり、三行程度を読むのも難しく、冷や汗や胸の動機で呼吸できなくなるのです。それでも、奇蹟的に准看護師の資格を取得し現場に出ましたが、「見られている」と自覚した瞬間に手の震えが止まらなくなる。

私の場合、福祉の資格をいかすことができ、障がい者福祉施設で主に勤務してきたため、特に仕事に支障が出るような体験はなかったのですが、どうしてもスキルアップして、「看護師」の資格がほしい。そういう思いが年々募ってきます。

2011年。震災の年で、兄が亡くなった年でもあります。兄が亡くなって3ヶ月後の実習で自身の弱さから心が完全に折れてしまい、その心のリハビリのためにボランティア活動で震災の土地を訪れ、人との関わりの中で少しずつ心の元気を取り戻すことができたのです。

最終的に、看護師への道は絶たれてしまいましたが、それがきっかけとなり、私は自分の「パニック障害」と真剣に向き合うことにしました。自分のパニック障害がどんな時におきているのか…原因を探しはじめました。空腹のとき、睡眠不足のとき、コーヒーなどのカフェインを多く含む飲料を飲んだとき。ストレス状態のとき。一つひとつの原因をつきつめ、それを排除していき、小さなちいさな成功体験を積み重ねていき、自分の自信を育てていったのです。

そうした繰り返しの作業の中で出会ったのが、「呼吸法」。帯津良一先生(帯津三敬病院名誉院長・日本ホリスティック医学協会会長)の書かれた本の中に、「呼吸」だけが唯一、自身でコントロールでき、自律神経に働きかけることができる。という一文です。

パニック障害が起きはじめる時の呼吸の状態。身体の状態。心の状態。呼吸は浅くなり、回数は増え、心臓がドキドキ(身体全体が心臓に支配されているかのような音が頭の中に響いている感じ)、冷や汗、足が宙に浮いているような感覚。その状態に気づいていること。そして、意識的に呼吸を深くゆっくりと吸って吐く(吐く息は長めに)。お腹が膨らんだりへこんだりする感覚を意識しながら呼吸していく。

もちろん、発作が一度はじまるとそれどころではなくなるので、日常生活の中で、意識的にゆっくりと吸う吐くを繰り返し練習。何度も何度も繰り返していくうちに、ひょっとしていけるかもという自信のようなものが育ちはじめてきます。

精神科の病院に勤めて3年目の夏。病棟スタッフはじめ、諸関係機関の協力のもと、患者さまの一人が、数十年ぶりに退院を果たし、その過程を院内発表することになり、私はPSW、OTの方と一緒に15分程度のスピーチを無事に終了させることができたのです。その時の自分が見ていた景色を今も鮮明に思い出すことができます。会場にいる人たちの表情、自身が話しているときの声のトーン、会場の様子。不思議な感覚でしたが、家に戻って寝ながら涙が止まらなくなって…もちろん感動の涙ですが。

精神科の病院ではたらくようになってからも手の震えはあったのですが、病院に勤めるスタッフや患者さまに支えられて、小さな成功体験を重ねていくことで、そうした自分を一つずつ良い方へ変化させていくことができました。本当に、いつもまわりの方に恵まれているなと感じています。

そして、私は、こうした自身の体験から「呼吸」の大切さを知り、そこから「マインドフルネス」へとつながっていくのです。

・・・心から感謝です。



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