Ayako

16年の社会人経験を経て、小学生2人の子供を連れてオランダのライデン大学ロースクール(…

Ayako

16年の社会人経験を経て、小学生2人の子供を連れてオランダのライデン大学ロースクール(修士)に留学。ワンオペ育児に奮闘しつつ、無事学位を取得しました。在学中は全く更新できなかったので、課程終了後に思い出話を少しずつ投稿しています。

最近の記事

[オランダ留学記] 国際刑事法界のジェームズボンド

国際刑事法の授業は、年末年始の全16回。クリスマスもニューイヤーも関係なくぶっ通しで行われたにも関わらず、さらに授業がいつものライデンのキャンパスでなく隣町のハーグで行われたにも関わらず、生徒は最終回まで教室いっぱい、活気が減退することがなかった。 半円形の講義室で、真ん中のあたりは特に女子が占めていたようにも思う。そう、教授がまるで、『007』のジェームズボンドのような感じで、雰囲気も授業スタイルも含めて極めて「かっこよかった」のだ。 その分野の大御所であるバックグラウン

    • [オランダ留学記] 1日の勉強時間

      昭和生まれの日本人としてか、努力は隠せという美徳(?)がなんとなく埋め込まれている。 試験前にたくさん勉強しても、それをあまり表に出さない。 それでも、オランダで留学中、子供達を待っている時に、「子供のお迎えもお弁当もお世話もあって、いったいいつ勉強しているんですか?」と他のママさんから聞かれて、「いつもです」とつい答えてしまった・・ 実際、文字通り寸暇を惜しんで勉強しなければとても追いつけなかった。 目が覚める時間はまちまちだが、朝起きてすぐに机に向かう。 7時きっかりに

      • [オランダ留学記] 教授たちとの出会い

        大学に通うことの醍醐味の一つは、学ぶ分野ごとに最適な師をあてがわれるということだろう。 社会人になってみるとますます、自分を教え導くという役割を担う師がいることのありがたさを痛感する。 大学の授業料はそのために支払っているのだとすら思う。 もちろん、多種多様な先生がいる中で、若い学生たちは「当たり外れ」を率直に感じる。 ポイントは授業の面白さ、面倒見の良さと、成績の付け方などなど。 学生の目は鋭く、なかなか厳しい。 社会人経験が長いと、先生の仕事への向き合い方、そして仕事

        • [オランダ留学記] 2000文字事件

          大変すぎた留学生活も、修士論文の提出をもってようやく終止符を打つことができた。 喉元すぎれば・・と言いかけて、少し思い出せば、なかなか過酷だったと思い返されて言葉を呑み込む。 学生生活の最大の危機は、早めに訪れた。 一学期の科目の中で、小論文が課題となるものが2科目あり、それぞれ1ヶ月の猶予を持ち約2週間違いの締め切りで出された。 それぞれ2000文字ということであり、まだ慣れない中で3週間半をかけてどうにか書き上げたが、寒い冬も始まって風邪が悪化し、最後のほうはインフルエ

        [オランダ留学記] 国際刑事法界のジェームズボンド

          [オランダ留学記] やる気が地に落ちた話。

          はじめての記事で、こんなタイトルから入るのはよろしくないだろう。 しかし、今がボトム、これからの上向きの流れを強く信じつつ、これを投稿せずにはいられない。 今年(2023年)7月中旬に子供二人とオランダに飛び、オランダ各地の都市を回り歩く黄金の準備期間を経て、9月から、子供達の学校と自分の大学の授業が同時に始まった。 大学は、オランダ最古のライデン大学ロースクールの国際法修士コース。 前の仕事にはほとんど関係がないが、学部時代から好きだった分野である。 40歳になってから

          [オランダ留学記] やる気が地に落ちた話。