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産後1ヶ月の記録【産休・育休生活】

出産前、産後の過ごし方についてこんな計画を立てていた。

今回は、実際に過ごしてみてどうだったか、振り返って記録しておこうと思う。





【産後ケア】お産直後のぼろぼろフィジカル&メンタルにベストな選択

私は普通分娩だったので、産後4泊の出産入院があった。

赤ちゃんを夜間預かってくれる産院だったので、食事や面会対応以外の時間は可能な限り休息に充てていたが、それでも身体はボロボロ。

特に私の場合は会陰切開の傷がひどく、かなり辛い思いをした。

痛み止めを6時間おきに欠かさず飲み、食堂にも円座クッションを抱えていったくらいだ。

通常なら退院する5日目でも、症状はほとんど改善していなかった。

産院では、腰高の赤ちゃんコットのおかげでお世話は立ったままできたし、ベッドには電動リクライニングがついていたので、何とか生活できていたが、自宅ではそうはいかない。

もしそのまま退院していたら、と思うとぞっとする。


私は結局、産後入院から続けて5泊6日の産後ケアを取り、産後の計9泊10日を産院で過ごした。

毎食栄養バランスのばっちり整った食事をいただき、夜間や日中でも必要なだけ子供を預けてしっかり休息を取ることができた。

おかげで、退院する頃には円座クッションも要らないくらいまで快復することができた。


更によかったのが、産院で毎日同時期出産のママさんや産院スタッフの方とのコミュニケーションが取れたことだ。

ママさん同士でお互いの出産を労ったり悩みや愚痴を言い合って発散したり、ちょっとした会話が本当に心の救いになった。

また気になることや疑問があれば即座にスタッフさんに聞けるし、ついでに沐浴や搾乳、おへそケア等一通りの育児もプロ監修の下、しっかり練習することもできた。


当初は、せっかくの補助を最初に一気に使い切ってしまうことに若干もったいなさも感じていたが、結果大正解だったと感じている。

長く終わりのない自宅育児が始まる前に、身体も心も充電満タンにしておくことで、その後の赤ちゃんとの生活も前向きに始めることができた。


【夫育休】信頼と尊敬の念が増した一週間

夫は職業柄育休が取れず、代わりに遅めの夏休みの名目で、退院後の一週間に休みを取ってくれた。

但し在宅でできる分の仕事は続けていたので、完全休暇で育児に専念できたわけではない。

そんな中でも、毎食の調達や一通りの家事は、ほぼ全てと言っていいくらい請け負って率先して動いてくれた。

更におむつ替えやミルクづくり、沐浴等の赤ちゃんのお世話も出来る限りやってくれた。

私がその間していたのは、授乳と夜間対応くらいだ。


出産前は週6日出社し、毎晩日付が変わってから帰宅していた、超仕事人間の夫である。

正直なところ、ここまでやってくれるとは思っていなかった。

文句も愚痴も泣き言も言わず、むしろ前向きに一切を引き受けてくれて、本当に感謝している。

更にその合間で仕事もこなしており、私より睡眠時間が足りていないのではと心配になったくらいである。

私だったら、ここまで一身に相手に尽くせただろうか。

仕事にも家庭にも妥協せず向き合うとはこういうことか、と改めて尊敬の念が増したし、この人とならこの先も大丈夫と確信することができた。

夫と付き合い結婚して約3年経つが、この一週間はこれまでで一番幸せで楽しい期間だったといえる。


【実母サポート】親の有難みと無償の愛を実感

夫の休暇が終了した日から続けて、母が上京してきてくれた。

近隣のウィークリーマンションを手配する予定だったが、産後すぐ問合せをしたもののどこも満室、結局レンタル布団を借りて自宅に住み込みでサポートしてもらうことになった。

母も夫も幾分か窮屈な思いをしたとは思うが、どちらも私のためと快く受け入れてくれ、感謝している。


結果的には、住み込みでとても助かった。

ちょうど娘は生後3週間頃、それまではよく寝て育てやすかったのが、いわゆるメンタルリープ?の時期だったのか、夜中にずっと唸り続けるので気になって熟睡できなくなってしまった。

何度も目が覚め暗闇であやしたり授乳をしたり、明け方にはもうヘロヘロである。

そんな時、母が6時前後に起きて子供を引き取ってお世話してくれたので、私はベッドで数時間の仮眠を取ることが出来た。

限界を感じたときの助け舟ほどありがたいものはない。

正味1、2時間の睡眠だけでも回復度が違い、おかげで日中も楽しくお世話することができた。


また一日中家に引きこもって飽き飽きする中、話し相手になってくれて随分孤独も紛れた。

子供を預かって、夫との念願の寿司デートにも快く送り出してくれた。

お世話も私以上に楽しそうにしてくれる。

泣いてもおむつを濡らしても何しても可愛くてたまらないようだ。

母曰く「恋をしている」らしい。

胸がいっぱいでお腹もすかず、ダイエットにもなって一石二鳥と言っていた。

幸せそうにお世話する姿を見て、少しは親孝行にもなったのかな、と感じた。

食事も毎食なつかしい実家の味を堪能させてもらった。

大量の冷凍作り置きも残してくれたので、母が帰った後もとても助かっており、少しずつ大事に楽しませてもらっている。


最終日、心から名残惜しそうに子供を愛でる姿を見て私も寂しくなってしまった。

残してくれた手紙は一生の宝物である。

実母ゆえに、私も不安やストレスをまっすぐぶつけがちで、気を使わせてしまったことが申し訳ない。

それでも無償の愛を感じられた母のサポート、いつか我が子が子供を産んだ時、私も同じように恩を返してあげたいと思っている。



こんなかんじで、母になって最初の一ヶ月は頼れるものに全力で頼りきり、周りの人に甘えつくして無事に乗り越えることができた。

多くの人に支えられていると実感し、感謝が絶えない一ヶ月だった。

おかげで心身ともに回復し、今のところ元気に楽しく育児を続けられている。

今度は私から、我が子にはもちろん夫や母、家族、友人等、周りの人皆にもらった愛を返していきたいと思う。

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