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《美術展》マティス展
こんにちは。
Ayaです。
5月に行ったマティス展の感想を書こうと思います。
マティス展も混むだろうということで、開幕早々の5月に行ってきました。間違えて前日の日程で購入してしまい、2000円をおシャカにしたのですが墓場まで持っていこうと思います。
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フォービスム(野獣派)の代表画家として人気のマティス。フォービスムの作品だけでなく、晩年手がけたロザリオ礼拝堂の装飾まで
Ⅰ.フォーヴィズムに向かって 1895-1909
Ⅱ.ラディカルな探求の時代 1914-1918
Ⅲ.並行する探求―彫刻と絵画 1913-1930
Ⅳ.人物画と室内画 1918-1929
Ⅴ.広がりと実験 1930-1937
Ⅵ.ニースからヴァンスへ 1938-1948
Ⅶ.切り紙絵と最晩年の作品 1931-1954
Ⅷ.ヴァンス・ロザリオ礼拝堂 1948-1951
の展示構成で見ることができました。
気になった作品
(1)『読書する女性』
マティスがはじめて認められた作品。
今回の展覧会では一番好きな作品だったのですが、ふと考えると、私はこの作品のように『その画家らしさ』が出る前の作品が好きなことに気がつきました。
一見すると、味気ないアカデミックな作品が好きなことになるかと思いますが、私はその画家の画力が好きなのだということにしようと思います。
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(2)『コリウールのフランス窓』
『金魚鉢のある室内』など窓辺や窓から見た風景を描いた作品が多いマティス。この作品は窓自体を描いていながら、真っ黒に塗りつぶしているのが印象的でした。第一次世界大戦勃発の年に発表されているので、その暗示かもしれません。
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(3)『夢』
夢見心地でまどろむ女性。モデルを務めたのは、アシスタント兼秘書で、マティスの死まで寄り添ったリディア・デレクトルスカヤ。よく見ると腕や手が大きすぎるのですが、特別な美しさのある作品でした。
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マティスが晩年に取組んだロザリオ礼拝堂については装飾のデザイン画が中心でしたが、4K映像も上映されていました。
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春先に開催された憧憬の地ブルターニュ展とブルターニュの光と風展はブルターニュ地方をテーマとしていたため、同地方の自然の厳しさや風習を感じることができました。
今回のマティス展ではマティスがアトリエを構えていた南仏ニースやヴァンスの明るい雰囲気を感じることができ、同じフランスでも地方によっては全く雰囲気が違うということを実感しました。なかなか現地には行けないでしょうから、旅行に行った気分にさせてくれる各展でした。
というわけで、マティス展の感想でした。行ってから2か月もたっていますが、どうにか開催中にまとめられてよかったです(前の重要文化財の秘密展は閉幕後というポンコツぶり…)