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《無駄話》ガラスの仮面
こんにちは。
Ayaです。
今日は『ガラスの仮面』について書きたいと思います。
世界史勉強ノートじゃないのかと言われそうですが、次回から暗ーい時代なので、ちょっと気を抜いていくためです!(開き直り)
ガラスの仮面
美内すずえ先生による演劇漫画の金字塔的作品。
主人公の北島マヤは往年の大女優月影千草に見出され、演劇の世界に入ります。ライバル姫川亜弓とともに切磋琢磨しあい、名作『紅天女』を目指しますが‥。
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この作品に出会ったのも、『ベルばら』と同じく小学生の頃。月影先生の熱血指導(当時でも虐待やん)にびっくりしながらも読んでいました。月影先生もご病気ぽいし、私が成人するまでには終わるだろうと思っていたのですが、未だに連載中です。死ぬまでには完結させてほしい‥。
姫川亜弓
『ガラかめ』ファンには北島マヤ派と姫川亜弓派どっち派問題があると思います。
私は断然姫川亜弓派です!
姫川亜弓は映画監督と人気女優のサラブレッド。美貌と壮絶な努力で人気女優に駆け上がりますが、いつも北島マヤに敗れ、白目を剥いておられます‥。
日頃の白目生活もとい事故のため、失明してしまいますが、母とみえる猛特訓をして、『紅天女』に挑みます。
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亜弓さんのポイントはなんと言ってもその義理高さでしょう。
一度失脚して芸能界を追われてしまうマヤのために
敵をとってあげるシーンにしびれました。
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好きなシーンは夢宴桜のシーンです。開始直前に代役になったマヤ。しかし、モブキャラの企みで台本を旧版とすり替えられてしまいます。その上、役名で呼ばれ反射的に舞台に上がってしまいます。そこに亜弓さんが助けに入り、台本なしのアドリブでマヤの役が置かれた状況を伝え、ほしい台詞(こんな家出て行ってやる!)を引き出します。
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そんな亜弓さんですが、マヤとの実力の差を思い知らされるときがあります。2人で共演した『ふたりの王女』です。
母を殺され復讐に燃える姉オリゲルド、天真爛漫な美少女の妹アルディス。月影先生の提案で、それぞれのイメージと真逆のオリケルドを亜弓さん、アルディスをマヤが演じることとなります。(たぶんエリザベス1世とメアリー・スチュアートがモデルと思われます)
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月影先生に冷凍庫に閉じ込められる演技指導という名の虐待を受けながら、冷酷無比なオリケルドを熱演した亜弓さん。評価でも亜弓さんのほうが高かったのですが、感極まった亜弓さんは千穐楽後マヤに『いままででこれほどまでなりきった役はなかった』と打ち明けます。それを聞いたマヤはポカンとして『なんでそんなことをいうのかわからない。私はいつもそう』と答えてしまいます。衝撃の発言に白目を剥く亜弓さん‥。
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このときに亜弓さんは自分の才能とマヤの才能の違いを実感したのではないでしょうか。
前取り上げたレオナルド・ダ・ヴィンチの師ヴェロッキオはレオナルドの作品には勝てないと筆を折ってしまったというエピソードがあります。
凡庸な人間は、本当の天才と自分の才能の差がわからずにいつか追いつけると勘違いしてしまいます。一方、日頃努力している秀才は自分の才能の限界を知っており、圧倒的な天才が現れると心折れてしまうことが多いそうです。レオナルドとヴェロッキオのエピソードも、マヤと亜弓さんもこの話から来ているように感じます。
筆を折ったヴェロッキオに比べ、亜弓さんは諦めずマヤに挑み続けます。事故で失明しても諦めず、『紅天女』に挑み続けます。彼女にとって、マヤに勝つことが人生の目標であり、マヤが演劇をやめようとしたときも『やめたら承知しないわよ』と叱咤激励しています。
月影先生の評価だと『紅天女』の役を掴んでいるのはマヤのほうとのことですが、マヤは恋愛のほう(後述)で成就してもらって、亜弓さんには『紅天女』を掴んでもらいたいです。
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速水真澄
さて、平凡な少女である北島マヤですが、天才的演技(もとい主人公の特異性とか言っちゃダメ)で数々の男性たちを魅了しています。
なんと言っても、『紫のバラの人』速水真澄さんでしょう。
速水真澄さんは大東芸能の若社長で、冷酷無比な人物として知られています。マヤからは実母を殺した人と恨まれていました。
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そんな彼ですが、マヤの初舞台『若草物語』のころからの大ファンで、『紫のバラの人』の正体。『若草物語』で高熱にうなされるベスを演じたマヤが、役作りのため雨の中外で過ごし本当に高熱で苦しんでいると知ったからでした。マヤから嫌われていることを自覚しているため、名前を伏せて、マヤの舞台に紫のバラを送り続けます。マヤ本人にはわざと憎まれ口を叩いたりしてます。マヤのこととなると『舞台を止めろ!』とか発言しちゃう人です。(有能でおちゃめなミズキ秘書が止めてくれました‥)
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そんな彼ですが、大企業の社長ということもあり、縁談が持ち上がります。相手は紫織さんという財閥の御令嬢。過去の因縁と年の差からマヤを手に入れることは不可能と思い、彼女と交際する速水さん。
令嬢とは思えない勘の鋭さを発揮し、『紫のバラの人=婚約者速水真澄』と気がつく紫織令嬢。マヤに度重なる嫌がらせをします。すでにマヤは『紫のバラの人=速水さん』ということを知っており、速水さんを悲しませないようにじっと耐えます。
いつまでも婚約者という立場のみにしびれを切らせた紫織令嬢は速水さんをクルーズ船に誘います。(令嬢とは思えない積極性)彼女の真意を知った速水さん、白目になるの、まさかの童貞‥とかないよね‥。
一方渋滞に巻き込まれ、クルーズ船の出発に間に合わなかった紫織令嬢。自分の仕掛けた地雷に気が付かず、涙を流します‥。
紫織令嬢から速水さんと縁を切れと小切手を渡されたマヤ。小切手を返そうとクルーズ船に乗り込みます。しかし、紫織令嬢はおらず、速水さんと再会。2人はお互いの秘めた想いを伝え、抱擁します。
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マヤと想いを通じ合った速水さんは、早速紫織令嬢との婚約を破棄しようとします。しかし、紫織令嬢はまだ真澄さまを愛しており、発狂してしまいます‥。
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責任を取れ!という形で、無理やり結婚させられそうな速水さん。彼は会社や立場を捨てて、マヤとの愛に走るのか‥!!というところで止まってしまいました( ; ; )
とはいえ、マヤと速水さんには幸せになってほしいものです。
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他にも、マヤの相手役で最近ストカー化してる桜小路くんや速水さんの真意を引き出した有能すぎる陰の秘書聖さんなど魅力的なキャラが登場しております。
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最初は爽やかキャラだったのに、気がついたらストーカー化してた‥。(今カノの舞と仲良くしてろ!)
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マヤと紫のバラの人の仲介をしている。はっきりしない速水さんを挑発し、マヤへの愛を自覚させる。
『ベルサイユのばら』よりも長くなってしまった‥。ずっと発売を待っていた作品のもう一つが完結したので(こちらもいつか取り上げる予定)、もはや『ガラスの仮面』だけになってしまいました。美内先生曰く、もう最終ページは決まっているとのことですが‥。私的には紅天女は亜弓さん、マヤは速水さんとくっついてほしい!!と思っています!完結してほしいなぁ‥。
くだらない話でした!明日からはまじめに戻り、世界恐慌を取り上げます。