母からようやく分離

齢43にして、2020年12月30日、ようやく分離を実感する。

母の言動に対して、モヤモヤイライラし続けてきた。ここ5年ほどは特に。母に対してじゃなくて、自分自身になんだろうけど、そのイヤな感情をどうしても片付けられずにいた。負の感情に覆われてしまうから、距離をおいたこともあった。

でも、やはり私は母が好きだし、お互いに今与えられた命に限りがある以上、同じ時間や喜びを共有したいと思う。だから、もがいていたんだと思う。

そんなもがく自分が当たり前になっていたときに、霊視鑑定を受けた。

母との関係について聞くと、「お母さんはべらんめえ。あなたは感受性の鬼。超繊細。あなたが見ている世界をみんなが見ていると思っちゃいけない。理解されなくて当たり前。世界観が違いすぎる。わかりあえなくて当たり前」と。

それを聞いたときは、ふーん、というぐらい。でも、実際に生活の中で、母のもやっと言動に出くわすたびに、その見方を当てはめてみると、なるほど納得。

たとえば、ドーナツが5個あって。わたしの子ども(母にとっての孫)に2個ずつ、余った1個、私食べようかな、と言ったら、「なんでよ!」と。笑

こっちこそなんでよ、である。だけど、なんにも考えてないのね、きっと。母に食べ物を与えてもらえなくなった子のさみしさを彼女はわからない。それだけの話。

それから彼女の孫(私の甥)が、理系の大学に行き、研究者を目指すといったとき。私の妹や何人かの親戚も理系研究者なのだが、たいそうそれがご自慢らしく、「環境がよかった」とか何回もいってくる。

いや、あなたの夫も彼の父も私の夫も工場の職人。研究者を目指すことが特別偉いことでも誇れることでもない。

とか、

インテリジェンスな仕事は良くて、そうじゃないのはイマイチ、と思ってる、あさはかなひと。

とか思ってたけど、私とは違う感性なのだから、そう思ってたって仕方ない。思ってないかもしれないし。なんにせよ、彼女にはきっと深い思考はないんだな。

ひとつひとつ、霊視鑑定で言っていただいた世界を、湧き出る自分の繊細すぎる感情と、彼女の言動に、合わせて眺めていくと、なるほど納得。

私が彼女と分離できていなくて、自分の感覚と母の感覚を分けられていなかったのね。だから彼女が、自分の思うように考えないことに怒りが湧いていた。

赤ちゃんだったのだな、わたし。へその緒、ようやく切れた。

これからは自分で呼吸しなければ。しばらく意識が必要だ。のんびりゆっくりやっていこう。

寂しさの理由はこれかな。

ありがとうお母さん。いままで冷たくしたり、きついこと言ったりして、ごめんねお母さん。

きっと彼女は何も感じてないけど。

これからもよろしく。長生きしてね。たくさん親孝行させてください。

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