原田病 〜その17:入院生活13日目。ついに退院!〜
現在絶賛闘病中の私の、原田病発見から入院生活について。治療中は目の見えが良くないので、ゆっくりゆっくり更新してます。
5月12日(水)
朝、ぱちっと目が覚めた。『今日も生きてるぞー!』と思う朝。朝日が気持ち良い日。前日の夜、(勝手に)死すら身近に感じてしまってたから、生きてるって素晴らしい!とか悟り開きそうな気分だった。
まだまだ目は見えないけど、退院の日。
この日から自宅療養に切り替え!(というか病院にいても診察もできないから、次の検査まで家で過ごすことに)
朝から退院の準備で、るんるんだった。13日間、長かったなぁという気持ち。隔離は本当にしんどかった。
最後の病院食は珍しく洋食だった。ラタトゥーユ。元々パン食なので、病院食のご飯はほぼ食べ切れないんやけど、ラタトゥーユ美味しかった。和食にトマトがあまり出てこなかったから、トマト味ってだけで幸せなのかな。
同室のおばあちゃんとのお別れはほんとに名残惜しいし、この広い部屋に1人残してしまうことへの罪悪感というか、寂しくないかな大丈夫かなという心配の気持ちを抱きつつ、少しお話。
テレビはイヤホンつけなくても観られるね、とか、ご家族と電話できちゃいますね、とか。楽しいことにだけ目を向けて。
おばあちゃん本当は窓際が良かったみたいで、私の向かいが空いてたから、看護師さんにお願いしてみた。(快諾してくれてた!よかった!)
そしてついに退院のとき。
1週間ぶりに部屋を出たから、廊下の空気ですら懐かしくて泣きそうになった。あと、久々に部屋の長さ以上の距離を歩いたから少しふらついた。初日から何度もお世話になった看護師さんにも偶然会えて御礼を言えた。
というか、部屋にいた私たちだけ時間が止まっていたようで、外に出るといつも通りの日常が営まれていて、なんだか物凄く不思議な気分だった。ヴィレッジっていう映画を思い出した。
お支払いも済ませて、病院の外へ。最高に空気が美味しかった。そして目薬のせいもあって、ものすごく眩しかった。(すぐにサングラスをかけた)
両親と夫と祖母に連絡。病院にいたのは13日間だけど、なんか帰省したみたいな、ものすっごく懐かしい気持ちになった。
家に帰って真っ先にシャワー。温かいお湯が最高すぎて。『生きてる…!』って感じた。
体重を測ったら、徹底された病院食(すらも6〜7割しか食べられない私)+ストレスからか、3kg以上痩せてた。ちゃんと明るい鏡で久々に自分を見たけど、まだムーンフェイスは大丈夫そう……。来週くらいからかな。メンタル鍛えなきゃ。
そして、ずっと溜めてた洗濯物をここぞとばかりに洗って干して、ついでに家の掃除もしてスッキリ。自宅幸せすぎて、退院できて本当によかった。
家に食べるものがなかったので、人が少ない時間を狙って近所のコンビニへ。(マスク二重につけて、移らないように、移さないように対策はしっかり)
これまで、病室の窓からの景色か、手元のスマホやタブレットしか見ない生活をしてたから、中距離の焦点を合わせるのに時間がかかることに気づいた。
かなりマシになったけど、視界の歪みもまだ少しある状態。左目のほうが視力が低いなぁという感じ。
原田病は、特効薬があるわけでもなし、原因も解明されてなかったり、気長にのんびりと回復を待つしかないんだろうな。
ストレスが原因とも言われてたりするから、やっぱりメンタルは影響するんだろう。ポジティブ思考型ではあるけど、メンタル豆腐になることが多々なので、鍛えていこ。
本当にここのところ生き急ぎすぎてたから、ゆっくりしよう、ちょっとひと休みしようねって言われてるのかなぁと思う日々。
これからは自分の身体の悲鳴にもちゃんと目を向けて、立ち止まりながらのんびり生きよう。丁寧な暮らしをしようと思った。
仕事終わりの母と、『ムーンフェイスなってないよな?』を確認してもらうためにテレビ電話。うん、まだ大丈夫そう。実家はすごく賑やかで、久々に帰りたくなった。コロナには早く収束してほしい。
夫の帰りを待つ夜。コンビニ飯や冷凍食品ばっかだったようなので、温かいご飯を食べて欲しいな。久々に温かいお風呂を沸かして、人間らしい生活をした。(だけどお風呂に長く浸かると動悸っぽいのがして焦った)
プレドニンの副作用なのか、減薬による離脱症状なのか、急に立ち上がると目眩がしたり、横になっててもたまに心臓がばくんって鳴るのを感じることがある。
それと、手足の冷え。冷えた後で汗をかいてそれが引くとまた冷える、、みたいなのを繰り返している気がする。
朝、看護師さんに手足の冷えは診てもらったけど、チアノーゼは出てないし、足の甲あたり?の脈も正常だから大丈夫らしい。プレドニンというよりコロナによる肺炎が気になるから、手足の冷えも慎重にならねばらしい。
これまで普通に過ごしていた自宅だからこそ、なんか体調の変化とかで病人なんだなぁというのを感じる(´・ω・`)
この日は久々の家のベッドで、夫の横で、ものすごく安心して寝れた。病院だと見回りの度に目覚めていたのが嘘みたいに、ぐっすり寝れた。やっぱり自宅は最高!
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