30代イケメン政治家の奥様は、ミニスカートが似合う63歳
今週もcakesでの連載で、新しい記事がUPされました。
正直、私は彼のことをイケメンだとは思わないんですが、
フランスでは、日本語の「イケメン」に近い言葉でよく紹介されているので、まあ、イケメンということにしましょうよ、と。
公開記事はコチラ↓
https://cakes.mu/posts/14933
今回の記事では、愛についてフューチャーしていますが、最初の原稿の段階では「彼がどんな仕事をしていて政治家として注目されているのか」を書いていました。
それが、編集者さんと推敲する中でカットしてしまった部分がありますので、
その部分を復活させてみようと思います。
あと、記事内で二人の写真を掲載するのは著作権的にNGとのことだったので、一覧で写真が見られるリンクも貼っておきます。
日本のサイトから見れるかな……?
https://www.qwant.com/?q=Brigitte%20Macron&t=images
=== 以下、カット部分 ===
・年収2000万の銀行員を辞めて政治家の道へ
銀行員としてのキャリアを積み、年収2000万円ほど稼いていた彼はあっさり銀行員を辞め、民間登用されて政界へ。現フランス大統領の側近になったかと思えば、2014年には36歳の若さで経済相に抜擢されます。
彼がこれまでに行った仕事で有名なのは、商業施設の営業日時の緩和です。
キリスト教国民が多いフランスの日曜日は、デパートですら閉店してしまいます。
長い不景気に追い打ちをかけてテロの被害もある経済状況を改善すべく、一部の観光エリアでの日曜日と深夜営業を拡大する法律を通したのです。おかげでフランス人はもっと働くことになりましたが、パリに来た観光客たちは、日曜でも思いっきり買い物を楽しめる店が増えました。
マクロン氏はテレビのインタビューで、自分の所属する党についてはっきりと批判することもあります。そして経済相でいながらも、現状に満足できず「左派や右派に別れて戦っている場合じゃない。両方のよい部分を合わせた政治を」という考えのもと、自分オリジナルの政治活動をスタートさせてしまったほどの行動派です。
その政治活動のスローガンは「進行!『En Marche!』」と題しているだけに、停滞しているフランス経済を、現大統領をあてにせずにどんどん変えていこうという意気込みが感じられます。
彼のやっていることは完全に現大統領を否定していることになるわけですが、ついに今年の夏には経済相を自ら辞任。そして、とうとう先月、大統領選に立候補しました。
奥様のブリジッドさんは、彼のスピーチの推敲を手伝ったり、社交界でも名だたるセレブたちと交流を深めたりと、マクロン氏を陰ながら心強くサポートしています。その人柄とインテリジェンスが認められ、早くもパリコレのファションショーに最前列で参加する存在にまでなっています。
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こんな具合で、マクロンさんは仕事を頑張ってますよー。
先日、フランスのテレビで「女性の政治家の歴史」についての番組を観ました。そこで、いかにフランスって国はマッチョな男が多い国かということを思い知らされる証言映像とインタビューが紹介されていました。
初めて女性大臣が選ばれた時、怒り狂った農家の男性たちが、馬糞牛糞を大臣のいる建物と思われる玄関にぶちまけてたり、国会議論の時に発言する女性議員が登場した際、「誰だあの女!」なんて罵倒を浴びせたり、今の日本と同じか酷い状態がフランスでもあったのです。(罵声を浴びせられた女性議員は、「今、誰だあの女!」って言ったのは誰ですか?ムッシュー○○ですね、きっちり記録しましたよ。と、堂々と反論してたのがさすがでした。)
それでも、そんな歴史を経て今のフランスがあるというのが興味深いです。
マクロン氏みたいな年の差カップルも登場して、最初は波紋を呼ぶ人がいて、少しずつ多様性がある政治や社会になっていくものなんでしょう。
そのためには、抵抗したり、踏ん張ったり、戦ったりは必須なんだと思います。ふぅ。