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【作品リスト】◇アガサ・クリスティー◇#3
はじめに
今回、表記は早川書房で統一させていただきます。
#3では、短編、戯曲、ロマンス小説について紹介させていただきます。
短編集については出版社独自編纂のものが多く
実際に英国・米国で刊行されたものとタイトルや収録作品が異なります。
基本的には、表題作を重視して分類しましたが一部例外もあります。
#1では、エルキュール・ポアロ、トミー&タペンスシリーズ
#2では、ミス・マープル、バトル警視シリーズ、その他長編
を紹介しておりますのでよろしければそちらもご覧ください!
短編
短編集『ポアロ登場』(1924)
原題『Poirot Investigates』
有名な女優のもとにダイヤの盗難予告が届いた。依頼を受けたポアロは、ダイヤにまつわる因縁話の裏にひそむ秘密を、みごとに看破する??「〈西部の星〉盗難事件」をはじめ、ポアロが手がけた初期の事件14篇を収録。彼のキャラクターの形成過程を知るうえでも興味深い、女史の処女短篇集!
早川書房
1959『ポアロ登場』(HPB522)小倉多加志/訳
1978『ポアロ登場』小倉多加志/訳
2004『ポアロ登場』真崎義博/訳
収録作品「〈西洋の星〉盗難事件」「マースドン荘の悲劇」「安アパート事件」「狩人荘の怪事件」「百万ドル債権盗難事件」「エジプト墳墓の謎」「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」「首相誘拐事件」「ミスタ・ダヴンハイムの失踪」「イタリア貴族殺害事件」「謎の遺言書」「ヴェールをかけた女※」「消えた廃坑※」「チョコレートの箱※」
東京創元社
1980『ポワロの事件簿1』厚木淳/訳
収録作品「西洋の星の事件」「マースドン荘園の悲劇」「安いマンションの事件」「ハンター荘の謎」「百万ドル公債の盗難」「エジプト王の墳墓の事件」「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」「誘拐された総理大臣」「ダヴンハイム氏の失踪」「イタリア貴族の事件」「遺言書の謎」
短編集『おしどり探偵』(1929)
原題『Partners in Crime』
冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。平和で退屈な日々は、続々と持ちこまれる事件でたちまち慌ただしい毎日へと一変する。だが、二人は持ち前の旺盛な好奇心と若さとで、猟犬のごとく事件を追いかける! おしどり探偵が繰りひろげるスリリングな冒険を描いた短篇集。新訳で登場
早川書房
1960『おしどり探偵』(HPB555)橋本福夫/訳
1978『おしどり探偵』橋本福夫/訳
2004『おしどり探偵』坂口玲子/訳
収録作品「アパートの妖精」「お茶をどうぞ」「桃色真珠紛失事件」「怪しい来訪者」「キングを出し抜く」「婦人失踪事件」「目隠しごっこ」「霧の中の男」「パリパリ屋」「サニングデールの謎」「死のひそむ家」「鉄壁のアリバイ」「牧師の娘」「大使の靴」「16号だった男」
東京創元社
1972『二人で探偵を』一ノ瀬直二/訳
2024『二人で探偵を』(新訳版)野口百合子/訳
収録作品「フラットの妖精」「お茶を一杯」「ピンクの真珠(ピンクパール)の謎」「不審な来訪者」「キングの裏をかく」「新聞紙の服を着た紳士」「失踪した婦人の謎」「目隠し遊び」「霧の中の男」「ぱりぱり屋」「サニングデールの謎」「死の潜む家」「アリバイ崩し」「牧師の娘」「レッドハウス」「大使の靴」「十六号だった男」
短編集『謎のクィン氏』(1930)
原題『The Mysterious Mr Quin』
窓に映る幽霊の影が目撃したもの。事件当日にメイドが大空に見た不吉な兆候。カジノのルーレット係の奇怪な振る舞い。一枚の絵が語る自殺の真相──事件の陰にドラマあり。神秘の探偵ハーリ・クィン氏と、人生の観察者サタースウェイト氏の名コンビ登場。幻想的な連作短篇十二篇、新訳決定版
早川書房
1978『謎のクィン氏』石田英二/訳
2004『謎のクィン氏』嵯峨静江/訳
収録作品「クィン氏登場」「窓ガラスに映る影」「〈鈴と道化服〉亭奇聞」「空のしるし」「クルピエの真情」「海から来た男」「闇の声」「ヘレンの顔」「死んだ道化役者」「翼の折れた鳥」「世界の果て」「道化師の小径」
東京創元社
1971『クィン氏の事件簿』一ノ瀬直二/訳
2020『ハーリー・クィンの事件簿』山田順子/訳
収録作品「ミスター・クィン、登場」「ガラスに映る影」「鈴と道化服亭にて」「空に描かれたしるし」「クルピエの真情」「海から来た男」「闇のなかの男」「ヘレネの顔」「死せる道化師」「翼の折れた鳥」「世界の果て」「ハーリクィンの小径」
短編集『火曜クラブ』(1932)
原題『The Thirteen Problems』(The Tuesday Club Murders)
甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家など様々な職業の人々がミス・マープルの家に集った。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという〈火曜クラブ〉ができたが……田舎の老婦人ミス・マープルが、初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。
早川書房
1959『火曜クラブ』(HPB498)中村妙子/訳
1978『火曜クラブ』中村妙子/訳
2003『火曜クラブ』中村妙子/訳
収録作品「火曜クラブ」「アスタルテの祠」「金塊事件」「舗道の血痕」「動機対機会」「聖ペテロの指のあと」「青いゼラニウム」「二人の老嬢」「四人の容疑者」「クリスマスの悲劇」「毒草」「バンガロー事件」「溺死」
東京創元社
1960『ミス・マープルと十三の謎』高見沢潤子/訳
2019『ミス・マープルと13の謎』深町眞理子/訳
収録作品「〈火曜の夜〉クラブ」「アシュタルテの祠(ほこら)」「消えた金塊」「舗道の血痕」「動機対機会」「聖ペテロの指の跡」「青いゼラニウム」「コンパニオンの女」「四人の容疑者」「クリスマスの悲劇」「死のハーブ」「バンガローの事件」「水死した娘」
短編集『死の猟犬』(1933)
原題『The Hound of Death』
ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を原因不明の爆発で吹き飛ばしたのは、村で聖女と評判の修道女であった。超人的な行為を起こした彼女は、やがて「死の猟犬」という奇妙な話を始める……。超自然現象とそれに絡む犯罪を描いた短篇集。
早川書房
1971『死の猟犬』(HPB 1135)小倉多加志/訳
1979『死の猟犬』小倉多加志/訳
2004『死の猟犬』小倉多加志/訳
収録作品「死の猟犬」「赤信号」「第四の男」「ジプシー」「ランプ」「ラジオ」「検察側の証人」「青い壺の謎」「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」「翼の呼ぶ声」「最後の降霊会」「S・O・S」
東京創元社
1966『検察側の証人』厚木淳/訳
2004『検察側の証人』(改版)厚木淳/訳
収録作品「赤信号」「第四の男」「ジプシー」「ランプ」「ラジオ」「検察側の証人」「青い壷の秘密」「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」「翼のまねき」「最後の降霊術」「SOS」「死の猟犬」
短編集『リスタデール卿の謎』(1933)
原題『The Listerdale Mystery』
豪華家具付き、家賃は格安、そのうえ使用人は家主の負担。ヴィンセント夫人が借りることになった住宅は掘り出しものだった。ただ気になるのは、持ち主のリスタデール卿が失踪していること。好奇心旺盛な夫人の息子ルパートが失踪事件を調査し始めたが……表題作ほか、ミステリ十二篇を収録。
早川書房
1981『リスタデール卿の謎』田村隆一/訳
2003『リスタデール卿の謎』田村隆一/訳
収録作品「リスタデール卿の謎」「ナイチンゲール荘」「車中の娘」「六ペンスのうた」「エドワード・ロビンソンは男なのだ」「事故」「ジェインの求職」「日曜日にはくだものを」「イーストウッド君の冒険」「黄金の玉」「ラジャのエメラルド」「白鳥の歌」
東京創元社
1967『白鳥の歌』厚木淳/訳
収録作品「イーストウッド氏の冒険」「日曜日には果物を」「事故」「エドワード・ロビンソンは男でござる」「うぐいす荘」「ラジャーのエメラルド」「六ペンスの唄」「リスタデール卿の謎」「車中の娘」「ジェインの求職」「黄金の玉」「白鳥の歌」
短編集『パーカー・パイン登場』(1934)
原題『Parker Pyne Investigates』(Mr. Parker Pyne, Detective)
「あなたは幸せ? そうでないならパーカー・パイン氏に相談を」。こんな広告をみて夫の浮気に悩む夫人が彼の事務所を訪れるが……。「中年夫人の事件」をはじめ、人生に退屈した軍人の話や、旅先で起こる殺人事件の話など、統計学に優れた心の治療専門医が活躍をみせる短篇十二篇を収録。
早川書房
1959『パーカー・パイン登場』(HPB520)赤嶺弥生/訳
1978『パーカー・パイン登場』乾信一郎/訳
2004『パーカー・パイン登場』乾信一郎/訳
収録作品「中年夫人の事件」「退屈している軍人の事件」「困りはてた婦人の事件」「不満な夫の事件」「サラリーマンの事件」「大金持ちの婦人の事件」「あなたは欲しいものをすべて手に入れましたか?」「バグダッドの門」「シーラーズにある家」「高価な真珠」「ナイル河の殺人」「デルファイの神託」
東京創元社
1963『パーカー・パインの事件簿』小西広/訳
1985『パーカー・パインの事件簿』厚木淳/訳
2021『パーカー・パインの事件簿』[新訳版]山田順子/訳
収録作品「中年の妻の事件」「無聊(ぶりよう)をかこつ少佐の事件」「悩めるレディの事件」「不満な夫の事件」「ある会社員の事件」「大富豪夫人の事件」「ほしいものはすべて手に入れましたか?」「バグダッドの門」「シーラーズの館」「高価な真珠(しんじゆ)」「ナイル河の死」「デルフォイの神託」「ポーレンサ入江の出来事」「レガッタレースの日の謎」
短編集『死人の鏡』(1937)
原題『Murder in the Mews』(Dead Man's Mirror)
謀略の犠牲になりかねないと調査を頼まれたポアロは、依頼人の准男爵邸へ向かった。が、待っていたのは密室での依頼人の死。自殺に見えるが動機は不明。また謀略とは? 解決の手がかりは意外にも書斎の割れた鏡にあった。密室の謎に挑む表題作をはじめ、ポアロ活躍の四篇を収録する傑作集。
早川書房
1960『死人の鏡』(HPB584)小倉多加志/訳
1979『死人の鏡』小倉多加志/訳
2004『死人の鏡』小倉多加志/訳
収録作品「厩舎街の殺人」「謎の盗難事件」「死人の鏡」「砂にかかれた三角形」
東京創元社
1967『死人の鏡』宇野利泰/訳
収録作品「厩舎街の殺人」「謎の盗難事件」「死人の鏡」「負け犬」
短編集『黄色いアイリス』(1939)
原題『Yellow Iris』(底本『The Regatta Mystery』🇺🇸)
四年前に死んだ妻の追憶のための晩餐会に出席してほしい――ある富豪から依頼されポアロが赴いた場所では、昔と同じ状況が繰り返され、テーブルには依頼人の義妹の死体が……表題作をはじめ、ポアロもの五篇、マープルもの一篇、パーカー・パインもの二篇、幻想小説一篇を収録する珠玉の短篇集。
早川書房
1980『黄色いアイリス』中村妙子/訳
2004『黄色いアイリス』中村妙子/訳
収録作品「レガッタ・デーの事件」「バグダッドの大櫃の謎」「あなたの庭はどんな庭?」「ポリェンサ海岸の事件」「黄色いアイリス」「ミス・マープルの思い出話」「仄暗い鏡の中に」「船上の怪事件」「二度目のゴング」
東京創元社
1967『砂に書かれた三角形』宇野利泰/訳
収録作品「ヨット・レース事件」「バグダッドの櫃の謎」「あなたのお庭をどうする気?」「ポレンサ入江の事件」「黄色いアイリス」「ミス・マープルは語る」「夢」「暗い鏡のなかに」「海上の悲劇」「砂に書かれた三角形」「スズメ蜂の巣」「二重の手がかり」「二重の罪」
短編集『ヘラクレスの冒険』(1947)
原題『The Labours of Hercules』
引退をひかえていたエルキュール・ポアロだったが、 十二の難業 に挑むことになった。「ネメアのライオン」「レルネーのヒドラ」「ケルベロスの捕獲」など、ギリシャ神話がモチーフとなった十二の難事件に、灰色の脳細胞を駆使してポアロが挑む。変わらぬポアロの名推理ぶりを新訳でおくる。
早川書房
1976『ヘラクレスの冒険』高橋豊/訳
2004『ヘラクレスの冒険』田中一江/訳
収録作品「ネメアのライオン」「レルネーのヒドラ」「アルカディアの鹿」「エルマントスのイノシシ」「アウゲイアス王の大牛舎」「スチュムパロスの鳥」「クレタ島の雄牛」「ディオメーデスの馬」「ヒッポリュテの帯」「ゲリュオンの牛たち」「ヘスペリスたちのリンゴ」「ケルベロスの捕獲」
短編集『愛の探偵たち』(1950)
原題『The Love Detectives』(底本『Three Blind Mice and Other Stories』🇺🇸)
雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。
早川書房
1980『愛の探偵たち』小倉多加志/訳
2004『愛の探偵たち』宇佐川晶子/訳
収録作品「三匹の盲目のねずみ」「奇妙な冗談」「昔ながらの殺人事件」「申し分のないメイド」「管理人事件」「四階のフラット」「ジョニー・ウェイバリーの冒険」「愛の探偵たち」
東京創元社
1966『二十四羽の黒ツグミ』宇野利泰/訳
収録作品「三匹のめくらのネズミ」「風変わりないたずら」「巻尺殺人事件」「申し分のない女中」「管理人の老婆」「四階の部屋」「ジョニー・ウェイヴァリーの冒険」「二十四羽の黒ツグミ」「第二のドラ」「恋愛を探偵する」
短編集『クリスマス・プディングの冒険』(1960)
原題『The Adventure of the Christmas Pudding』
英国の楽しい古風なクリスマス。そんな時でもポアロは推理にあけくれていた。外国の王子がある女に由緒あるルビーを奪われたので、それを見つけてほしいというのだ。女が潜む屋敷へと赴いたポアロは探偵活動を開始する。表題作ほか短篇の名手クリスティーによる短篇のフルコースを召し上がれ。
早川書房
1961『クリスマス・プディングの冒険』(HPB640)橋本福夫・福島正実・小笠原豊樹・神谷芙佐・小倉多加志・宇野利泰/訳
1985『クリスマス・プディングの冒険』橋本福夫・福島正実・小笠原豊樹・小尾芙佐・小倉多加志・宇野利泰/訳
2004『クリスマス・プディングの冒険』橋本福夫・福島正実・小笠原豊樹・小尾芙佐・小倉多加志・宇野利泰/訳
収録作品「クリスマス・プディングの冒険」「スペイン櫃の秘密」「負け犬」「二十四羽の黒つぐみ」「夢」「グリーンショウ氏の阿房官」
短編集『教会で死んだ男』(1961)
原題『Sanctuary』(底本『Double Sin and Other Stories』🇺🇸『The Under Dog and Other Stories』🇺🇸)
舞踏会の最中に殺された子爵と美貌の婚約者の変死、消失した機密書類の行方、忽然と消えた使用人の謎など、ポアロとヘイスティングズの名コンビが数々の難事件に挑戦する。ポアロもの11篇のほか、ミス・マープルもの1篇、怪奇もの1篇を収録。クリスティーが短篇の名手ぶりを発揮した傑作集。
早川書房
1982『教会で死んだ男』宇野輝雄/訳
2003『教会で死んだ男』宇野輝雄/訳
収録作品「戦勝記念舞踏会事件」「潜水艦の設計図」「クラブのキング」「マーケット・ベイジングの怪事件」「二重の手がかり」「呪われた相続人」「コーンウォールの毒殺事件」「プリマス行き急行列車」「料理人の失踪」「二重の罪」「スズメ蜂の巣」「洋裁店の人形」「教会で死んだ男」
東京創元社
1980『ポワロの事件簿2』厚木淳/訳
収録作品「戦勝舞踏会事件」「料理女を探せ」「マーキット・ベイジングの謎」「呪われた相続」「潜水艦の設計図」「ヴェールをかけたレディ」「プリマス急行」「消えた鉱山」「チョコレートの箱」「コーンウォールの謎」「クラブのキング」
短編集『マン島の黄金』(1997)
原題『Manx Gold』(底本『While the Light and Other Stories』🇬🇧『The Harlequin Tea Set』🇺🇸)
クリスティーの死後、四半世紀の時を経て、新聞や雑誌に掲載されたきりでファンの間でのみ囁かれ続けてきた幻の作品群を発掘。表題作の宝探し懸賞小説や、謎の失踪の直前に書かれた小説、ポアロやクィンの謎解きミステリ、心理サスペンス、ホラー、ロマンスなどバラエティに富む十二篇を収録。
早川書房
1998『マン島の黄金 -クリスティ最後の贈り物-』中村妙子・深町眞理子/訳
2001『マン島の黄金 -クリスティ最後の贈り物-』中村妙子・深町眞理子/訳
2004『マン島の黄金 -クリスティ最後の贈り物-』中村妙子・深町眞理子/訳
収録作品「夢の家」「名演技」「崖っぷち」「クリスマスの冒険」「孤独な神さま」「マン島の黄金」「壁の中」「バグダッドの大櫃の謎」「光が消えぬかぎり」「クィン氏のティー・セット」「白木蓮の花」「愛犬の死」
短編詩集〈ベツレヘムの星〉(1965)
原題『Star Over Bethlehem』
アガサ・クリスティーが残した一冊の小さな宝石のようなクリスマスブック。聖書に題材をとった物語と示唆に富む詩を集めた本書には、聖母マリアとキリストの絆、聖人たちの降臨、いたずらロバの大冒険、などが描かれています。鋭い観察力で人間の心理を濃やかに描きだした感動作です。
早川書房
1977『ベツレヘムの星』中村能三/訳
2003『ベツレヘムの星』中村能三/訳
収録作品「ベツレヘムの星」「クリスマスの花束」「いたずらロバ」「黄金、乳香、没薬」「水上バス」「夕べの涼しいころ」「空のジェニー」「いと高き昇進」「神の聖者」「島」
〈アガサ・クリスティの秘密ノート〉(2009)
原題『Agatha Christie's Secret Notebooks』
『アガサ・クリスティーの秘密ノート 上』
クリスティーの屋敷で、小部屋の奥にしまいこまれていた70冊以上のノート。そのページには、ミステリの女王の創作の秘密が……興奮に震えながらノートを調べると、さらなる驚きが待っていた。そこには、未発表の短篇、それも名探偵ポアロが活躍するオリジナルの短篇ミステリ2作が眠っていたのだ! さまざまな事情からついに陽の目を見なかった幻の作品を完全収録。世界を驚かせた話題作!
早川書房
2010『アガサ・クリスティーの秘密ノート 上』山本やよい・羽田詩津子/訳
『アガサ・クリスティーの秘密ノート 下』
『ナイルに死す』の探偵役はポアロではなくミス・マープルだった? 『そして誰もいなくなった』で孤島に集う人々は十人ではなかった? 『ABC殺人事件』はアルファベットと関係なく構想された? 『スリーピング・マーダー』は第二次大戦中に書かれてはいなかった? ノートに記された手書きのメモから、驚きの事実が次々に浮かび上がる。ミステリの女王の創作過程を解明する画期的研究書
早川書房
2010『アガサ・クリスティーの秘密ノート 下』山本やよい・羽田詩津子/訳
おまけ『青い壺の謎』
〈求む = 25〜30歳の女性。目の色、ダーク・ブルー、金髪、身長5フィート7インチ、フランス語堪能……〉新聞の求人広告で見つけたジェインの仕事は、さる国の大公女の身代りだった。案の定、誘拐犯が現われたのだが……。一人暮しの若い女性を見舞う冒険「ジェインの職探し」、ゴルフ場で聞いた悲鳴が、他人には聞こえない不思議「青い壺の謎」、未邦訳の「白木蓮の花」等、新編集の短編集。
新潮社
1985『青い壺の謎』中村妙子/訳
収録作品「四人目の男」「不満な軍人の事件」「赤信号」「緑は異なもの」「白木蓮の花」「ジェインの職探し」「仄暗い鏡の中に」「中年の人妻の事件」「青い壺の謎」「あっぱれ、男」
戯曲
『ブラック・コーヒー』(1930初演)
原題『Black coffee』
来客の一人に重要書類を盗まれたと知ったエイモリー卿は、寛大にも灯りを消しているあいだに書類を返せば罪に問わない、と宣言した。そして、灯りがついた時、卿はコーヒーにはいった毒で殺害されていた。そこへ卿に招かれていたポアロが到着するのだが……。クリスティー初のオリジナル戯曲。
早川書房
1984『ブラック・コーヒー』麻田実/訳
2004『ブラック・コーヒー』麻田実/訳
収録作品「ブラック・コーヒー」「評決」
『ブラック・コーヒー [小説版]』 /チャールズ・オズボーン小説化
家の者を全員集め、エイモリー卿は言い放った。この中に書類を盗んだ者がいるはずだ。暗くしておくからその間に返してほしい。やがて明かりがつくと、エイモリー卿は毒殺されていた……名探偵ポアロが導く予想外の真相とは? 全世界で話題となったクリスティー初のオリジナル戯曲の、チャールズ・オズボーンによる小説化版。
早川書房
1998『ブラック・コーヒー [小説版]』中村妙子/訳
2004『ブラック・コーヒー [小説版]』中村妙子/訳
『ねずみとり』(1952初演)
原題『The Mousetrap』
若夫婦の山荘に、大雪をついて五人の泊り客、そして一人の刑事がやってきた。折しも、ラジオから凄惨な殺人のニュースが流れる。やがて不気味に緊張感がたかまり、舞台は暗転した! マザー・グースのしらべにのって展開する、スリリングな罠。演劇史上類をみないロングランをほこるミステリ劇。
早川書房
1980『ねずみとり』鳴海四郎/訳
2004『ねずみとり』鳴海四郎/訳
『検察側の証人』(1953初演)
原題『Witness for the Prosecution』
街で知り合い親しくなった金持ちのオールドミスと青年レナード。ある夜そのオールドミスが撲殺された。状況証拠は容疑者の青年に明らかに不利。金が目当てだとすれば動機も充分。しかも、彼を救えるはずの妻がなんと夫の犯行を裏付ける証言を……展開の見事さと驚愕の結末。裁判劇の代表作。
早川書房
1980『検察側の証人』加藤恭平/訳
2004『検察側の証人』加藤恭平/訳
『蜘蛛の巣』(1954初演)
原題『Spider's Web』
ある朝書斎で死体を見つけたら――そんなクラリサの空想は現実となった。平穏に暮らしていた彼女だが、ある日、夫の前妻と結婚した男の死体を客間で見つけたのだ。そこに通報もしてないのに警察が現われて、あわてて隠した死体が消失し……複雑怪奇な事件の顛末は? 傑作クライム・コメディ。
早川書房
1980『蜘蛛の巣』加藤恭平/訳
2004『蜘蛛の巣』加藤恭平/訳
『蜘蛛の巣 [小説版]』 /チャールズ・オズボーン小説化
突然客間に死体が! あわてて隠すと死体は消えてしまう。しかしまた現れ……。クリスティーらしい驚きに満ちた傑作戯曲を小説化
早川書房
2025『蜘蛛の巣 [小説版]』山本やよい/訳
『招かれざる客』(1958初演)
原題『The Unexpected Guest』
外には深い霧が漂っていた。電話を借りるためランゲート館に入ってきたスタークウェッダーはそこで異様な光景をみた。館の当主が椅子にうずくまり、そのかたわらでは夫人が拳銃を握っていたのだ。やがて当主の奇行とその周囲の人間たちの悪意が明らかに……奇怪さが醍醐味のオリジナル戯曲。
早川書房
1980『招かれざる客』深町眞理子/訳
2004『招かれざる客』深町眞理子/訳
講談社
2002『招かれざる客』羽田詩津子/訳
『招かれざる客 [小説版]』 /チャールズ・オズボーン小説化
11月の寒々とした晩。南ウェールズの霧深い田舎道で車が脱輪し、男は近くの大きな屋敷に助けを求めた。だが、そこには車椅子に座った屋敷の当主の射殺体が。そして傍らには当主の若く美しい妻が銃を握って立っていた。果たして妻が犯人なのか? どんでん返し連打の名作戯曲をチャールズ・オズボーンが小説化!
早川書房
2024『招かれざる客 [小説版]』羽田詩津子/訳
『殺人をもう一度』(1960初演)
原題『Go Back for Murder』
――16年前の毒殺事件。夫殺しで終身刑の判決を受けたキャロリンは、三年後獄死した。月日は流れ……。キャロリンは娘のカーラが21歳になったら渡すようにと、一通の手紙を残していた。母の死の真相を知ったカーラは、弁護士事務所を訪ねた。“母は殺していない!” 母の無実を証明してほしい〃そして、犯行現場の邸に、事件当時の関係者5人が呼び集められて……。――名作『五匹の子豚』を著者自身が脚色、初の単行本化!
光文社
1988『殺人をもう一度』深町眞理子/訳
戯曲集『海浜の午後』(1962初演)
原題『Afternoon at the Seaside』(Rule of Three)
バルコニーからあやまって転落したと思われる患者に対し、病院の一室で尋問が行なわれた。その結果はまさに驚くべきものだった。瀕死の患者は突如殺人未遂を示唆したのだ。意外な結末までをサスペンスフルに描く「患者」ほか、表題作と「ねずみたち」をあわせ、一幕ものの傑作三篇収録した戯曲集。
早川書房
1985『海浜の午後』深町眞理子・麻田実/訳
2004『海浜の午後』深町眞理子・麻田実/訳
収録作品「海浜の午後」「患者」「ねずみとり」
『アクナーテン』(1973初演)
原題『Akhnaton』
古代エジプト第十八王朝の王アメンヘテプ四世(アクナーテン)は、勢力を増すアメン神の神官団排除のため、太陽神アテンを唯一神とする宗教改革を断行。その歴史的事件をもとに、若きアクナーテンと美しい妻ネフェルティティの愛、民に自由を与えるはずの彼の計画が崩壊する様を劇的に描く。
早川書房
2002『アクナーテン』中村妙子/訳
2004『アクナーテン』中村妙子/訳
メアリ・ウェストマコット名義
『愛の旋律』(1930)
原題『Giant's Bread』
あるパーティで歌手ジェーンの歌声を聞いたヴァーノンはその素晴らしさに衝撃を受けた。まもなく彼は一度はあきらめた音楽家への道をふたたび歩だそうとする。ジェーンへの愛を胸に秘めながら。若き天才音楽家の苦悩を描く「愛の小説」。
早川書房
1975『愛の旋律』中村妙子/訳
2004『愛の旋律』中村妙子/訳
『未完の肖像』(1934)
原題『Unfinished Portrait』
愛に破れた女は幸せに背を向けて生きるすべをおぼえるのか??何不自由なく育ったシーリアは、結婚に破れ、絶望の淵に沈み込んだ。幼い娘を抱えて生きなければならなくなった彼女は、なにゆえ愛を避け、ひとりで歩もうとするのか? 女の愛の哀しさを絶妙に描く、クリスティーの「愛の小説」
早川書房
1976『未完の肖像』中村妙子/訳
2004『未完の肖像』中村妙子/訳
『春にして君を離れ』(1944)
原題『Absent in the Spring』
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
早川書房
1973『春にして君を離れ』中村妙子/訳
2004『春にして君を離れ』中村妙子/訳
『暗い抱擁』(1947)
原題『he Rose and the Yew Tree』
気高い美女イザベラには婚約者がいた。が、冷酷ともいえる野心家ゲイブリエルに荒々しく抱擁されて彼女は悟った。この心の歪んだ男を救わなくては。彼女は婚約者を捨て、ゲイブリエルとの駆け落ちを決心する……新たな道へと歩む女の姿をキリスト教的博愛をテーマに描く、至上の愛の小説。
早川書房
1974『暗い抱擁』中村妙子/訳
2004『暗い抱擁』中村妙子/訳
『娘は娘』(1952)
原題『A Daughter's a Daughter』
若くして夫と死別したアンは愛情を注いで一人娘セアラを育ててきた。だが再婚問題を機に二人の関係に亀裂が。貞淑だった母は享楽的な生活を送るようになり、誤った結婚を選択した娘は麻薬と官能に溺れていく。深い愛情で結ばれていた母娘に何が起きたのか? 微妙な女性心理を繊細に描く。
早川書房
1973『娘は娘』中村妙子/訳
2004『娘は娘』中村妙子/訳
『愛の重さ』(1956)
原題『The Burden』
幼くして両親をなくしたローラとシャーリーの姉妹。ローラは妹を深く愛し、あらゆる害悪から守ろうとした。しかしかえってそのことが、妹の一生を台無しにしていたことを知り、愕然とする……。人間の与える愛の犯し得る過ちと、その途方もない強さを描きだしたクリスティーの 愛の小説。
早川書房
1973『愛の重さ』中村妙子/訳
2004『愛の重さ』中村妙子/訳
さいごに
いかがでしたか?
3週にわたるクリスティーシリーズ
クリスティーシリーズと言えばハヤカワ!
シリーズごとに読むも良し。刊行順に読むも良し。
私は後者です
まだまだ蒐集途中だし、読んだ作品はごく一部。
マイペースですが全作品読破目指して頑張ります!!!
アガサ・クリスティー #1は コチラ
アガサ・クリスティー#2は コチラ
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