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【作品リスト】◇S・S・ヴァン・ダイン◇
はじめに
今回、表記は東京創元社で統一させていただきます。
短編集『ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿』は日本で独自編纂されたものになります。
ファイロ・ヴァンスシリーズ
『ベンスン殺人事件』(1926)
原題『The Benson Murder Case』
証券会社の経営者ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもつファイロ・ヴァンスが加わり、事態は一変する。物的・状況証拠を否定するヴァンスが用いる、心理学的推理とは? 巨匠のデビュー作にして、米国本格ミステリ黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作、新訳で登場。解説=戸川安宣
東京創元社
1959『ベンスン殺人事件』井上勇/訳
2013『ベンスン殺人事件』日暮雅通/訳
新樹社
1950『ベンスン殺人事件』延原謙/訳
旺文社
1976『ベンスン殺人事件』井内雄四郎/訳
『カナリア殺人事件』(1927)
原題『The Canary Murder Case』
ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。カナリアというあだ名のもと女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。矛盾だらけで不可解きわまりない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。彼は独創的な推理手法で、犯人を突き止めようとするが──。著者がその名声を確固たらしめたシリーズ第二弾、新訳で登場! 解説=三橋暁
東京創元社
1959『カナリヤ殺人事件』井上勇/訳
2018『カナリア殺人事件』日暮雅通/訳
新樹社
1950『カナリヤ殺人事件』瀬沼茂樹/訳
早川書房
1954『カナリヤ殺人事件』(HPB135)瀬沼茂樹/訳
KADOKAWA
1961『カナリヤ殺人事件』瀬沼茂樹/訳
『グリーン家殺人事件』(1928)
原題『The Greene Murder Case』
ニューヨークのグリーン屋敷で勃発する怪事件に挑む探偵ファイロ・ヴァンス。鬼気迫るストーリーと恐るべき真相で『僧正殺人事件』と並び称される不朽の名作が、新訳で登場! 解説=巽昌章
東京創元社
1959『グリーン家殺人事件』井上勇/訳
2024『グリーン家殺人事件』日暮雅通/訳
新樹社
1950『グリーン家殺人事件』延原謙/訳
新潮社
1959『グリーン家殺人事件』延原謙/訳
講談社
1975『グリーン家殺人事件』坂下昇/訳
『僧正殺人事件』(1929)
原題『The Bishop Murder Case』
だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った──。四月のニューヨーク、この有名な童謡の一節を模した不気味な殺人事件が勃発した。マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてくる〝僧正〟の正体とは? 史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。解説=山口雅也
東京創元社
1959『僧正殺人事件』井上勇/訳
2010『僧正殺人事件』日暮雅通/訳
新樹社
1950『僧正殺人事件』武田晃/訳
早川書房
1955『僧正殺人事件』(HPB176)武田晃/訳
新潮社
1959『僧正殺人事件』中村能三/訳
KADOKAWA
1961『僧正殺人事件』鈴木幸夫/訳
講談社
1976『僧正殺人事件』平井呈一/訳
旺文社
1976『僧正殺人事件』鈴木幸夫/訳
中央公論社
1977『僧正殺人事件』宇野利泰/訳
集英社
1999『僧正殺人事件』日暮雅通/訳
嶋中書店
2004『僧正殺人事件』宇野利泰/訳
『カブト虫殺人事件』(1930)
原題『The Scarab Murder Case』
完全であることを唯一の弱点とする完全犯罪を描いて、第一人者が贈る第5作。エジプト博物館内で復讐の神を前にして殺されていた死体は、あまりにも明確に犯人を指摘しすぎていた。法律的には正義の鉄槌を下しえない犯人に対し、エジプトの復讐の神は、いかなる神罰を用意していたか? 神を信じない名探偵ファイロ・ヴァンスの知性は苦悶する。
東京創元社
1960『カブト虫殺人事件』井上勇/訳
新潮社
1937『甲蟲殺人事件』森下雨村, 山村不二/訳
1960『甲虫殺人事件』能島武文/訳
早川書房
1954『甲蟲殺人事件』(HPB146)森下雨宮/訳
『ケンネル殺人事件』(1933)
原題『The Kennel Murder Case』
巨匠会心の第6作! 世界推理文壇の寵児となった作者が、〈コスモポリタン〉誌のたび重なる要請に応えて連載した本書は、果然ヴァン・ダイン・ファンの期待にたがわぬ傑作となった。古代中国陶器と犬についてのペダントリーに彩られた殺人事件は、それらの要素がクロスワード・パズルのように関連しあい、正しい解決へと導いていく。
東京創元社
1960『ケンネル殺人事件』井上勇/訳
新潮社
1933『ケンネル殺人事件』延原謙/訳
早川書房
1954『ケンネル殺人事件』(HPB156)延原謙/訳
『ドラゴン殺人事件』(1933)
原題『The Dragon Murder Case』
衆人環視の中を庭園プールに飛びこんだ青年は、そのまま忽然と姿を消し、水底からは死体すら発見されなかった。ただ巨竜の足跡が……。この現代アメリカに、果たして原始古代の巨竜などが存在するのだろうか? 幻想世界をふまえて真相をつきとめようとする、名探偵ファイロ・ヴァンス。彼は7度目の試練を、果たして乗りきれるか?
東京創元社
1960『ドラゴン殺人事件』井上勇/訳
(2000年復刊フェアにて復刊)
日本公論社
1934『狂龍殺人事件』伴大矩/訳
早川書房
1956『ドラゴン殺人事件』(HPB272)宇野利泰/訳
芸術社
1956『ドラゴン殺人事件』杉公平/訳
『カシノ殺人事件』(1934)
原題『The Casino Murder Case』
毒殺されたと推定されるのに胃から毒物が検出されぬ謎。単なる水をのんでは、つぎつぎに倒れる被害者。ただの水に、果たして毒物が含まれているのだろうか? H20のモチーフをたどるファイロ・ヴァンスは、ついにD20にたどりついた。カシノのルーレットの輪のように旋回をつづける事件は、一発の銃声とともにその回転をとめる……。
東京創元社
1960『カシノ殺人事件』井上勇/訳
日本公論社
1934『賭博場殺人事件』伴大矩/訳
芸術社
1956『カジノ殺人事件』杉公平/訳
『ガーデン殺人事件』(1935)
原題『The Garden Murder Case』
1発しか聞こえなかった銃声。しかし、たしかに2発射たれたはずだった。ニューヨークの住宅街の中心、20階の屋上ガーデンで、競馬に全財産を賭けた青年の怪死は、最後まで現場にいた名探偵ヴァンスをうならせたほどの完全な犯罪だった。不可能の組合せをついに可能にする、ファイロ・ヴァンスの会心の推理。最後の結末まで読者はひきずられる。
東京創元社
1959『ガーデン殺人事件』井上勇/訳
(2002年復刊フェアにて復刊)
日本公論社
1935『競馬殺人事件』伴大矩/訳
芸術社
1956『競馬殺人事件』杉公平/訳
『誘拐殺人事件』(1936)
原題『The Kidnap Murder Case』
ガーデン殺人事件を解決して一息ついたファイロ・ヴァンスのもとへ、奇怪な誘拐事件の知らせがとどく。旧家の道楽息子が誘拐され、現金5万ドルの身代金を要求した紙が残されていたというのだ。現場を検証したヴァンスは「彼はもう死んでいる」とつぶやく。巨匠ヴァン・ダインの後期を飾る力作長編。付録として著者唯一の自伝を収録する。
東京創元社
1961『誘拐殺人事件』井上勇/訳
芸術社
1956『誘拐殺人事件』杉公平/訳
早川書房
1957『誘拐殺人事件』(HPB385)大橋健三郎/訳
『グレイシー・アレン殺人事件』(1938)
原題『The Gracie Allen Murder Case』
伝説の悪鬼の住む家〈ダムダニエル〉を名のるカフェーの密室で行なわれた奇怪な犯罪。歌姫と脱獄囚の死を賭けた恋。死期の近づいたギャングの首魁とヴァンスの禅問答。作者自身にも迫りつつあった死期を予告するかのような暗い影のなかに、大活躍する少女グレイシー・アレン。巨匠の第11作。巻末付録に「ヴァンス伝」を付した。
東京創元社
1961『グレイシー・アレン殺人事件』井上勇/訳
早川書房
1957『グレイシイ・アレン殺人事件』田中清太郎/訳
『ウインター殺人事件』(1939)
原題『The Winter Murder Case』
レクスン荘の当主カリントンは、秘蔵のエメラルドの安全に不安を抱き、名探偵ファイロ・ヴァンスの助力を要請した。ところが長男の帰国歓迎パーティの席上、宝石室の番人が殺され、彼の危惧は事実となって現われてしまった……無気味な死の影がおおいはじめる。巨匠ヴァン・ダイン最後の長編。巻末に有名な「推理小説の二十則」と「推理小説論」を収めた、ファン必読の書。
東京創元社
1962『ウインター殺人事件』井上勇/訳
早川書房
1958『ウインター殺人事件』(HPB342)宇野利泰/訳
短編集『ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿』
「ヴァン・ダインの登場によってアメリカ探偵小説は一夜にして成年に達した」評論家ヘイクラフトをしてこう言わしめた往年の巨匠ヴァン・ダイン。日本人作家にも多大な影響を与えた彼の短編を世界で初めて一冊にまとめる。名探偵ファイロ・ヴァンスが語る犯罪実話九編に加え、評論「傑作探偵小説」の原型となった初邦訳の「探偵小説論」や本名であるライト名義の書誌データ等、詳しい資料を併録。
論創社
2007『ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿』小森健太朗/訳
収録作品「緋色のメネシス──ジェルメーヌ・ベルトン事件」「魔女の大鍋の殺人──フランツィスカ・プルシャ事件」「青いオーバーコートの男──ヤロスジンスキー事件」「ポイズン──グスタフ・コリンスキー事件」「ほとんど完全犯罪──ヴィルヘルム・ベッケルト事件」「役立たずの良人──カール・ハニカ事件」「嘆かわしい法の誤用──ボンマルティーニ事件」「能なし──オットー・アイスラー事件」「ドイツの犯罪の女王──グレーテ・バイヤー事件」「探偵小説論」
さいごに
いかがでしたか?
シリーズ自体は東京創元社で揃えることができるので創元推理文庫一択かと。
4作目までは新訳出ていますがその先は…怪しい…
新訳待ってます!!!!!!
『ベンスン殺人事件』だけ読みましたが
個人的には好きな雰囲気だったので
絶版の作品もボチボチ集めていきたいところ💭
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