性教育を当たり前に
先日の息子の3歳児健診でのできごと。
健診といえば必ずあるのが身体測定。
もちろん今回もありましたので、服を脱がせて待機していました。うちの子はすでにおむつが外れていますのでパンツを履いていますが、すっぽんぽんで待たせておくのもおかしいだろうと思ってパンツは履かせて待たせておきました。
そしていざ身体測定の場所へ。
仕切りもなく広い部屋で、何名もスタッフが出入りしているような場所で行われました。
それでも珍しく素直に身長を測ることができ、次は体重、となった時に、
保健師さんが
「じゃあパンツ脱げるかな〜」
とおっしゃいました。
赤ちゃんの時は、より正確に体重の変化を見るためにバスタオルを敷いておむつを脱がせて体重計に乗せることもあるかと思いますので(それか新品のおむつの重さを先に測ってから新品のおむつを履かせてあとで引くとか。)今回もそんな流れで言われたのかなと思いますが、
それに対して息子は
「やだーーー!!!」
と言ったのです。それもものすごい大きな声で。
やだと言われて無理やり脱がすことはさすがにしませんのでそのまま体重計に乗って測定して終了しました。
保健師さんたちは息子のこの反応にびっくりしているようでしたが、私は絵本の影響かなと息子の反応に納得しました。
我が家で読んでいたのは、遠見才希子さんの「だいじたいじどーこだ?」という絵本です。
2021年初版のようですが、お子さんのいらっしゃる方は読んだことのある方も多いと思います。
我が家も、息子が2歳になった頃には購入して時々読み始めていたような。
からだのだいじなところはどこか、その中でもとくべつだいじなところはどこか、そこを守る方法などをわかりやすく優しい言葉で書かれています。
この絵本の中で、『からだのとくべつだいじなところ』を守っているところのヒントとして『パンツ』が出てきます。
いわゆる「プライベートパーツ」について書かれています。
そして、このプライベートパーツは、見るのも触るのも自分だけで、家族も友達も先生も、勝手に見たり触ったりしないもの。
そして、もし誰かに見せてって言われたら、
『だめ!いやだ!』と言って逃げて大人に話すんだよ、と書かれています。
たぶん、息子はこの場面を覚えていて、見せるのが嫌だったから、あのような反応をしたのかな、と思っています。
理由は聞かなかったので、もしかしたら単純に脱ぐのが面倒とか寒いから嫌だとか、そういう理由かもしれませんが😅
私は職業柄、性教育について触れたり考えたりする機会が多くあります。
とてもとても大切なことだけど、やはり難しい。
保健体育で性について扱われる、4年生を担任したこともありますが、やはり難しかった。いわゆる「はどめ規定」というのもあってつっこんだ指導はしにくいし、家庭によって考え方も違いますので、子どもたちの素直な疑問に勝手に答えられないというのが現実…
それでも、かなり様々なところでそれを変えようとする動きはあるようです。
先日たまたまLINEニュースで見た記事に、滋賀県内の学校で『コンドームの授業』として出前授業をされている清水美春さんという方の授業が紹介されていました。
専門的な知識のある方が、こんなふうに考えてくださって、実際に活動されているのは素晴らしいと思います。
でも今現時点では限られた場所でしか行われていない。そんな学校現場を知っているからこそ、学校の限界を知っているからこそ、私は性教育はやはり家庭でもきちんと行なってあげたい、と思っています。
息子が小学生になる頃には、性教育について公教育も少し変化があるといいなと期待はしていますが、なかなか変わらないのも現実ですので…
と、いうわけで、この絵本を手始めに買って読んでいたのでした。
性教育をするということは、子どもを守ることにつながりますよね。そしてあなたが大切な存在である、ということを伝えることにもつながる。
大事な我が子に、適切に性に関することを伝えてあげたい。それは恥ずかしいことでもなんでもない。むしろオープンに話せる関係になって、困った時には相談できる相手でありたい。そのためにも、家で当たり前に性教育をしていきたいなと思っています。
家で性教育をしていくために、自分も勉強しなければと思い、いろいろ本を読んでいます。こちらの本も、有名ですが、おうちでの性教育についてどのようにするか、どう伝えるかがわかりやすく、漫画形式で読みやすくておすすめです。
子育て、本当に学ぶことが多いです😅
そしておもしろい。
一貫して言えることは、
子どもを1人の人間として尊重して接すること。
このことは常に意識して接していきたいと思っています。
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