【ビギナー向け】スラーとタイの見分け方♪
新年あけましておめでとうございます♡
今年もみなさまにとって、より充実した一年になりますように。
私は、虎のようにハングリー精神でガッツいてまいります♡
年末は調子に乗ってiPad を新調しました。
欲張ってProにしようかと悩みましたが、私にはオーバースペック過ぎるので、Ari4のローズゴールドに♪
演奏の場にどんどん活用していこうと思います。
さて、譜面といえば、手書きで渡される機会がめったに(めっきり??)減ったと感じます。
昔。先生の記載されたパート譜を「これなんて書いてあるん??泣」と解読しながら譜読みしていた時代があったな。。
おかげさまで読み間違える事は、ほぼほぼないのですが、譜面を読み始めた初心者の生徒様から「これはスラーなんですか?タイなんですか?」というご質問をよくいただきます。
そこで!本日は譜面からみた『スラー』と『タイ』の見分け方について、ナカジ。なりの方法をお伝えしていきます!
実際に聞いてみたり、実践できるようにクイズもいくつか出題していきますので、楽しみながら読み進めていただけると嬉しいです♡いきなり正解にいかないで、しっかり考えてから読んでね!!!
では、早速まいりましょう!!
<タイとスラーの定義を考えてみよう>
そもそもタイとスラーの意味を聞かれた時、簡潔にお応えできるでしょうか??
まずはここで意味をおさらいしていきましょう!
タイとは、連続する音2つの同じ高さの音を一つの音のように繋げて演奏します。
それに対してスラーとは、音と音をなめらかに繋げて演奏する意味を持っている。
<問題①>
こちらのAとBの小節があります。
それぞれ「タイ」、「スラー」のどちらでしょう??
ここですぐに読み進めないで!!
まずはそれぞれをしっかり考えてみましょう
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<A・Bの正解>
正解は、Aがスラーで、Bがタイになります!
まずはもう一度下記譜面を見ながら、AとBを連続で聞いてみましょう!
この譜面の音源は下記QRコードから聞いてみてね♪
いや、ナカジ。よ。聞けばスラーとタイはわかる!
知りたいのは「譜面で記載されている音を見分けたいんだ!」と感じたあなた。
焦らないで。ここから触れていきまっせ!
<スラーになる条件>
スラーの条件は、大きく分けて2つあります。
この2つのいずれかに当てはまったら、この譜面で書かれている音は「スラー」と判断できます。
2つの条件、それは
①『違う高さの音で結ばれている』事。
たとえばこんな感じ↓
確かに、音が違いますので運指も異なりますし、一つの音のように聞かせるのは、不可能ですよね。(特に単音楽器の場合)
こちらも実際に聞いてみましょう。
スラーになる条件、2つ目の特徴は、
②『3つ以上の音が一つに結ばれている』事
譜面だとこんな感じ↓
こちらも最初は「ド 」で始まりますが、全体的に4つの音でひとくくりにかっこが表記されていますね。
キーワードは『3つ以上の音』。
スラーの条件は、この2つのポイントをぜひしっかり把握しておきましょう!
<タイになる条件>
タイの条件はシンプルで、『同じ高さの音』で『2つの音』にかっこがかかっていると、タイと言えるでしょう。
たとえば下記譜面を見てみましょう↓
ちょうど2つでひとくくりのようにかっこがかけられていますね。
そして同じ高さの音(同じ音)になっています。
これは紛れもなく『タイ』になります。
実際にこの譜面を聞いてみましょう♪
いかがでしたか?
ここからは、実際にご自身でタイかスラーか実践的に見分けるクイズをいくつか出題していきます!
あなたはいくつ見分ける事ができるしょう??
<問題1>
こちらはタイとスラーどっちでしょう??
しっかり考えてから、読み進めてくださいね♪
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<問題1の正解>
これは「スラー」になります。
実際に聞いてみましょう♪
さ!どんどんまいりましょう!!
<問題2>
こちらはタイとスラーのどちらでしょう??
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<問題2の正解>
こちらも『スラー』になります。
スラーの条件の一つに「3つ以上の音に記号がついている事」をお伝えしました。
これは、典型的なパターンですね。
同じ音が続いているので、一瞬「あれ??」と迷いが生じた方もいるのではないでしょうか?
こちらも、実際に聞いてみましょう!
<問題3>
こちらはタイとスラーのどちらでしょう??
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<問題3の正解>
こちらは『タイ』になります。
こちらも聞いてみましょう♪
<さらに応用編>
最後は応用問題になります!!
実際の楽曲で見ていきましょう!
まずはこの譜面をご覧ください。
これは、ブラームス 作曲のコラールの冒頭部分になります。
この譜面の一部をご紹介していますが、まず『スラー』と『タイ』はどの部分でいくつあるでしょう??
よーく考えてみてくださいね♪
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お分かりいただけましたか?
少々音符が多いので、ここではスラーを赤枠に、タイを青枠にそれぞれ囲ってみましたので、確認してみてください♪
はい!こんな感じです^^;
細かすぎて目が疲れそうですね(笑)
こう見ると、実際の楽曲にたくさん含まれているんですね。
なんとなーく演奏しちゃってないか、今一度自身で持っている譜面を見つめ直してみても良いでしょう。
<まとめ>
最後にもう一度お伝えしますが
スラーになる条件は『違う高さの音で結ばれている事』と『3つ以上の音で一つに結ばれている事』。
タイになる条件は、『同じ高さの音で2つの音にかかっている事』。
※同じ音で2つ以上のタイも普通に存在します
特にスコアなどの総譜は、より複雑で見分けが複雑な場面もありますが、本日お伝えした条件をしっかり把握しておくと、迷う事はほぼないといっても良いでしょう。
それでも自信がない場合は、実際に音源を聞いてみてくださいね。
余談ですが、ずっとデクレッシェンドで演奏されていた楽曲が、実はアクセントだった。なんていうエピソードを聞いた事があります。
当時は、手書きの譜面のみであったため、作曲家が記載された音符・記号を正確に読み取る事が難しかったのでしょう。
現代はより効率的になりつつ、正確性も上がり、本当に恵まれているなぁ、、、なんて感じたナカジ。でした♪
今年もいろんな情報をお届けしてまいりますので、ナカジ。をよろしくお願いします♡
最近、猫をお迎えしようと保護猫団体に足繁く通っているナカジ。でした(笑)
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