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リードミスは奏法の一つ♪上手に付き合っていこう!

こんにちは!
本日はリード楽器(特にクラリネット)にとって悪目立ちしてしまう『リードミス』についていきたいと思います。

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<そもそもなんぞや?>
リードミスという単語だけ捉えると「演奏のミス」みたいで嫌ですよね、、
いや、ミスっちゃミスで当たっているのですが、、(^◇^;)

でも、リードミスした音は『ある音域が出ちゃっただけ』なんです!
クラリネットは音域が幅広い楽器なのは、以前の記事でご紹介しているので、なんとなく把握されているかと思います。

『クラリネット 音域の記事はコチラ!』

低音域(シャリュモー)、ブリッジ音域、中音域(クラリオン音域)、最高音域(アルティッシモ音域)など、実に4オクターブ弱!
リードミスで鳴っている音の大体は『アルティッシモ音域』が鳴ってしまった、それだけのことなんです。
つまり、うまく活用出来れば「高音域がコントロール出来る」感覚を掴めるようにだってなれるのです!
本日は、リードミスを減らす(全くなくすのは正直難しいですが)方法を感覚的方法と理論的方法それぞれご紹介してまいります。
それ以外にも対策はあるのですが、、、それは私のレッスンでね(笑)

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<イメージは大事>
人間の脳は不思議で、イメージしたものに対して身体が準備しようと体勢を整えてくれる本能があるようです。それは、演奏でも同じことが起こるとされております。
ただ音をイメージするだけでなく、『どんな音を出したいか?』など『音色』をイメージしてから演奏するのと、イメージしないで演奏するのとでは、全く異なると私は思います。
音色だけではなく、『指のパッセージ』もイメージしてから吹くのといきなり吹くのとでも異なる結果が生まれると思います。これはあくまでも私の経験談でございますが。
楽器を始めてまもない方に起きてしまうリードミスの多くの要因は『指が塞ぎ切れていなくて息が漏れてしまっている』、『アンブシュアの微妙な位置のズレもしくは噛みすぎている』、『リードが極端に厚くて自身で負荷をかけてしまっているか、薄すぎてひっくり返りやすい』等々考えられます。
『仕掛け』『指』『アンブシュア』は意識して見直して改善できるので、一つずつ疑って見つめ直してみることをお勧めします。
それは個々によって原因があり、一つずつ解説するのは大変なので、ここでは要因をまずお伝え致しました🙏
何はともあれ、『イメージ』大切なんですよね。
あなたの鳴らしたい音色はイメージできていますか?

<指使いが原因のリードミス>

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これは地道にチェックしていくしか方法はないでしょう。
もしかしたら別記事に「運指」について少し解説しているものがあったと思いますので、チェックしてみてください。
『クラリネット運指記事はコチラ♪』

今後スケールについても記事で触れていこうと思います。
指づかいに関しては
・鏡を見て練習
・指を必要以上に楽器から離しすぎない
・指をピーンと伸ばしすぎない
・抑える時、グググッツ!!!と力を込めて抑えない(楽に!)
これらから整えてまいりましょう。

<アンブシュア>

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コチラも直接拝見しないとなんとも言えない部分でございますが、
『息の流れ』をきちんと整える練習を普段から意識していきましょう。
特にクラリネットは、音域によって掛かる息の圧力とスピードが変化しております。
聞いている方は一定の音量かもしれませんが、実は人知れず息をコントロールしながら音域間を繋げているのです。
もちろん、楽器を始めてまもない時は『一定の息で〜』なんて指導されることもあるかもしれませんが、その後、音域間の息コントロールを掴む必要が必ず出てきます!
息コントロールとアンブシュアの関係を結び付けられれば、リードミスも気にならなくなり、演奏したいパフォーマンスにフレーズもついてくるので、吹いていて気持ちがいいですよ( ´ ▽ ` )

<リードミスをあえて鳴らして音域間をコントロールしてみよう!>

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先述でもお伝えしましたが、クラリネットのリードミスで鳴っている多くの音は『最高音域』がなっている事が多いです。
ここでは、あえて最高音域の音を出して、音域間を行き来して感覚を掴んでコントロールする練習をお伝えしていきたいと思います♪これは確か13、4歳の時に師匠から教えてもらったのですが、、最初から出来ませんでした(笑)でも必ずつかめますので、レッツトライ!!!
①クラリネットの実音Bの音(ド)の音を吹いてみましょう!

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②そのままレジスターキィは『押さえずに!』押さずに口をキュッと締める&息のスピードを上げて、クラの『実音F(ソ)の音』を出せるようチャレンジしてみましょう!

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③『ソ』が出ましたら、またレジスターキィ押さずに口をキュッと締め、息のスピードを上げて、クラの『実音Dの音(ミ)』に上がっていきましょう!※最初は難しいかもです。探りながらチャレンジしていきましょう!

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④Dが出ましたら、さらに息のスピードとアンブシュアが緩まないように!クラの『実音Gの音(ラ)』にたどり着いてみましょう!(※前記②の音が出ていない場合は無理しないでくださいね)

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①(シャリュモー)②(クラリオン)、③・④(アルティッシモ)とそれぞれの音域をスムーズに切り替える練習となります。

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『ド、ソ、ミ、ラ』→これらの音域を当てに吹いている時『この音はどうやったらなるのだろう?』『この吹き方をしたら高音域は出たけれど、低い音だとひっくり返ってしまうな』といった、『理論だけでは掴みきれない感覚的なコントロール』を徐々に掴んでいくのです!この練習では『感覚的だけど着実は応用練習の取得!』それを目的としたメニューでございます。
私も時間はかかりましたが、今ではウォーミングアップがてら楽しみながら取り組んでおります。
もちろん、リードによってやりづらい場合もあるので、その際は『仕掛け』を疑ってみても良いかもしれません。

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とは言え、リードミスってジャンルによっては『良い味付け』にもなります。
クラシックではごまかしきれませんが(笑)私はジャズやポップスであえて狙って吹いたりもしております。
リードミスもある意味奏法の一つ、それがうっかり出てしまったんだ。なぜ出たんだろう?とあまり深刻になりすぎず、臆病にもなりすぎずに、前向きに奏法を自由にコントロール出来るくらいまでチャレンジしてまいりましょう!

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本日のお話は以上となります!
今日も皆さんにとって充実した日となりますように(´∀`*)

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