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相手の話を想像力を使ってまとめる
わたなべあやかです。
ITメガベンチャーでコーチングや心理学などを取り入れ「人とチームを最大化させる風土作り」に取り組んでいます。
今回は「要約する」ということについて書いていきます。
相手の話を「つまりこういうこと?」とその話をまとめて整理するのが要約です。
相手の話を促したり、信頼関係を作る上でコーチングにも必要なスキルですが、少し注意点があるのでそちらを解説していきたいと思います。
相手の話を整理して投げかける
まず要約とはどういうものか見ていきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1658099265444-ErDdhtXXh9.png?width=1200)
このように相手が話していることを整理して、
「つまりこういうことですか?」と確認するのが要約です。
オウム返しのように相手の言葉をそのまま受け返すだけでなく、自身の想像力や判断力を介して整理しています。
その為、相手に「この人は自分の話をしっかり聞いてくれているな」と感じてもらうことに繋がるのです。
コーチングで要約を行う上での注意点
しかし、コーチングで要約をする時には注意点があります。
相手のアイデアや考えを引き出すコーチングなのに要約を誤って使ってしまうことで、逆に相手を言いたいことが言えない状態にしてしまうことがあります。
要約を効果的に使う為には、以下2点にぜひ注意して頂ければと思います。
注意点1. 正解を出すことにこだわらない
相手に「この人分かってくれているな」と思ってもらう為に、検討外れの要約をしてはいけないとか、状況を的確に分析しないといけない、と感じるかもしれません。
しかし、正解を出すことが要約の目的ではないので、安心して頂ければと思います。
逆に間違った要約をすることで、相手に更なる思考を促すことにも繋がります。
きちんと相手との信頼関係が築けていた場合、
こちらの要約のニュアンスが相手にとってしっくりこなかった場合はきちんと訂正してくれると思います。
「そういうことではなくて、なんて説明したらいいかな、えっとつまりこういうことですよ。」
という風に。
この「そうじゃなくてこう」の過程で、本人の中ではしっかり思考が促されています。
大事なのは正解を出すことではなく、相手が気持ちよく話せる関係性を作り、相手の話や思考を促すことである。ということを念頭において頂ければと思います。
注意点2. 理解した気にならない
2つ目の注意点は
相手の話を理解したつもりになりすぎないでください。ということです。
要約を行うことで、相手の話の概要や状況は理解できているかもしれません。
しかしその話や状況下で、本人がこだわっているポイントだったり、気になっているポイントは、あなたと異なることがほとんどです。
そのポイントを相手に話してもらうゆとりを作ることが大事です。
「つまりこういうことでしょ。OK、任せて!」
と話を聞いている側がどんどん進めてしまうと、相手は訂正することが出来ません。
小さなひずみが大きくなって、やがて相手の言葉を閉ざすことに繋がってしまいます。
常に相手と同じ認識を取りながら進めることを心がけましょう。
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正解は相手の中にある
こうした注意点に陥らないようにする為には、改めて「正解は相手の中にある」ことをしっかりと心に留めておくことが大事だと思います。
相手の話を聞いていて、その骨格が掴めてきたら、要約しつつぜひ聴いてみてください。
「あなたの今の話、自分はこう解釈したけど、どうですか?」と。
相手の考えをより促す為にも、要約をしつつ相手にボールを渡す関わりができると、信頼関係に繋がる要約ができるのではないかと思います。
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