スペイン語とカタルーニャ語のあいだ|バルセロナ日記
夏が終わって寂しい……と嘆いている間もなく、9月も気がつけばあっという間に過ぎ去ってしまいました。日本では4月が新学年をスタートする時期ですが、スペイン(欧米)では9月がその時期にあたります。長い冬が明け、桜の花に囲まれて新たな生活が始まるあの高揚感を懐かしく感じます。
そんななか、私のチャレンジも始まりました。一つ目は、スペイン語。7年もバルセロナに住んでいて、しかもスペイン語を勉強しはじめたのは大学生なのにまだ勉強しているのかと、知っている人からは呆れられそうですが、ずっとやりたい(というか、やらないといけない)と思いつつ、勉強したくないし、不便もないし、とずっと放置していたC1に挑戦することにしたのです。
そして、ずっと行きたかったEOI (Escuela oficial de idioma)にやっと入ることができたのです! 語学学校なんて誰でも入れるのではと思うでしょう。ですが、このEOIというところは、授業料が激安。スペイン語だけでなく、カタルーニャ語、英語、中国語、韓国語、日本語などなど、いろいろな言語を教えていますが、通常どの言語のコースも9月末から始まって5月末まで。それで授業料は300ユーロほど。1年コースで300ユーロは破格の安さ。大学の語学コースにいくと3000ユーロもするそうで、桁が違ってきます。
しかも、私がどうしてもここに行きたかった理由は、このEOIを修了すれば(もちろん試験はあります)、DELEと同様にオフィシャルの資格がもらえるから。C1だとDELEの試験を受けるだけで300ユーロかかるうえに、自力で勉強して受かる気はさらさらなかったので、何がなんでもEOIに行きたかった。
しかし! スペイン語C1はクラスがひとつしかなく、もともと下のレベルからいた生徒たちが持ち上がりでやってくるので、いきなり外から入ってくる人の空きが異様に少ない。1回目の登録では、キャンセル待ちリストに入れられ、同じく日本語A1をやりたくてキャンセル待ちリストに入れられたパートナーと落ち込んでいました。
翌土曜日の朝9時から、キャンセルが出たコースだけ早いもの順でオンライン予約できる、とお知らせに書いてありましたが、私はどうせ無理だとはなから諦めて寝ていました。が、彼に「起きろ! C1に空きがある!」と叩き起こされ、奇跡の滑り込み入学を果たしたわけでした(ちなみに彼も、日本語クラスに登録できました)。あとは、もう必死に勉強するのみ。永遠の「中上級者レベル」からの脱出を図ります。
そしてもう一つが、引き続きのカタルーニャ語。こちらは、EOIではなく以前から通っているConsorci per a la Normalizació Lingüisticaに行くことにしました。決め手はうちの近所にあるというのと、授業料が安い(3ヵ月で25ユーロ)から。スペイン語に気を取られて、なかなかカタルーニャ語に時間をさくことができていませんが、こちらも必死にならないとまずい雰囲気。
仕事もしなきゃ、勉強もしなきゃと追われる日々。そんな今日も、カタルーニャ語の授業が待ち構えています。