Ayaka@Barcelona

早稲田大学国際教養学部卒。三井物産を経て講談社「クーリエ・ジャポン」編集部。フリー編集…

Ayaka@Barcelona

早稲田大学国際教養学部卒。三井物産を経て講談社「クーリエ・ジャポン」編集部。フリー編集者・ライター。ときどきガイド。2017年からバルセロナ在住。現地の大学院でブランディングとクリエイティブ・ライティングを学びました。旅行、グルメ、ワイン、そしてとにかく海が好き。

マガジン

  • バルセロナ日記

    雑誌編集者がスペイン・バルセロナ暮らしで出会った、おいしいものや素敵な場所、日本ではあまり知られていない映画や本の紹介から、スペインのライフスタイル、カタルーニャ人の生態までをゆるゆると綴る、「バルセロナガイド」です(たまにはスペインの話も)。

  • 編集者の本棚

    本を読んでは、その内容を片っ端から忘れていくので記録していくことにしました。日本語、英語、スペイン語の読んだ本・お勧めの本を紹介します。

  • バルセロナガイド

    ガイドブックには載っていない、バルセロナの観光情報をお届けします。

  • 勝手にレストラン批評

    食べることが大好きで、よく外食もしますが「本当においしかったところ」しか覚えていないので、食べ歩きの記録を残すことにしました。バルセロナ中心。

  • イベリコ豚の国で迷子になって

    バルセロナ・ポンペイファブラ大学大学院で書いたエッセイです。

最近の記事

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【自己紹介】私がバルセロナに辿り着くまで

初めまして! バルセロナ在住の上田紋加(うえだあやか)です。いまさらながら、自己紹介。 プロフィール 新卒で大手商社に就職したものの、2年も経たずに辞めて雑誌編集者に。紙媒体がなくなりオンライン化したのをいいことに、2017年にワーホリビザを使ってバルセロナにやってきました。ワーホリビザは1年限定なので、泣く泣く日本に戻るも、どうしてもバルセロナに戻りたくて大学院を受験。当時のプランとしては、3年間学生を続けたあとにフリーランスビザに切り替えるというものでした。   ポン

    • 「バルセロナ日記」10月の振り返り

      もう10月は過ぎてしまいましたが、10月の振り返り。月曜朝一からのスペイン語の授業(そして大量の宿題)、そして火曜日と木曜午後のカタルーニャ語の授業に追われながら、その合間にツアーを入れ、ジムに行き、そして本業の編集の仕事をこなし、今月から少しまた日本語も教えはじめ、でもプチ休暇はしっかりとってカナリア諸島のグランカナリアでサーフィンの練習をしてくる、というとんでもなく慌ただしい月でした。   どれかをカットしたいけど、どれも同じくらい重要だからカットできない。でも深夜まで仕

      • 最近ちょっと話題のスペイン映画『Casa en Llamas』

        今回は、最近「ネットフリックス」でストリーミングが始まった映画『Casa en Llamas』を紹介します。   こちらは、今年の夏に公開されたカタルーニャ映画。離婚した中年女性が、家族とコスタブラバで忘れられない週末を過ごそうと計画します。元旦那には新しい彼女が、子供たちは自分たちの生活に夢中で母親である彼女のことは気にしもしない。それでも、彼女はなんとかして家族で集まり楽しいときを過ごそうとするのですが──。   泣くわ叫ぶわずっと喋ってるわ、一つひとつがドラマでまさにス

        • 【読書日記】『菜食主義者』が描き出す「夫婦」という奇妙な関係

          10月10日、韓国のハン・ガンがアジア人女性で初となるノーベル文学賞を受賞しました。   私は彼女の作品ではまだ『菜食主義者』しか読めていませんが、これがまた非常に奇妙な、常軌を逸したストーリーになっています。   主人公はいたって平凡な専業主婦。ところが、ある日突然気味悪い夢を見たという理由から、肉を食べなくなってしまいます。最初は肉を拒絶するだけだったのですが、だんだんと夫とも普通のコミュニケーションが取れなくなり、挙げ句の果てには「木」になろうとします。   なんとも強

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          スペイン語とカタルーニャ語のあいだ|バルセロナ日記

          夏が終わって寂しい……と嘆いている間もなく、9月も気がつけばあっという間に過ぎ去ってしまいました。日本では4月が新学年をスタートする時期ですが、スペイン(欧米)では9月がその時期にあたります。長い冬が明け、桜の花に囲まれて新たな生活が始まるあの高揚感を懐かしく感じます。   そんななか、私のチャレンジも始まりました。一つ目は、スペイン語。7年もバルセロナに住んでいて、しかもスペイン語を勉強しはじめたのは大学生なのにまだ勉強しているのかと、知っている人からは呆れられそうですが、

          スペイン語とカタルーニャ語のあいだ|バルセロナ日記

          スペインで働くための「履歴書」の書き方

            仕事探しにあたり、最初の一歩となるのがCVつまり、履歴書の作成です。スペインでは、一般の企業で働く場合CVとCarta de Presentaciónといって「どうしてこの会社で働きたいのか」という会社に向けた“ラブレター”の2通を提出します。   では、そもそもどこで人材を募集している会社に出会えるのか。その一つは、LinkedInです。昔からアカウントだけは持っていたものの、こちらの大学院でLinkedIn講座を受講するまで放置していました。が、このビジネス版Face

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          スペインで働くための「履歴書」の書き方

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          バルセロナで暮らすにはいくら必要? リアルな金額を大公開

          海外生活を始めるうえで、一番気になるといっても過言でないのが「お金」事情ではないでしょうか? 私の実体験を含め、周りのスペイン人のお財布事情も紹介したいと思います。   単刀直入に、毎月いくらあれば生きていけるのか。

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          【バルセロナ・レストランメモ】Cal Ticus

          Cal Ticus 価格:★★★☆☆ おすすめ度:★★★★★

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          【バルセロナ・レストランメモ】Cal Ticus

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          【バルセロナ・レストランメモ】Casa Amàlia

          Casa Amàlia 価格:★★★☆☆ おすすめ度:★★★★☆

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          バルセロナ観光の仕方を、ちょっと変えてみませんか?

          最近では、世界の有名都市でオーバーツーリズムが問題になっていますが、バルセロナも例外ではありません。7月には、3000人の住民が集まり観光客に対する不満を爆発させたデモが起きました。   1992年のバルセロナオリンピックで存在感を発揮したこの都市は、それ以来世界中から観光客を魅了してきたわけですが、最近では外国人の私からしてもちょっとどうにかしたほうがいいのでは、と思うような状態になっています。   その理由の一つは、家賃の上昇。民泊や外国人向けの短期アパートが増えただけで

          バルセロナ観光の仕方を、ちょっと変えてみませんか?

          【読書日記】語学は何歳でもマスターできる『台所から北京が見える ──36歳から始めた私の中国語』

          語学学習のモチベーションを維持するのは、なかなか大変です。自分がイギリス人だと思い込んでいた12〜18歳までは英語の勉強が「勉強」ではありませんでした。自分の国へ帰る手段、母国の言語を習得していると思っていたので(私は神奈川県生まれ、神奈川県育ちの純ジャパです。当時は頭がかなりおかしかったようですが、うらやましくもある)、英語を学ぶことは純粋な喜びだったのです。   この「私はイギリス人」時代に、英検準1級を取り、TOEICでも945点を取り、早稲田国際教養学部にAO入試で受

          【読書日記】語学は何歳でもマスターできる『台所から北京が見える ──36歳から始めた私の中国語』

          【読書日記】『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』

          昔から訪れてみたいと思いつつ、結局行けぬまま現在に至り、悲しいけれどもう当分は行けなさそうな場所──それが、レバノンやイスラエル、パレスチナ自治区のある一帯です。   そんな“空腹感”を満たすために、手に取ったのが関口涼子さんの『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』。このエッセイは、関口さんがベイルートに約1ヵ月半滞在して書いた「ベイルートの住民が語る食べ物についての物語」です。フランスで出版され、その後日本語で発売されました。   関口さんは、この本が彼女に

          【読書日記】『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』

          本当にバルセロナに住みたい? ワーホリ・留学先を考える

          よく、「なんでスペインに住みたいと思ったのか」「なんでバルセロナにしたのか」と聞かれます。簡潔に答えると、海がある、1年の8割方晴れている、ご飯がおいしい、言葉が通じる、これに尽きますが、あまりにも適当すぎるのでもう少し説明したいと思います。   そもそも、私が人生で初めてスペインの地を踏んだのは、2009年当時20歳のときのこと。そのときはマドリードからバスで2時間くらいのところにあるサラマンカというところに留学しました。ほかの記事でも書きましたが、当時はたいしてスペイン語

          本当にバルセロナに住みたい? ワーホリ・留学先を考える

          スペイン人「長生きの謎」を考える

          スペインですごく不思議に思うのは、医療制度は最悪(技術レベルは一応高いらしいけど、医者のやる気のなさと公共の病院は無料なので飽和状態)なのに、なぜか長生きしている人が多いということ。予防医療という発想がないので、「念のためにこの検査をしておきましょうか」と医者から提案されることは基本的に(とくに公共の場合)ない。   孤独はタバコよりも健康に良くないとされているが、友達や家族との距離が近いので、孤独を感じている人は日本と比べると少ないのは確かだろう。でも、道でパカパカタバコを

          スペイン人「長生きの謎」を考える

          バルセロナ生活とカタルーニャ語

          一括りに「スペイン」といっても、地域によってその性格はまったく違います。私たち日本人が思い描く「陽気でおしゃべり好きで、かなり適当な人たち」「タパス、フラメンコ、シエスタ、闘牛」というイメージは、恐らくスペイン南部からきたものでしょう。   夏には40度以上にもなるセビージャでは、夕方の暑い時間にシエスタをしなければ、とてもじゃないけれどやっていられないし、働く気が失せても納得がいきます。それにフラメンコは、南部アンダルシア地方のヒターノたちが生み出したものです。   「タパ

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          これだけ知っておけば100倍楽しくなる! 「サグラダ・ファミリア」ガイド

            最近では直前にチケットが買えないほど人気のサグラダ・ファミリア。入場券にオーディオガイドがついてきますが、その説明を聞きながらいちいち進むのはちょっと……という人のために、サグラダ・ファミリアに入る前に押さえておきたい基本ガイドを掲載します。   サグラダ・ファミリアは誰のプロジェクトだった? サグラダ・ファミリアは、ガウディが「いままで金持ちの家を建ててばっかりでうんざりしたから、今度は教会を建てたいなぁ」と思って建設しはじめたわけではありません(カサ・ミラの建築に

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