勉強が面白くなる瞬間
著者 パク·ソンヒョク
訳 吉川南
ダイヤモンド社
ガッツリ精神論。
かなり良い意味で言っている。
勉強できるようになりたいなら三日坊主になる勉強法などではなくまずこの本を読むべきだと思う。
間違っても時間術の本を先に買ってはいけない。お金の無駄だ。
なぜなら勉強できない理由の9割がたは時間のせいでも方法のせいでもなく、自分の甘さが原因だから。
私もよく知っている。
勉強はしようと思えばいくらでもできる。さぼっているだけ。
親よりも先生よりも、自分が一番よくわかっているはずだ。
さぼる瞬間を一番の特等席で毎回みているのは自分だから。
近くに塾がないから、
家じゃ家族がうるさくて集中できないから、
私の学校は先生のレベルが低いから、、、
友達と違って地頭がよくないから、
通学時間が長いから、
今日は金曜日で疲れているから、、、
などなど、勉強できない言い訳をあげようと思えば10個でも100個でも出てくる。
不平不満を言っていても勉強は始まらず、むしろやる気をこれでもかと削いでくる。自分で自分の勉強の邪魔をしているのだ。
しまいには勉強しないからストレスが溜まって、「ストレスが溜まっているから勉強に集中できない」などと言い出す。
私も何度これを言ったかわからない。
読んでいてグサグサ刺された。
この本はそんな自分でも「あなたを信じます」と言ってくれる。
やる気さえあれば、苦痛を耐える覚悟があれば、絶対にあきらめなければ、必ず勉強できる。
成績などではなく、情けない自分が「変わっていく」のを感じた時、勉強は面白くなる。
勉強はそもそも「自分の成長」のためにするものだから、周りばかりを見て不平不満を言っていても仕方がない。
ただ、この「面白さ」はすぐにはやってこない。
どんなちいさな夢にも「値札」はついている。
努力の苦痛を受け入れ自分の心を鍛え上げた人だけが、自分にとっての「最高の人生」を手に入れるのだ。
少し熱くなって書いてしまった気がします。
自分を改めて振り返るきっかけをくれた一冊です。
気を引き締めて頑張っていきます。
中高生をメインに向けた本ですが、どの世代にも必ず響くものはあると思います。効率ばかりを求める今だからこそ、その土台となる精神論について考えてみてほしいです。