違和感だらけの年末年始
東京にいない年末年始は、9年ぶりのことだった。元日に東京にいないのも、6年ぶりのこと。
コミケやとなコスと云った大規模イベントが無く、東京に行く理由も無いことが理由だが、1人で自室で迎える年末年始は違和感だらけだった。
年末年始に記事を大量に書こうと、安いキーボードの調達に出た。同時に、今後のためにと飛沫感染対策眼鏡を行きつけのゾフで1本作った。安いフレームにブルーライトカット効果が高いレンズを度無し…元々裸眼なのだ…で。最近は眼鏡を、1人の空間になるため対策の必要が無い運転用以外、全てそのタイプで統一することにした。それも店員と最低限の会話しかすることは無く、支払いもキャッシュレス。
それぐらいしか外出することは無く、後はタブレットPC、タブレット、スマホを並べ、note向けに記事を書くか全編英語表記のゲームを短時間するか、はたまたSNSに投稿するか、万年筆でシナリオのドラフトをするか、ぐらいしかしていない。年越しの瞬間は、テキストライブと云う執筆の生配信と云う変わり種のサービスで年頭所感を書き初めとして書き上げ、noteにも年頭所感として記事を書いた。
地元で初詣をしたいと思わず、やるやら東京だと決めている。そこで、バーチャル初詣をした。Googleストリートビューで、毎年初詣に行く日本橋の福徳神社、外神田の神田明神、芝公園の増上寺を表示すると云うだけのもの。賽銭などは無いが、これが最も安全で手っ取り早い。
御神籤は、代わりにクトゥルフ神話TRPGで使われるWEBダイスロールを回すこととした。実際には十の位と一の位を記す10面ダイス2つを振るのだが、オンラインセッションでは100面ダイスを1つ振ると云う形だ。そして、この数字はよく聞かれるSANチェックにおいては、キャラのSAN値より低ければセーフ、高ければアウトだ。そのため今回は、ただ高ければ善くないとした。こじつければ、全体運か。その結果は85。…幸先悪い気もするが、所詮はプログラムによるランダム処理。そう云う時も有る。
PCではキーボードで、タブレットではスタイラスでフリック入力と、その時の気分で使い分けている。こう云う時、クラウド保存は便利だ。
元日から記事を書きまくるのは、それだけ暇だからだ。ただ、前代未聞の異常事態が今年も続くことは避けられないだけに、自身が身を置くサブカル業界の展望は必要だと云う判断だった。
喋る行為は、ツイキャスと云う生配信アプリを代わりに。ラジオモードにした上で、総勢5時間。1時間半はフリートークで、残り3時間半はサブカル関連の時事問題解説。基本はフリートークより一方的に問題解説を喋り通すだけと云うのが基本的なスタンスだ。ただこれも、2021年の業界展望に終始した上で、ポジティブな見方は困難だとする結論で終わった。尤も、ツイキャスに来客が来ることは珍しく、普段からひたすら1人で喋っているだけだが。
政府広報は静かな年末年始をと呼び掛けたが、そもそも自身の東京遠征からの帰宅後とほぼ何も変わらない。端末を並べ、ひたすらブルーライトを浴び、結果脳は疲れているのに寝付けず普段より夜更かしをすることになる。普段の生活リズムに戻すことは簡単だからまだマシなのだが。
しかし、やはりコミケやとなコスで心身共に完全燃焼して、満身創痍の肉体に達成感と満足感をパンクしながらも詰め込み、秋葉原の行きつけのホテルで
「終わった…」
と、無事終わった安堵と、もうこれで終わりなのかと云う空虚感が入り混じる、贅沢な時間が無いのはやはりつまらない。何より、記事やトークの話題にもならない。
今はSNSでツイートし、それへの返事やいいねだけで挨拶が片付くと云う時代だ。自身は昭和末期の生まれ故に、それにも多少の違和感は有るが、しかし今はそう云う時代だ。SNSやメッセンジャーアプリを含めたオンラインコミュニケーションツールも乱立し、更には人と会わないことが善しとされるからこそ、人が生で動く様子への需要として生配信やTikTokが好まれる。
そう云う部分では自身をアップデートできている。後は、サブカルにとって有意義な、高い生産性を誇っていると云う実感だけだ。そして今も、そのためにブレストを続けている。
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