27才で出会ったパン作りの世界
高校教員をしていた27才の頃、私は広島のとあるショッピングビルで大手料理教室の同世代の先生に声をかけられます。
「クリスマスツリーパン、一緒に作ってみませんか〜?(サバサバ系の笑顔)」
この先生からのお声掛けをきっかけに、ただの通りすがりの。
当時、転勤先で友人も知人もいなかったアラサー教員の私の。
そんな私の人生を少しずつ動き出させた決定的重要人物は、紛れもなくこの先生でした。
その後、香川県へ転勤になった私へ。
兵庫県神戸市のフランス系料理学校の存在をさらりと教えてくれたのも。
この大手料理教室高松スタジオで、私が最も慕って尊敬している先生でした。(その先生はこの料理学校の卒業生でした)
職場以外で、素の自分になれる場所。
リラックスして、気軽に初対面の人と話せる場所。
そんな場所が、大手料理教室から神戸の料理学校Le Cordon Bleuへ移行したのは、私がちょうど31才になりたての春のことでした。
このnoteでは、このLe Cordon Bleuでのエピソードやパン作りの科学的なお話を綴っていきます。
少しマニアックな、科学的な(でも、わかりやすくてうなずける)お話を綴るのは、私がもともと自然や生き物に囲まれた九州の片田舎で育った少女時代。
パンとハードチーズ好きで、畑で珍しい野菜・果物栽培を熱心に研究していた大正生まれの祖父という大きな2本柱が影響しています。(生前、91 才で最後に手がけていたのはパッションフルーツだったという、変な人)
パン作りもですね。酵母菌という生き物との対話だと感じています。
そして、自然界に存在する水や私たちの体温や手の力。
同じ分量の材料で、同じパンを作っても、作り手によって、弾力や風味が若干異なるのもパン作りの興味深いところです。
*こだわり強めになる予定です、私の文章。
だから、「マニアや研究嫌い」「浅く広くがモットー」「深めるより広げる方が好き」な方には不向きだと思われます。
ちなみに私は、「技術・知識の両方、深めつつしっかり広げていく」方です。
①薄っぺらいこと ②迷信 ③感覚論 ④血液型占い が好きじゃないんです。
(それ以上にこの世で好きになれないものは毛虫くらい。笑)
「ベーグル」という1種類のパンに限定すれば、レシピを見なくても、各材料の分量を暗記することができるくらいシンプルな作りなんです。
計量のとき、「1回1回材料のg(グラム)を確認するのが手間だなぁ」と思う私の気質。
現在パラレルワークをしている隠れ家イタリアンレストランで、「最低限の道具」で「朝の限られた短い時間内に手作りパンを美味しく焼く!」
そして、「誰が焼いたパンも失敗しらず(だってお金を支払ってお店を慕ってくださるお客様のために失敗はできない)」という信念が影響したレッスンを開催しています。
そんなこんなで、2020年8月8日。
世界のどこにいても、基礎からワンランク上のベーグル作りに特化したレッスンや小話を一緒に学べる「アトリエベグポン」のnote始まりました。
(少しずつ、2名までの少人数対面レッスンの方も準備を進めています)
親しみやすく、短く。
ベグポン!
って気軽に呼んでくださいね。よろしくお願いします。