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「働き方」私のポリシー

リクエストをいただいたテーマにお応えするシリーズ第2弾(お待たせしてすみません)は、「働き方」について。

キャリアの築き方を「山登り型」と「川下り型」の2タイプに分類して捉えるという考え方を先日読んだ本(北欧こじらせ日記)で知ったのだが、この2つでいうとこれまでの私は完全に「川下り型」だと思う。
その時その時に、面白そうだなーと思ったほうへ。だいぶ、行き当たりばったり。
そんな私が「働き方」について書けること、何があるだろう?としばらく迷っていたのだが、そういえば!と、ある日ふっと降りてきた。
行き当たりばったりにあっちこっち行きながらも、これだけは大事にしてきた、といえること。
どなたかの参考になれば。

「川下り型」の私が、これまでに経験してきた仕事。主なものを挙げてみると、家庭教師・塾講師・舞台(ミュージカル中心)・劇場のチケットセンター(の電話対応)・某全国規模のテストの採点と採点監督・リトミック講師・パン屋・会社員・現職(身バレを防ぐために詳細は伏せます)、などなど。
こんなに沢山?と驚かれるだろうか。何をやっても続かないから色んな仕事を転々としてきた人、というイメージも持たれかねないかもしれない。
だけど、実際には常に2~3個(時には4つぐらい?)の仕事を同時並行でこなしていたので、振り返ってみるとどの仕事も最低2~3年、平均すると恐らく4~5年は続けているのである。
一番長い家庭教師は大学時代からカウントすると15年ぐらい、早起きと肉体労働が辛かったパン屋も何だかんだで3年以上は続いていたと思う。(ちなみにパン屋で働いてみたい、というのは堀井和子さんの本をきっかけにパン作りにハマった中学生の頃からの夢だった)

新しい仕事に出会ったとき、いつも私の頭の中には「石の上にも3年」という言葉があった。
まずは3年(ぐらい)、続けてみよう。
自分に向いているのかいないのか、判断するのはそれから。
そう思ってずっとやってきた。
実際、その仕事、働き方が自分に合っているのかいないのか、向いているのかを判断できるまでには3年までいかなくてもある程度時間はかかるものだと実感している。

このことに今改めて気づいたのは、今の仕事に就いて1年半が経過し、最近ついに「楽しいかも」「面白いかも」という感情が仕事に対して湧いてきたからである。
向いていなかったわけではなかった、初めての業界だったし、この業界、そして仕事内容、自分に求められている役割を咀嚼するのに1年半かかったのだ、とここにたどり着いてようやく理解できた。
これまでの1年半は正直悶々とすることも多かった。でも、心のどこかで、もう少ししたら今たどり着いたこの、「楽しくなってくる入口」に立てるんじゃないかと期待していて、そこから見える景色を見てみたい、見る前にやめてしまうのは勿体無いと思ったから辞めずに続けてこられたのだと思う。
そして、これまで経験してきた沢山の仕事を通して、何度もこの「見える景色が変わってくる瞬間」を体感してきたからこそ、続けることの大切さ、を信じられているのだ、ということに改めて気づけた。

振り返ってみると、勉強でも同じことが言えるな、と思う。
最初は右も左も分からない、いくらやっても全然頭に入ってこないのだけど、それでも続けていると、ある時「点と点が繋がって線になる」瞬間が必ず訪れる。その瞬間から、それまで向き合っていたものの見え方がサーっと一新される感覚。その瞬間がたまらなく好きで、それを味わいたいというモチベーションでこれまで私は学生時代の勉強も、大人になってからの勉強も続けてきた気がする。

「働き方」については、私もきっと、まだまだ悩みながら進み続けるんだと思う。
でも、迷ったら、

「まずやってみる」「もうちょっとだけ続けてみる」

このポリシーで、これまで意外といろんな仕事を楽しめたよ、と、今回こうして振り返っているうちに、過去の自分が教えてくれた気がする。

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